本文へ進みます
サイト内検索

スーパーバイク世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどSBKクラスに関する情報をお届けします。

Rd.09 7月10日 アメリカ

RACE DATA

■大会名称:スーパーバイク世界選手権第9戦アメリカ大会
■開催地:アメリカ/マツダ・レースウェイ・ラグナ・セカ(1周 3.610km)
■周回数:レース1:25周(90,250km)/レース2:21周(75,810km)

レース1
■開催日:2016年7月9日(土)
■コースコンディション:ドライ
■気温:22度 ■路面温度:46度
■PP:T・サイクス(カワサキ/1分22秒155)
■FL:C・デイビス(ドゥカティ/1分23秒443)

レース2
■開催日:2016年7月10日(日)
■コースコンディション:ドライ
■気温:20度 ■路面温度:45度
■PP:T・サイクス(カワサキ/1分22秒155)
■FL:D・ジウグリーノ(ドゥカティ/1分23秒522)

REPORT

ローズがレース1で5位入賞

【レース1】

カリフォルニアの明るい太陽に照らされたマツダ・レースウェイ・ラグナ・セカ。MOTUL FIMスーパーバイク世界選手権第8戦が開催され、その第1レースでPata Yamaha Official WorldSBK TeamのA・ローズが5位を獲得した。チームメイトのN・カネパも3戦連続でトップ10入りを果たして好調。

スタートで飛び出し、オープニングラップで一気に4つポジションを上げたローズ。6位で1周目を終えたあとそのまましばらくキープし、5ラップ目でもう一台パスして5位に浮上した。表彰台を強く意識したローズは中盤戦に向けてペースを上げてゆき、ついには3位のライダーに追いついて仕掛けるが成功せず。表彰台獲得は実現しなかったものの、3位に1秒足らずの差まで近づいて5位でチェッカー。シリーズポイントを11ポイント獲得してランキング10位をキープした。

一方、グリッド3列目からスタートしたカネパは序盤で9位をキープ。2ラップ目で一時12位まで順位を下げたが、すぐにペースを取り戻して挽回を開始した。懸命にプッシュしたカネパはレース中盤で10位へ復帰。そのあとは最後までそのポジションをキープしてチェッカーを受けた。

明日の日曜日、現地時間11:00にウォームアップ・セッションが行われ、14:30から 第2レースがスタートする。

カネパが8位

【レース2】

MOTUL FIMスーパーバイク世界選手権第9戦の第2レースは、5周目にレッドフラッグが提示されて一時中断。劇的な展開のなかでPata Yamaha Official WorldSBK TeamのN・カネパが8位獲得と健闘。チームメイトのA・ローズは最終ラップのアクシデントで14位となった。

自己通算75回目の世界選手権スーパーバイクに出場したカネパ。スタート直後に12位に後退したが、すぐにペースをつかんで挽回し、スターティング・ポジションの9位まで再浮上。5ラップ目には1台パスして8位に上がり、前方を行く次のターゲット、4位争いの集団を追って行った。安定した速さを見せつけながら、ポジションをキープしたまま中盤を迎えたが、チームメイトのローズに抜かれて9位へ後退。しかし慌てることなく冷静にチャンスを窺い、最終ラップを待って8位を奪い返した。最終ラップの最終コーナーでアクシデントが発生し、ここまでの進化のすべてが脅かされそうになったが、クレバーな判断でこれを回避して8位でチェッカーを受けた。

一方のローズは、10位グリッドから好スタートを切ってオープニングラップを8位で終了。そのまま順調に周回を重ねて6位に上がり、レース中盤は6台の集団に膨れ上がった4位争いに加わった。しかし終盤になって徐々に後退して再び8位。そして最終ラップでは転倒を喫し、すぐさま再スタートを図ったものの14位に留まった。

Pata Yamaha Official WorldSBK Teamはこのあと、イギリスの本拠地へ戻ってサマー・ブレイクに入る。MOTUL FIMスーパーバイク世界選手権は9月16日金曜日、ドイツのラウジッツリンクで再開する。

WSBK RESULT Race.1

WSBK RESULT Race.2

RIDERS RANKING WSBK

CONSTRUCTORS RANKING WSBK

COMMENT

【レース1】
A・ローズ選手談(5位)

「今日はとてもいいレースができた。予選10位と厳しい状況のなかでプレッシャーもあったが、最後に5位を獲得できて本当にうれしい。中盤頃には表彰台を目指せると思っていたんだけれど、パスを試みてもいいラインが見つからず、残念ながら前に出ることはできなかった。何度もやってみても、パスするだけのスペースを確保できなかったんだ。レース終盤は焦りも感じていたけれど、終わってみれば、とてもいいレースだったと思えるので今はとてもハッピーだよ。マシン・セッティングを何か所か変更し、もっと楽にパスするための自信をつけて明日の第2レースに臨みたい」

N・カネパ選手談(10位)

「プラクティスからずっとセッティングが決まらず苦労してきたが、今日のレースも同様で、とても難しい戦いになってしまった。決勝に備えて何か所かセッティング変更を行ったが、それがあまりうまくいかず、タイヤも他とは違うタイプのものを選んでいたのでリスクがあった。でも僕には失うものが何もないから、そこに賭けたんだ。結果を見れば、これまでのやり方を見直さなければならないだろう。スーパーポールのほうがまだ良かったと思うので、初めのセッティングに戻って一からやり直し、タイヤも別のものに変更しよう。トップ10に入ることができたのだから最悪というわけではないが、マシン、チーム、そして自分自身のポテンシャルを知っているので、もっと速く走れるはずだと思う。これからまた作業を続け、明日はもっといいレースをお見せしたい」

P・デニング、チーム代表談

「今日は厳しい戦いになったが、ライダーたちもチームも懸命の努力をして最善の結果を導き出してくれた。YZF-R1は予選ではいつも底力を発揮して素晴らしいタイムを出してきたが、今回はそれができず、スタート・ポジションは9位と10位に留まってしまった。それでも、決勝ではアレックスがスタートで飛び出して一気に6位へ浮上。そこからさらに表彰台争いを目指していった。1秒足らずの差で表彰台を逃すことになり残念だが、アレックスは、おそらくこのなかで誰よりも経験豊富なニッキー・ヘイデンをなかなかパスすることができなかったのだ。明日はマシンをもっと強くしてアレックスがより楽にパスできるようにしたい。彼本来のペースを出し切ることができれば、ライバルを抜き去り、表彰台を獲得できると確信している。今日は本当によく頑張った。明日も挑戦を続け、さらに上を目指したい。 ニッコロは非常に落ち着いて安定したレースを見せてくれたが、本人は10位という結果に満足していないようだ。このカテゴリーのレースに代役として途中から出場するのは決して簡単なことではない。マシンのほうにもいろいろな要素があるが、これについては我々が努力して、彼のスピードと安定性の向上につなげていきたい」

【レース2】
N・カネパ選手談(8位)

「昨日よりもずっとうまくいったよ! YZF-R1のセットアップを引き続き行って、このコースにより合うものに変え、僕自身にとっても、よりわかりやすいものにしていったんだ。わずか2回目の挑戦なので、ライディング・スタイルについても、セットアップ方法についても学ぶべきことがまだたくさんある。しかしそのなかでも、今日は多くを学んで大きく成長できたと思うんだ。ウイークを通じて素晴らしい仕事をしてくれたチームのみんなに感謝している。4位争いに加わって彼らと同等のペースで走り、あるいはたまには彼らより速いこともあったのだから上出来だと思う。ただ、ペースは良かったのにパスすることはできなかった。ひたすら彼らの後ろについて行くだけになってしまったのは残念だ。そういうわけで最終順位は8位に留まってしまったけれど、トップとの差、僕自身のペース、そしてチームとしての仕事の進め方にとても満足しているんだ。素晴らしい経験になった。Pata Yamaha Official WorldSBK Teamに改めてお礼を言いたい」

A・ローズ選手談(14位)

「ペースは十分だったのに、またしてもそれを生かしきれなかったので非常に悔しい。とくに最後の10ラップはファンデル・マークにつかまってしまい、パスしようとして無理をし過ぎてしまった。最終ラップではニッコロに抜かれ、おそらく誰もがそうするように、順位をとり戻そうとしたが、そこでミスをしてフロントから転倒してしまった。本来なら、9位争いではなく、もっと上へ行かなければならない。チームとともに、もっと頑張って最大限の力を引き出せるようにしていきたい。夏休みがのあとはドイツで戦いに戻り、また挑戦を始めるよ」

P・デニング、チーム代表談

「ラグナ・セカでの見ごたえあるレース。この素晴らしいショーの参加メンバーに加わることができたことを誇りに思う。YZF-R1がもう少し前へ行っていればもっと良かったが、忘れてならないのは、我々がまだこのプロジェクトの初心者だということ。 ニッコロは昨日よりも格段に成長して素晴らしいレースを見せてくれた。21ラップを走り終えた時点でウイナーとの差がわずか13秒。またこのチャンピオンシップの常連たちと互角にわたり合ったことも強く印象に残っている。ミサノのときと同様、安定感のある素晴らしい走りを見せ、ウイークを通じてミスもなかった。今日がPata Yamaha チームでの最後のレースにならないことを、我々は心から願っている。彼はこの仕事を楽しんでおり、我々のほうも喜んで迎え入れることができた。負傷中のライダーに代わり、このように重要な役割を担ってくれた彼に感謝している。 アレックスのほうは、午前中のウォームアップのなかで大転倒をしてしまった。幸い骨折はなかったが、当然ながら打ち身や擦り傷を負ってしまった。このようなことがあると、どうしても自信を失って決勝にも影響してしまう。それ以外にも、マシンの性能面でいくつかの要素が重なり、前のライダーをパスして順位を上げることができなかった。このあと我々は夏休みに入るが、そのなかでマシンテストも予定している。進化を止めることなく、さらに成長して9月のドイツ大会に戻ってくるつもりだ」

ページ
先頭へ