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スーパーバイク世界選手権 SBK

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどSBKクラスに関する情報をお届けします。

Rd.09 7月13-14日 ラグナセカ

RACE DATA

■大会名称:スーパーバイク世界選手権第9戦ラグナセカ大会
■開催地:アメリカ/マツダ・レースウェイ・ラグナ・セカ(1周 3.660km)
■周回数:
レース1:25周(91.500km)
スーパーポール・スプリントレース:8周(29.280km)
レース2:25周(91.500km)

レース1
■開催日:2019年7月13日(土)
■コースコンディション:ドライ
■気温:19度
■路面温度:41度
■PP:J・レイ(Kawasaki/1分21秒876)
■FL:A・バウティスタ(Ducati/1分22秒945)

スーパーポール・スプリントレース
■開催日:2019年7月14日(日)
■コースコンディション:ドライ
■気温:18度
■路面温度:36度
■PP:J・レイ(Kawasaki/1分21秒876)
■FL:J・レイ(Kawasaki/1分22秒700)

レース2
■開催日:2019年7月14日(日)
■コースコンディション:ドライ
■気温:15度
■路面温度:29度
■PP:J・レイ(Kawasaki/1分21秒876)
■FL:C・デイビス(Ducati/1分22秒976)

REPORT

レース1:ローズがヤマハ勢トップ

Pata Yamaha TeamのA・ローズが午前中のスーパーポールで8位を獲得し、午後から行われた第1レースではヤマハ勢トップの5位と健闘した。チームメイトのM・ファン・デル・マークはグリッド15位から挽回して7位。Ten Kate Yamaha Supported WorldSBKのL・バズとGRT Yamaha Supported TeamのM・メランドリが8位と9位で続き、前回のドニントンパークで左肩を負傷したS・コルテセは14位でポイントゲット。

スーパーポールではローズがヤマハ勢で唯一、トラブルなく走り切ったものの順位は8位に留まりグリッド3列目。バズは開始5分でコークスクリューで転倒したが、エアフェンス損傷により中断となる間にマシンを修復し、終盤で復帰すると1ラップのアタックで9位を獲得した。ファン・デル・マークは運に恵まれず、セッション再開直後に第4コーナーで転倒して再スタートすることができず15位。コルテセとメランドリはマシンに好感触を得られないまま、それぞれ13位と17位でスーパーポールを終えている。

ローズはグリッド3列目から好スタートを切って6位へ浮上。終盤にはJ・トーレスに追いつき、第7コーナーでパスして5位でチェッカーを受けた。この結果、シリーズポイントではファン・デル・マークとの差を縮めてランキング4位となっている。

ファン・デル・マークは初めから積極的に攻め、オープニングラップでトップ10へ。中盤には8位となり、さらに残り11ラップではバズをとらえて7位に浮上した。その後は少しずつアドバンテージを広げて7位を守ってゴール。バズが8位で続いた。

グリッド17位から挽回を強いられたメランドリは序盤から着実に上げてゆき、後半は単独走行を維持してバズに2秒弱差の9位。一方、負傷中のコルテセは身体への負担の大きいラグナセカに苦しみながらも懸命に走り切り、14位でポイント獲得に成功した。

レース2:ローズが4位獲得

A・ローズが午前中のスーパーポール・スプリント・レースで6位、午後からの第2レースでは4位獲得と健闘し、ヤマハ勢最多のポイント獲得でランキング3位に浮上。ローズのチームメイトのM・ファン・デル・マークは第2レースで絶好のスタートを切ったあと、テクニカル・トラブルに見舞われわずか4ラップでリタイアとなっている。

10ラップで競われるスーパーポール・スプリント・レースは、2ラップ目のコークスクリューでヤマハのワイルドカード、J・ビーチとA・デルビアンコ(ホンダ)が転倒して中断。好スタートを切っていたローズは再度、追い上げを強いられ、6位でゴールしてグリッド2列目を確保した。

第2レースも好スタートを決めると序盤からT・サイクス、L・ハスラムと4位争いを展開。レース後半でサイクスを抜いて4位に上がり、そのまま2台を引き離してチェッカーを受けた。前日と合わせ28ポイントを獲得したローズはランキング3位に浮上し、4位で続くファン・デル・マークに5ポイント差をつけている。

スーパーポールをグリッド15位からスタートしたファン・デル・マークは、第2レースでグリッド3列目までに並ぶためトップ9獲得を目指す。しかし、結果はひとつ及ばず10位。ここから絶好の飛び出しで挽回を図り5位争いのグループを追っていたが、4ラップ目、マシン・トラブルによりリタイアを余儀なくされた。

Ten Kate Yamaha Supported WorldSBKのバズは第2レースで7位を獲得。今回の3レースすべてでトップ10入りを果たし、参戦わずか3回目にもかかわらず、シリーズポイントを合計76ポイントに伸ばしてランキング13位に浮上している。

GRT Yamaha Supported TeamのS・コルテセとM・メランドリは、それぞれ別の理由で苦戦。コルテセは負傷中の肩の痛みに耐えながらの14位。メランドリはグリッド6列目から追い上げを強いられ、後半になってペースを上げるも、すでに前方集団からは離されており9位で終えている。

RESULT Race.1

RESULT Superpole Race

RESULT Race.2

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

レース1
Pata Yamaha Team
A・ローズ選手談(5位)

「厳しいレースでした。5位に入ったとは言え、トップからこんなに離されてしまい悔しい気持ちです。正直なところ、思ったようなペースが出ていなかったのです。好スタートを切り、そのあとも全力で行くしかないということはわかっていたので、そのとおりにしました。トーレスとはいいバトルができましたが、終盤は彼がグリップに苦しむようになり、その間にパスして5位に上がりました。これまでのように強さを発揮することができず、ヤマハにとって厳しいコースであることが明らかとなりました。決勝のなかで多くを学び、改善すべき課題も見えてきたので、これを明日に生かせるよう頑張ります」

M・ファン・デル・マーク選手談(7位)

「スーパーポールでミスをして転倒してしまいました。その結果グリッド15位から第1レースをスタートすることになったのですが、前にも同じ経験をしていたことが幸いしました。好スタートを切って1ラップ目で10位まで浮上。マシンのフィーリングも良かったので前のグループについて行くことができました。レオン・ハスラムが転倒したあとロリス・バズの後ろにいて、その時点ではスピードが足りなかったのでしばらくそのままついて行きましたが、残り11ラップでパス。ペースは安定しており順調でしたが、終盤に向かうにつれて苦戦するようになりました。でもライバルたちもみな同じ状況だったと思います。課題はいろいろありますが、グリッド後方からここまで挽回できたことは喜んでいいと思います」

Ten Kate Yamaha Supported WorldSBK
L・バズ選手談(8位)

「スーパーポールで転倒してしまいました。再開後の終盤、たった1ラップでしたが好タイムを記録することができたのは幸運でした。3列目は最後列よりも有利ですからね。短い時間でマシンを直してくれたチームに感謝しています。こうした経緯のあとだけに決勝には期待していましたが、路面温度が上昇したことで苦戦を強いられました。一方でライバルたちはペースを維持しており、トーレスやローズだけでなく、後半でファン・デル・マークに抜かれたあともついて行くことができませんでした。厳しい状況のなかでも8位でゴールできたことは良かったと思っていますが、明日はもっと上を目指していきます」

GRT Yamaha Supported Team
M・メランドリ選手談(9位)

「午前中に比べればずっと良かったとは思いますが、第1レースの序盤は大勢のライダーに阻まれてしまい、ようやく前に出たあとも思ったような走りはできませんでした。自信が持てず、自分のラインを見つけることもできなかったので非常に苦しかったのです。タイヤを消耗したあとは、むしろマシンがソフトになった感じでフィーリングが良くなりましたが、依然として理想とはほど遠い状態。最初から最後までベストを尽くして戦い抜きましたが、それではまだ不十分だったというわけです。明日はスプリント・レースで9位以内を狙います」

S・コルテセ選手談(14位)

「ドニントンで負傷した左肩に予想以上の痛みがあり、非常に厳しいレースになりました。プラクティスの4~5ラップなら問題なかったのですが、決勝では7~8ラップに入って一気に痛みが増してきました。今日の私にできることは何とか最後まで走り切ることだけでした。怪我がここまで支障になるとは思っていなかったので非常に残念。このままなら明日のふたつのレースも完走を目標にすることになるでしょう。夏休みの間に完治を目指します」

レース2
Pata Yamaha Team
A・ローズ選手談(4位)

「ヤマハはこのコースでいつも厳しい状況を強いられてきました。そして今回もまた、ヤマハ勢全員が同様に苦戦することになってしまったのです。今日の第2レースでは全力を出し切って戦ったつもりですが、トップ3台は遥か遠くまで行っていてどうすることもできませんでした。そうしてなかでも4位を獲得し、ランキングではマイケル(ファン・デル・マーク)を抜いて3位に上がれたことは良かったと思っています。でも彼はミサノの怪我のあとドニントンも今回も好調だったのに、マシンの問題でこのような結果になってのですから残念です。しかしこれがレースというもの。そして、残り4戦では私たちふたりがともにランキング3位を目指すのです。今月末にはYamaha Factory Racing Teamで鈴鹿8時間耐久レースに参加。World SBKは少しインターバルをおいて、9月上旬にポルトガルで再開となります。そこではまたトップ争いを目指したいと思っています」

M・ファン・デル・マーク選手談(RET)

「スーパーポールの前にセッティング変更を行ったのですが、それが期待通りにいかず、結果的にトップ9にひとつ届かなかったため第2レースをグリッド5列目からスタートすることになりました。そこからうまく飛び出して何台かパスし、1ラップ目を終えた時点で9位。マシンのフィーリングも良かったので自信を持って走り、前方のグループとの距離も、昨日のようには広がっていかないことを確認することができました。ロリス・バズを抜いたあとも好調で、さらに何台かパスできると確信していましたが、次の瞬間にはマシンに問題が発生してリタイアしなければならなくなりました。今週のなかでは最高の状態だっただけに残念。多くのポイントを失ってしまいました。このあとは長い休みに入り、その間には大きなチャレンジである8時間耐久レースもあります。次回、ポルトガルは大好きなコースなので、また優勝を狙います」

Ten Kate Yamaha Supported WorldSBK
L・バズ選手談(7位)

「第2レースをいいペースで走れたことに満足しています。リアタイヤの選択は賭けでしたが、私には失うものは何もありませんし、ここはオーバーテイクの難しいコースですから、初めからハードプッシュで攻めるしかないとわかっていました。マシンのフィーリングはウイーク中、最高。ヤマハ勢はみなコーナー進入で手間取ってきましたが、今日は少し状況が好転していたのです。トーレスをパスしたあとはコンスタントにペースを維持し、最後までミスをしないように心掛けて走りました。終盤のペースは昨日と比較して1.5秒も上がっており、このような大きな進歩をとてもうれしく思っています。3レースすべてを好調に走り終え、今は来月ポルトガルで行われるテストを楽しみにしています」

GRT Yamaha Supported Team
M・メランドリ選手談(9位)

「スーパーポールではトップ9を目標にしていましたが、レイターバーガーをパスしようとしたときにミスをして順位を落としてしまいました。第2レースはグリッド6列目からのスタートとなり、オーバーテイクの難しいコースで、しかも新品タイヤの活用にも手間取ることとなってしまいました。そのため序盤はなかなかペースが上がらず、14から15ラップになって少しずつ調子が良くなってきたころには前との差が広がっていて、すでに手遅れという状態でした。マシンのフィーリング向上を願っていますが、現時点ではこのような状況です。私はひたすらベストを尽くすだけです」

S・コルテセ選手談(14位)

「厳しい戦いでした。そのなかで完走し、2ポイントを獲得することができただけでもハッピーです。目標通りではありませんでしたが、これが私たちにできるすべてでした。このあとは怪我を完治させることだけに集中し、夏休み明けのポルトガルでの復活を目指します。チームのみんなのサポートと素晴らしい仕事に感謝します。難しいコースでしたし、とくに負傷中の私にとっては非常に厳しいものでしたが、それでもラグナセカ初訪問をエンジョイすることができました。来年も楽しみにしています」

A・ドソリ、ヤマハ・モーター・ヨーロッパ・レーシング・マネジャー談

「非常に厳しいウイークとなりましたが、そのなかでも多くの収穫を得ることができました。金曜日の時点で、このコースではこれまでとは違って、すぐさま力を発揮できるようにはならないとわかりました。しかし5人のライダーたちはウイークのなかで着実に前進し、今日の第2レースでは初めよりもずっと良くなっていたのです。アレックス(ローズ)は常にヤマハ勢トップを維持し、決勝でも好成績をあげてランキング3位浮上を果たしました。マイケル(ファン・デル・マーク)も今日は好スタートを切って上位を狙える状況でしたが、不運にもテクニカル・トラブルによりリタイア。大きな怪我のあとすぐに復帰して活躍していただけに、このような結果となったことは本当に残念ですが、夏休みの間にさらに回復して今まで以上に強くなって戻ってきてくれると信じています。サンドロ(コルテセ)はドニントンのスーパーポールでの転倒が予想以上に大きく影響してしまいましたが、体力的に厳しいラグナセカで3レースとも完走と頑張ってくれました。チームメイトのマルコ(メランドリ)もまた苦戦を強いられましたが、チームは決してあきらめず、彼のためにより良いマシンを準備しようと努力を続けました。その成果が第2レースの終盤で生かされ、マルコはトップグループと同等までペースを上げたのです。ロリス(バズ)は3レースともトップ10と大健闘。彼とそのチームが生み出したスピードは、彼らの仕事に対する姿勢とYamaha R1の高性能の証です。次回、ポルトガルでさらなるステップアップを目指していきます」

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