モトクロス世界選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.04 4月2日 レオン
RACE DATA
■大会名称:2017年第4戦メキシコGP
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2017年4月3日
■開催地:レオン
REPORT
ファン・フォルベークとアーヌー・トヌスがメキシコでトップ5フィニッシュ
FIMモトクロス世界選手権第4戦、メキシコ・グランプリが雲ひとつない快晴の下で開催された。絶えず変化する読みにくいコースで今シーズン最も激しい体力の消耗戦となった。Wilvo Yamaha Official MXGPのアーヌー・トヌスがYZ450Fに乗り、素晴らしいライディングを披露して総合4位に入った。一方、Monster Energy Yamaha Factory Racingのジェレミー・ファン・フォルベークは、集まった観客の目をくぎ付けにする力走で5位に入賞。
海抜1800mの場所に位置するサーキットで開催されるメキシコGPは、空気が薄く、酸素濃度が低い高地であるために、ライダー同様にエンジンのパワーも少なくなる。そのために、エンジンにできるだけ多くの空気をいれるという高地独特の高度な技術が必要で、ライダーやメカニックを多くの過酷な試練が待ち受けていた。
アーヌー・トヌスが好タイムを連発。2014年以来のレオンでの走行にもかかわらず、ライン1本の固くて滑りやすいサーキットを攻略していた。トヌスは、ヤマハのライダー、ジェレミー・ファン・フォルベークをしのぐ総合4位に入った。
Monster Energy Yamaha Factory Racingのジェレミー・ファン・フォルベークは、非常に荒い空気の影響で唇が火ぶくれを起こすほどに呼吸の苦しみがあったにもかかわらず、スムーズな素晴らしい走りを披露。ファン・フォルベークは厳しい局面を難なくこなし、両レースをそれぞれ5位でフィニッシュ。総合成績でも5位となった。
一方チームメートのロマン・フェーブルにとって、レオンは相性の良いコースのひとつ。フェーブルが世界チャンピオンの座に就いた2015年、両ヒートとも1位でフィニッシュ、昨年は優勝したT・ガイザーと同ポイントの2位となって表彰台に立っている。しかし、両レースともスタートで出遅れ、さらに度重なるクラッシュでリズムを狂わせたフェーブルは期待に応えられずに総合9位でレースを終えた。
過去に2位で表彰台に立った経験をもつWilvo Yamaha Official MXGPのショーン・シンプソンは、ニー、ネックブレースとボディアーマーが紛失するという不運に見舞われた。シンプソンは総合14位という成績に全く満足をしていない様子だった。
全19戦のMXGPシリーズ、次戦は4月16日、イタリア、トレンティーノ地方にあるピエトラムラータ・サーキットで開催される。
MXGP RESULT Race.1
MXGP RESULT Race.2
RIDERS RANKING MXGP
CONSTRUCTORS RANKING MXGP
COMMENT
アーヌー・トヌス選手談(6位/4位:総合4位)
「スタートはあまり良くなかったけど、バイクはすごくいいフィーリングで、どうにか6位と4位まで挽回できて総合4位になれた結果には満足しています。」
ジェレミー・ファン・フォルベーク選手談(5位/5位:総合5位)
「ベストなスタートではなかったけど、1ラップ目をそつなくこなせて、そのままトップ5まで上がった。高度について第1ヒートは全く問題なかったけど、第2ヒートの途中から影響を受けてしまった。3位を目指した終盤に突然疲れが来て、5位まで後退してしまった。2度ともトップ5以内でフィニッシュしたのはしたし、ポイント争いを考えてもわるくない週末の結果だと思っています。」
ロマン・フェーブル選手談(11位/7位:総合9位)
「両ヒートともにスタートが難しかった。第1レースは数周で8位に上がったけど、マックス・ナグルをパスできない間に集中力と腕の力を消耗してしまった。腕が疲れてスローダウンせざるを得ず、抜かれてしまい11位でフィニッシュするにとどまった。第2ヒートではスタートは良くなったけど、7位まで挽回した。この週末を満足していないけど、すべてがヨーロッパに戻り本来の調子を取り戻したい」
ショーン・シンプソン選手談(12位/15位:総合14位)
「今日の結果は、自分の期待を下回るものだった。ニーブレースやその他すべての用具を失くしてしまったので、この週末を通して満足感を感じることはなかった。自分ができる範囲でライディングを続けた。第1ヒートでは力走したし、第2ヒートでは15位争いだけどE・ボブリシェブとバトルになって自分のスピードとパワーを確かめることとができた。バイクの進化と開発をすすめてトレンティーノには強力になって戻りたい」