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スーパーバイク世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどSBKクラスに関する情報をお届けします。

Rd.11 10月2日 フランス

RACE DATA

■大会名称:スーパーバイク世界選手権第11戦フランス大会
■開催地:フランス/マニクール・サーキット(1周 4.411km)
■周回数:レース1:21周(92,631km)/レース2:21周(92,631km)

レース1
■開催日:2016年10月1日(土)
■コースコンディション:ウエット
■気温:17度 ■路面温度:21度
■PP:J・レイ(カワサキ/1分52秒881)
■FL:T・サイクス(カワサキ/1分40秒491)

レース2
■開催日:2016年10月2日(日)
■コースコンディション:ドライ
■気温:18度 ■路面温度:27度
■PP:J・レイ(カワサキ/1分52秒881)
■FL:T・サイクス(カワサキ/1分37秒864)

REPORT

難しいコンディションにタイヤ・チョイスを賭け、ギュントーリが9位

【レース1】

第11戦フランス大会の第1レース。目まぐるしく天候が変化するマニクールでPata Yamaha Official World SBK TeamのS・ギュントーリとA・ローズは、それぞれ9位と11位を獲得した。

夜通し、激しい風雨に見舞われたマニクール・サーキット。スケジュール変更を余儀なくされ、最終フリープラクティスが土曜日の午前8時45分から行われた。すでに雨は止んでいたものの、路面は依然としてウエット・コンディション。そのなかでギュントーリはホームレースの地の利を生かし、15分間のセッションで6位獲得と健闘した。続いて行われたスーパーポールでは序盤から順調にペースを上げて4位。僅差でフロントロウを逃して2列目からのスタートとなった。

決勝はウエット・レースが宣言されたものの、素早く路面が乾いてゆく難しいコンディション。ギュントーリはスタートで出遅れ、オープニングラップを7位で終了した。レース中盤には6位に上げて力強く走行を続けていたが、路面コンディションの変化によりピットインを決断。タイヤを交換して14位でコースに復帰すると、一気にペースを上げてポジションを挽回していった。そして19ラップ目には1分41秒813の好タイムを記録。さらに立て続けにアタックするも上位陣との差は大きく、そのまま9位でチェッカーを受けた。獲得ポイントは7ポイント。

一方、金曜日のドライ・コンディションで好調ぶりを見せていたローズは、朝のフリープラクティス・セッションを慎重にスタート。ペースを守ってウエット路面の感触を確かめながらセッションを14位で終了し、続くスーパーポールでは11位に上げた。

決勝が始まると、いつもの強気を取り戻してオープニングラップで2台をパス。さらに9ラップ目までに7位へと浮上していたが、徐々にペースが落ち始めたことからピットに戻ってタイヤ交換を行った。13位でコースに復帰したあとはトップ10を目指してペースアップ。そしてわずか3ラップで目標を達成し、7ラップにわたってそのポジションをキープしたが、最後にひとつ下げて11位でチェッカーとなった。

日曜日は好天が予想されており、ローズとギュントーリは現地時間13:00、第2レースのグリッドに並ぶ。

ギュントーリが好バトルを展開

【レース2】

明るい太陽の下、S・ギュントーリがPata Yamaha Official WorldSBKのYZF-R1で8位獲得と健闘。チームメイトのA・ローズは12ラップ目の13コーナーで転倒してリタイア。

終始、安定した走りを見せたギュントーリ。21ラップにわたって7位をキープしながら、レース終盤はJ・トーレス、N・ヘイデンと激しいバトルを展開した。最終ラップではトーレスに先行を許してしまったが、ヘイデンを抑えきって8位でチェッカー。シリーズポイントでは8ポイントを加算し、ランキング12位へ上がった。

一方のローズは、スタートで出遅れて14位からの挽回を強いられた。すぐにペースを上げてオープニングラップで2台をパス。その後も1分38秒台をキープして順調に周回を重ねながら、もう1台抜いて11位に上がっていた。しかし12ラップ目で転倒して再び後退。20位でレースに復帰し、もう一度アタックを試みるも時すでに遅く、19位でチェッカーとなりノーポイントに終わった。

FIMスーパースポーツ世界選手権では、フィンランドのN・トューリがYZF-R6で2位獲得の大健闘。グリッド7位の位置から勢いよく飛び出して集団の間をくぐり抜け、12ラップ目にはついにトップに浮上。最終ラップまでキープしていたが、地元フランスのJ・クルーツェルに抜かれて2位となった。

Pata Yamaha Official WorldSBKは2週間後、最後のヨーロッパ・ラウンドとなるスペインはヘレスへ向かう。

WSBK RESULT Race.1

WSBK RESULT Race.2

RIDERS RANKING WSBK

CONSTRUCTORS RANKING WSBK

COMMENT

【レース1】
S・ギュントーリ選手談(9位)

「残念な結果。路面が乾いていくときのフィーリングが良くなかったので上位グループについて行くことができなかったし、ピットレーンでもタイヤ交換に手間取ってしまったんだ。そのなかでも良かった点は、決勝終盤はペースが上がって何台かパスすることができたところ。もう少し上げたかったけれど、時間切れになってしまい残念だった。今日はトップ争いのスピードに及ばなかったが、明日はおそらく、まったく違う展開になるだろう。4位グリッドからのスタートなので、十分に期待できると思う」

A・ローズ選手談(11位)

「天候に翻弄され、コンディションが目まぐるしく変化して難しいレースになってしまった。タイヤを交換したらもっと速くなると考えていたが、いろいろな条件が重なって思うような走りができず、十分にペースを上げることができなかった。明日は状況が良くなることを期待し、いつものように戦いに臨む」

【レース2】
S・ギュントーリ選手談(8位)

「今日は悪くなかったよ。実際、YZF-R1の最高の状態を引き出し、順調に走り、いいリズムをキープすることができたと思う。プラクティスの段階ですでに、他を圧倒するような力強さが不足していることはわかっていたこと。そして決勝もそのとおりになったんだ。順位にはもちろん満足していないけれど、ライディング自体は悪くなかったので、次のヘレスに期待したい」

A・ローズ選手談(19位)

「スタートでミスをしてしまい、今日もまた悔しい結果に終わってしまった。なんとか自分のリズムをつかみ、何台かパスして、少しずつトップ10に近づいて行っていたのに最後は転倒。そして今回も、その原因がはっきりわからないんだ。何か間違ったことをしてしまったという自覚がないだけに悔しくて仕方がないが、転倒したことは確かなのでミスはミス。これで戦いは終わりだ。ここまでも怪我に悩まされるなど、バッドラックがたくさんあった。今回を機に運を変えたい」

P・デニングチーム代表談

「様々な理由が重なって、今回もまた厳しいレースになってしまった。YZF-R1のポテンシャルをすべて出し切れず、金曜日のようなスピードを再現することができなかった。そのなかでもシルバンは、怪我からの復帰わずか2戦目にしてコンスタントにペースを維持してしっかりと走り切ってくれた。しかも手ごわいライバルたちとのバトルをエンジョイし、彼自身もR1も大幅に進化した。 アレックスのほうは非常に残念な結果。我々チームとしては、マシンの性能を十分に引き出す方法を見つけ、限界ぎりぎりのところでアレックスがもっと余裕をもって対処できるように、状況をより良く理解し、良い仕事ができるようにしてあげなければならない。 スーパーストック・レースで優勝したルーカス・マヒアスとPata Yamaha Official STK1000 Teamに祝福を。YZF-R1のベース・マシンの強さを証明してくれた。また、ワールド・スーパースポーツでのニキ・トューリの2位にも乾杯!」

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