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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.09 6月3日 イギリス

RACE DATA

■概要
■大会名称:2018年第9戦イギリスGP
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2018年6月3日
■開催地:マターリー・ベイシン
■天候:晴れ 気温24℃
■観客数:33000人

REPORT

フェーブルがイギリスGPで今季初のポディウムフィニッシュ

FIMモトクロス世界選手権第9戦イギリスGPはイングランドのウインチェスターにあるマターリー・ベイシン・サーキットで開催された。Monster Energy Yamaha Factory Racingのロマン・フェーブルが、今シーズン初となる表彰台に立った。一方、ジェレミー・ファン・フォルベークは体調不良と不運に悩まされ、第1ヒートでは7位に入ったものの第2ヒートではクラッシュに終わった。

グランプリの舞台となったマターリー・ベイシンは穏やかな気温とハードパック、変化に富んだ高速サーキット。ドイツGPの第2ヒートで負傷したフェーブルは歩くのがやっと、という状態だったが、鋭く、速い走りで第1ヒートを5位、そして第2ヒートでは3位に入り、総合結果で3位表彰台に立った。ポディウムフィニッシュはMonster Energy Yamaha Factory Racing Teamとしては2018年初、2017年FIM MXGP世界選手権第18戦オランダGP以来で、この結果、フェーブルはMXGP選手権ランキングで4位に浮上した。

フェーブルと同様、ジェレミー・ファン・フォルベークもドイツGPでは激しく転倒している。驚くことに、ファン・フォルベークは2週間前に負傷した肩について気にもしていない様子で、それよりもインフルエンザでこの10日間苦しんだことによる肺と全体的な体力低下に気をもんでいた。昨日の予選レースは80%で走り、体力を温存して8位となったファン・フォルベークは、第1ヒートでは一貫して速いペースでライディングを続け、7位に入った。体力のすべてを使い果たしたファン・フォルベークは、第2ヒートのスタートゲートについたものの、高速のダウンヒルで他のライダーを絡み、クラッシュ。オープニングラップを終えることなくリタイアとなった。このクラッシュによる怪我はなかったが、体力の消耗とロスしたタイムがあまりにも大きいことから、来週7月10日にフランスのサン・ジャン・ダンジェリーでのレースに集中することを選んだのだった。イギリスGPの総合結果は13位となった。

Wilvo Yamaha Official MXGPのシーワーは第1ヒートで他のライダーが彼の方にワイドに広がり、3周目にクラッシュ。その後、トップ10圏内まで追い上げるが石で目を負傷。ゴーグルがないことと、傷口から流れ出る血によって視力に苦しむが、なんとか12位でフィニッシュした。一方、シンプソンは前を走るライダーが目前で転倒したため行き場を失ってしまい、転倒したライダーのバイクにヒット。それでもシンプソンは転倒を免れたが、その後、同じライダーが再びシンプソンと絡んでしまう。2度のクラッシュといくつかのミスによりシンプソンは21位でフィニッシュするにとどまった。第2ヒートでシーワーは8位でフィニッシュし、グランプリ総合結果では9位となった。一方、シンプソンは11位でフィニッシュ。総合結果では17位となった。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

COMMENT

Monster Energy Yamaha Factory Racing

ロマン・フェーブル選手談(5位/3位:総合3位)

「すごくタフな週末だったけど、表彰台に戻ることができてうれしい。ラトビアでは他のライダーと接触して怪我をした。ドイツではほとんど表彰台に手が届くところまで行っていたのに、またクラッシュして足をかなりひどく痛めてしまった。先週多くのドクターに診てもらって、4週間は休養するように言われた。でも自分としては何ポイントか獲得したかったし、こうして表彰台にも立てた。自分を支えてくれた人たち、特にヤマハの人たち、理学療法士、そして皆にいくらお礼を言っても足りないくらいで、彼らがいなければ、恐らくレースはできなかっただろうし、表彰台に立つことはできなかった」

Wilvo Yamaha Official MXGP

ジェレミー・シーワー選手談(12位/8位:総合9位)

「この週末は石がヒットして、ちょっと不運だった。昨日と今日、2度に渡って顔を切った。6位まで上がれる速さはあると感じていたし、前を走る選手を視野に入れることができていたけど、顔に大きな石が当たってしまった。傷口が開いて出血したけど、12位でレースを終えることができた。第2ヒートはハードな走りをして、ここでも6位が見えていたけど、皆が同じペースで走っているし、接近戦をしているので追い抜きがすごく難しい。全体としてちょっと不運があったものの充実した週末だった。ポジティブな部分があったし、来週フランスのサンジャンは自分の好きなコースのひとつなのでレースが楽しみだ。」

ショーン・シンプソン選手談(21位/11位:総合17位)

「今日の第1ヒートは、純粋に気持ち良く走れなかったのでちょっとがっかりだ。2つのレースの間に仕切り直しをして、バイクに若干変更を加えた。そして第2ヒートにはかつての自分のように、自信を持って臨むことができた。安全に、怪我なく終えられて良かった。2つのレースは間違いなく本当にハードだった。来週フランスに行くのを楽しみにしている。シーズン中盤にカムバックするのは本当にハードだ。自分はグランプリ2戦を欠場しただけだけど、それでもレースのペースを取り戻すのは大変だった。ただ、あと数週間でトップ10内に戻れると思うし、それをすごく楽しみにしている」

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