モトクロス世界選手権
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Rd.05 4月15日 ポルトガル
RACE DATA
■概要
■大会名称:2018年第5戦 ポルトガルGP
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2018年4月16日
■開催地:アゲダ
■天候:曇り/ 気温16℃
■観客数:21,500人
REPORT
フェーブルとファン・フォルベーク、ポルトガルGPで実り多き結果
FIMモトクロス世界選手権第5戦がアゲダ(ポルトガル)で開催された。Monster Energy Yamaha Factory Racingのロマン・フェーブルは両ヒートを力走、総合結果で4位に入り、選手権ランキングで3位に浮上した。一方、ジェレミー・ファン・フォルベークは、32番手からのとスタートながらも見事6位となった。
アゲダのサーキットは、決勝を前に降り続いた雨により、固くでわだちの多いコースに変わった。湿気を含んだオレンジ色の土は注意深い走行が必要となる。長くて深いわだちとトリッキーな角のあるバンプがミックスされたコースは、ふたつのレースを体力的にも精神的にも厳しいものにした。
好調なロマン・フェーブルは両ヒートをトップ5圏内でスタートすると、そのままスムーズなライディングを見せてそれぞれ5位と4位に入り、総合結果で4位となった。前日の予選レースでクラッシュしたジェレミー・ファン・フォルベークは、両ヒートのスタート位置は最後位。このハンディキャップにもかかわらず、ファン・フォルベークはスピード・ライディング技術のある走りを見せ、第1ヒートでは6位に入った。第2ヒートでも同様の走りを示すが、マイナートラブルに見舞われてポジションを落とし、8位でフィニッシュラインを通過した。
Wilvo Yamaha Official MXGPのジェレミー・シーワーも目を見張るような走りを見せた。シーワーはライディング技術に自信をつけており、両ヒートでMXGPライダーたちとハンドルを接するバトルを展開した。第1ヒートでは小さなミスを冒して6位から8位へと順位を落としたが、第2ヒートでは挽回し、7位でフィニッシュ。MXGPクラスにおけるGPの結果としては自己ベストとなった。ショーン・シンプソンは未だ完全ではない肩に右腕皮膚の感染症が重なり、シンプソンのレースは厳しいものになった。この状況にもかかわらず、シンプソンは両ヒートのスタートをうまくこなし、第2ヒートではホールショットを奪って見せた。両ヒートとも11位でフィニッシュし、総合結果でも11位となった。
FIM MXGP世界選手権、次戦は2週間後の4月30日と5月1日にロシアのオルリオノクで開催される。
MXGP RESULT Race.1
MXGP RESULT Race.2
RIDERS RANKING MXGP
CONSTRUCTORS RANKING MXGP
COMMENT
ロマン・フェーブル選手談(5位/4位:総合4位)
「この週末は良い感じだったけど、わずか2ポイント差の惜しいところで表彰台を逃して残念だよ。次のロシアではこれを挽回する走りを魅せることを楽しみにしている」
ジェレミー・ファン・フォルベーク選手談(8位/7位:総合7位)
「今日は良い一日だった。ラストからスタートだったので、両ヒートともハードにプッシュした。第1ヒートは6位でフィニッシュしたけど、ファルケンスワールト(第2戦ヨーロッパGP)で負傷した手首と首に痛みが残る中でのライディングだということを考えれば悪くない結果だ。第2ヒート後半の15分に起きたマシントラブルに対応した走りにも満足している」
ジェレミー・シーワー選手談(8位/7位:総合7位)
「全体に内容のある週末だった。速さは良く、トップライダーとバトルできた。スタートで苦戦したけど、レースを通じて自分の前進を実感できてとてもよろこんでいる。週末毎にどんどん良くなっているし、今日は今までで一番多くポイントを獲得した。今日のコースは一部の場所がとてもラフだったけど、限界までプッシュできるほどマシンの性能を引き出せなかった。もっとマシンを学びたい。このまま前進して全シーズンを走り切りたいと思っています。」
ショーン・シンプソン選手談(11位/11位:総合11位)
「この週末についてはすべてポジティブに見ている。7日前にはレースができるとは思っていなかった、自分の肩や腕が今日のレースに出られるまで良くなったこと自体、奇跡的だ。今年のグランプリで2番目に良い成績でフィニッシュできた。ホールショットを奪ったし、自分のライディングに満足できる瞬間もあった。第1戦アルゼンチン以来、久しぶりに両ヒートでフィニッシュした。今日は両ヒートで得点したし、次のロシアまで日程上に程よく間隔が空いているので傷を癒すことができる」