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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.12 7月2日 ポルトガル

RACE DATA

■大会名称:2017年第12戦ポルトガルGP
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2017年7月12日
■開催地:アゲダ(1630m)
■天候:晴れ/気温31℃
■観客数:20,000人/路面 ドライ

REPORT

フェーブルがアゲタで2週連続の総合4位

FIMモトクロス世界選手権第12戦ポルトガルGPで、Monster Energy Yamaha Factory Racingのロマン・フェーブルは、力強い走りを見せ、ハイペースで激しい争いとなったレースで総合4位に入った。一方、チームメイトのジェレミー・ファン・フォルベークは顔面に投石による眉からの出血、指の負傷を悪化させたために途中棄権した。また、Wilvo Yamaha Official MXGPのアーヌー・トヌスは、赤土の路面に良好な走行ラインを見出し、総合7位に入った。

ポルトガルGPは、赤土のコースが綺麗な状態に手入れされ、バートゥーバー、ホイールトゥーホイールのバトルを展開するMXGP選手権に相応しいコンディションとなっていた。

Monster Energy Yamaha Factory Racingのフェーブルはこの週末に向けて燃えていた。予選レースでアームパンプに苦しみながらも3位に入る。決勝では3番手のゲート位置を得たフェーブルは、固唾を飲んで見守るポルトガルの観衆の前で、まずまずのスタートを決める。レース序盤に猛チャージし、そのポテンシャルを垣間見せたフェーブルだったが、再びアームパンプに見舞われ、スローダウンを余儀なくされる。数週ペースを落としたことで、呼吸を整えたフェーブルはペースを戻し、残り5分となったところでC・ドゥサル(カワサキ)に迫ると、180度高速ターンでイン側に切り込み、ドゥサルを抑えて5位に上がる。そのままフィニッシュして16ポイントを獲得した。第2レース、フェーブルはトップ10圏外から怒涛の追い上げを敢行、4位まで順位を上げたところでチェッカーフラッグを受けた。

一方、骨折により指に不安を抱えているファン・フォルベークは、フロントブレーキの操作に苦闘しこのレースウイークエンドで不利なライディングを強いられていた。そんな中、第1レース中に石が顔面に当たり眉に切傷を負ったことで、手をカバーするライディングを強いられていた状況に追い打ちをかけることになった。それでもファン・フォルベークは第1ヒートを15位でフィニッシュする。ファン・フォルベークは第2ヒートに満身創痍の状態で臨むも、指の負傷を悪化させたために、途中棄権した。

Wilvo Yamaha Official MXGPのアーヌー・トヌスは、いつもの積極的なスタートを見せずに、やや慎重な走りだしを見せる。第1ヒートを堅実に9位でフィニッシュした後、第2ヒートで突然持ち前の積極性を発揮し、15位圏外から最初の3周で5位まで上がる。その後7位に後退してフィニッシュ。レース終了後「体力と集中力が要求されるその激しい走りの維持は非常に難しかった」と彼自身認めているが、それでも総合成績で7位となった。

FIMモトクロス世界選手権はここで3週間のブレークに入り、次の第13戦は7月23日、チェコ共和国ロケトの丘陵地帯に作られたサーキットで開催される。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

COMMENT

ロマン・フェーブル選手談(5位/4位:総合4位)

「両ヒートともにスタートが良くなかった。第1ヒートのスタートでは、右腕が上がってしまい、呼吸を整え、腕をリラックスさせる間、スローダウンせざるを得なかった。第2ヒートでは完全にスタートを失敗してトップ15圏外に落ちてしまった。ライディングは良かったけど、4位まで挽回するのにエネルギーをすべて使ってしまった。レースの内容は良かっただけに、もっと良いスタートをすることが必要だと思っている」

ジェレミー・ファン・フォルベーク選手談(15位/DNF:総合18位)

「厳しい週末だったけど、そうなる覚悟はしていたし、楽には行かないこともわかっていました。今朝起きたときに痛みが強くなっていて、コースでのライディングも昨日よりも難しくなっていた。両ヒートとも最初の10分はかなり良い感じだったけど、第1ヒート中に大きな石が顔に当たってしまった。レンズを破壊して目を切ってしまった。それから指にも石が当たってしまった。ただし次のロケトまでは3週間あるし、コンディションを戻すのに充分な時間だと思っています」

アーヌー・トヌス選手談(9位/7位:総合7位)

「あのゲート位置からでは、両ヒートとも良いスタートが切れなかった。第1ヒートでは集団を抜けるのに時間がかかったけど、最後はかなり良い走りができていた。第2ヒートの序盤は満足できる走りができたし、トップ10圏内に入ることができた。ただ疲労がたまってしまい、その走りを維持することができず、順位を落としてしまった。全体に、かなり前向きな結果だと思うし、レースを通して激しく走り続けるために、何をやるべきかということに気づけた。」

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