モトクロス世界選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.04 4月8日 トレンティーノ
RACE DATA
■大会名称:2018年第4戦トレンティーノGP
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2018年4月8日
■開催地:ピエトラムラータ(1660m)
REPORT
フェーブルが第1ヒートで3位フィニッシュ
FIM MXGP世界選手権第4戦でMonster Energy Yamaha Factory Racingのロマン・フェーブルが総合結果で4位に入った。ファン・フォルベークは第1ヒートから立ち直り、第2ヒートで6位となり総合8位となった。
石が多くハードな路面と短く急な坂がトラクションとパワーを要求するピエトラムラータ。好スタートを決めたフェーブルは、第1ヒートではターン1でジェフリー・ハーリングス(KTM)に迫る果敢なライディングを見せつけ、3位でフィニッシュした。フェーブルは滑りやすく石の多い路面でのライディングやスロットルコントロールの高い技術で知られるが、第2ヒートはスタートの遅れが響いた。オープニングラップでトップ10圏内に入り、30分プラス2周のレース全体を通してゴティエ・ポラン(ハスクバーナ)の背後を追い続けていた。タイトでコンパクトなコースでは追い抜きが非常に難しく、前を走るライダーがミスを冒すのを待つ以外に方法はないが、それは起らなかった。
ファン・フォルベークにとって2つのレースは不完全燃焼のものとなった。第1ヒートでスタートから2人のライダーに挟まれ、ラフでわだちが多く、石まじりの粘土質のピエトラムラータでハードなバトルを強いられた。ファン・フォルベークはトップ20圏外から10位まで順位を上げたところでフィニッシュした。第1ヒートの結果に落胆したファン・フォルベーク。第2ヒートのスタートは良く、19周のレースで17周に渡ってトップ5圏内を維持することができた。フィニッシュまで残り2周となったところでブレーキキャリパーに石が入り込みポランの先行を許すことになってしまった。入り込んだ石は数秒で外れ、ファン・フォルベークはチームメイトのフェーブルを抑えて6位でフィニッシュした。
両レースをそれぞれ3位と7位でフィニッシュしたフェーブルはグランプリ総合結果では4位となり、ファン・フォルベークは8位でグランプリを終えた。
Wilvo Yamaha Official MXGP Teamのショーン・シンプソン、ジェレミー・シーワ-にとっても同様の1日となった。第1ヒート、シンプソンはスタート時の順位と同じ順位でフィニッシュ。11位となった。一方、シーワーはレース前半にトップ5入りを目指して走行するが、ミスをいくつか重ね、順位を落としてしまう。シーワーは9位でフィニッシュ。第2ヒートでも力走して10位に入り、総合9位となった。シンプソンは、激しく転倒して肩を傷め、第2ヒートではポイント獲得には至らなかった。シンプソンはレース後、すぐにメディカルセンターに向かった。最新情報はYamaha-Racingのソーシャルメディアで発表される。
FIM MXGP世界選手権第5戦は4月15日、ポルトガルのアゲダで開催される。
MXGP RESULT Race.1
MXGP RESULT Race.2
RIDERS RANKING MXGP
CONSTRUCTORS RANKING MXGP
COMMENT
ロマン・フェーブル選手談(3位/7位:総合4位)
「この週末はかなり良かった。速さはあったし、スタートも良かった。問題はコース。追い抜きがほとんど不可能なので、厳しかった。もっと良いコースだったら違った展開になっていたはず」
ジェレミー・ファン・フォルベーク選手談(10位/6位:総合8位)
「この週末は思っていた通りに進まなかった。手首はまだ完全ではないけど、それより問題はスタートだ。第1ヒートでは21位から追い上げなければならなかったし、10位まで上がったけど、そこを目指していたわけではない。第2ヒートのスタートは良くなって、レース中ずっと5位につけていたら、リアブレーキに石が入り込んでターンで直進してしまい、ポランにパスされた。テストに向かい、スタートを考えて、それから次のレースだ」
ジェレミー・シーワー選手談(8位/10位:総合9位)
「完全に満足、というわけではないけど内容のある一日だった。トップ10フィニッシュでき、速さがあったこともわかった。あとは全体のパッケージをまとめる必要があるだけなのだ。スタートは両レースとも良くて、ノーミスで、レースのペースも良かった。新しいバイクでこのようなコースを走るのは自分にとって初めてだったので予選は苦労した。満足というわけではないけど、もっとやれることはわかっているし、良くなってきている。次のレースが楽しみだ」