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スーパーバイク世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどSBKクラスに関する情報をお届けします。

Rd.03 4月3日 スペイン

RACE DATA

■大会名称:スーパーバイク世界選手権第3戦スペイン大会
■開催地:スペイン/アラゴン(1周5.077km)
■周回数:18周(91,386km)×2

レース1
■開催日:2016年4月2日(土)
■コースコンディション:ドライ
■気温:15度
■PP:M・ファン・デル・マーク(ホンダ/1分33秒452)
■FL:C・デイビス(ドゥカティ/1分50秒421)

レース2
■開催日:2016年4月3日(日)
■コースコンディション:ドライ
■気温:19度
■PP:M・ファン・デル・マーク(ホンダ/1分33秒452)
■FL:C・デイビス(ドゥカティ/1分50秒053)

REPORT

【第1レース】
Pata Yamaha Official WorldSBK Teamのローズとギュントーリが、それぞれ8位と9位

Pata YamahaOfficial WorldSBKTeamのS・ギュントーリとA・ローズが、スーパーポールでそれぞれ2位と3位。ともにフロントローに並んで決勝をスタートした。

アラゴン・サーキットで行われた第3戦。フロントローを獲得していたA・ローズはスタートで出遅れて6位へ後退。懸命の挽回を図るなかで不運にも他車の影響ではらみ、さらに13位まで順位を下げてしまった。ここからハードなプッシュでもう一度、挽回を試み、タイヤの消耗に苦しみながらも8位まで浮上。これで貴重な8ポイントを獲得し、ランキング12位へ上がった。チームはこの18ラップのデータを活用してセッティング向上を目指し、明日の第2レースに臨む。

チームメイトのS・ギュントーリは、フロントローから好スタートを切って2位をキープ。トップのテールにぴったりとついて逆転のチャンスを窺っていたが、タイヤの消耗が激しくなり、徐々にペースを下げた。最終的には9位まで後退。シリーズポイントでは7ポイントを加算してランキング5位をキープした。

【第2レース】
ローズとギュントーリが第2レースでトップ10入り

ローズはグリッド3位からやや出遅れてオープニングラップを7番手で終了。6ラップ目にはコースアウトを喫し、18位まで後退してしまった。しかしそこから猛然と挽回。5台を抜いて12位に上がったあと、残り2ラップでついにはトップ10入り。さらに最終ラップのゴールライン直前でチームメイトのギュントーリをとらえて9位に浮上した。これでシリーズポイントでは7ポイントを加算し、ランキング12位をキープしている。

一方のギュントーリは、フロントローから慎重にスタートを切って5番手。その後はタイヤの消耗を抑える作戦でさらにふたつ下げて走行していたが、レース終盤になってペースが上がらず10位へ後退した。これで6ポイントを加算してランキング6位。

Pata Yamaha WorldSBK Teamはこのあとヨーロッパへ戻り、4月16日に行われる第4戦オランダ大会に備える。

WSBK RESULT Race.1

WSBK RESULT Race.2

RIDERS RANKING WSBK

CONSTRUCTORS RANKING WSBK

COMMENT

A・ローズ選手談(レース1:8位)

「今日は昨日以上に好調で、スーパーポールで成功したあと非常にペースがいいんだ。そのペースを決勝距離を通じて維持できるようにすることが課題ということになるけれど、今はまだ何もかもが新しい挑戦だからね。明日に向けて、また新たに改善できる部分が見つかったので、このあとの作業を通して前進したい。シーズンが始まってまだわずか3戦目だが、僕らはすでにマシンのポテンシャルをここまで引き上げることができた。そしてそれが素晴らしい予選結果に表れているんだ。これからも懸命に仕事を続け、明日はまた一歩前進したい。優勝はたぶんないけれど、フロントグループと縮めていくよ!」

S・ギュントーリ選手談(レース1:9位)

「今日は良いところがたくさんあったよ。ニュータイヤでそれを証明し、また予選タイヤがとてもよく走ってくれた。予選では好タイムが出て、決勝も好調にスタートすることができた。クラッチなどのスタート・プロセスがとてもやりやすくなっているからね。第1レースで好スタートを切り、その後もペースよく、しかも気持ちよく走っていた。でも4ラップか5ラップでリアのグリップが低下。そのあとは上位グループについていくことができなくなって、順位を下げることになってしまった。ベストを尽くしたけれど、最初のグリップ感がうそのように、周回ごとに悪化してしまい、その結果、9位まで後退した。当然、満足できる順位ではないけれど、僕らのポテンシャルを見せることはできたし、すべてのセッション、すべてのレースが大切な経験になっている。この経験を通してこれから、より長くポテンシャルをキープできるようなマシンを作り上げ、またリアタイヤの負荷を軽減する方法を学ぶことができる」

P・デニング、チーム代表談

「シルバンとアレックスと、そしてチームとで成し遂げた素晴らしい予選結果と比べれば、正直なところ、決勝の8位と9位は残念な結果だ。しかしながらニュータイヤのハイグリップでラップタイムを上げることと、18ラップを走ることとはまったく別のものなのだ。我々はやはり、ライバルたちと比べて経験と時間とがまだまだ足りないということ。YZF-R1は、世界チャンピオンを目指せる非常に高いポテンシャルを持った素晴らしいマシンだが、我々に唯一、足りないのが時間なんだ。マシンをさらに磨き上げるための時間、ハードウエアと戦略を開発する時間、そしてポテンシャルを最大限に引き出すための総合的なコンビネーションを作り上げるための時間…。今、第1レースを終えて、確かなデータが我々の手元にある。そのなかには短時間で対処できるような項目もあるので、明日までにできることはすべてやって良い状態で臨みたい。そしてふたりそろってトップ6入りを目指す」

A・ローズ選手談(レース2:9位)

「今日は実際のところ、決して悪くはなかったよ。ウイークを通してマシンのことをたくさん学び、僕自身のライディングも一歩、前進できたと思う。第2レースはスタートでちょっと出遅れてしまって、これについてはチームのみんなと一緒に対処法を考えなければならないんだけれど、そのことをのぞけば、今日の僕はとてもよく乗れていたんだ。路面コンディションが土曜日と同じようになったときのための目標をいくつか立てていて、実際にそのようになったんだけれど、最終的にはその目標をしっかり達成することができた。レース後半は昨日よりずっと調子が良かったので、そのことも含めてたくさんの収穫があったよ。成績自体は明らかにまだ不十分だけれど、僕らは日々、勉強を重ね、このマシンに乗り始めてわずか3戦でここまで来ることができた。成果はまだ紙の上には現れないが、今回は間違いなく今までで最高のレース。またちょっと表彰台に近づくことができたので、次のアッセンがとても楽しみなんだ」

S・ギュントーリ選手談(レース2:10位)

「第2レースでは、シャシーと電子制御システムについて、これまでとはかなり異なるセッティングを試してみたんだ。でも最終結果はほとんど変わらなかった。レース終盤でペースが上がらず、今回は序盤で抑えて走ったのにその効果を発揮することはできなかった。アラゴンのコースはタイヤに厳しく、ユーズドタイヤを装着したときのパフォーマンス向上が必要だと実感した。スーパーポールでは、決勝用タイヤも予選用タイヤもハイペースで走らせてくれたけれど、それを決勝でグリップが低下したときにも維持できるようにしなければならないんだ。これを課題として持ち帰り、次のステップに進みたい」

P・デニング、チーム代表談

「第1レースとほぼ同様の展開になったが、今回もまた、ワールド・スーパーバイクにおけるYZF-R1のポテンシャルについては明るい兆しが見えた。シルバンのマシンに変更を加え、彼も序盤でタイヤを温存する走りをしてくれたが、これは残念ながら実を結ばなかった。しかしポイントを獲得し、経験を積み重ね、マシン開発のさらなる一歩になったことは間違いない。 アレックスのほうは、最初の5ラップではコーナー進入のブレーキングに苦労した。でもそのあとはペースをつかみ、リズムもよくなって18位から9位まで挽回を果たした。しかもペースだけを見れば、4位争いに匹敵するものだ。我々チームとヤマハは、今回のことから多くを学ばなければならない。そして予選セッションや第2レースのアレックスが見せてくれたYZF-R1のハイポテンシャルを、さらに引き上げていけるよう努力したい」

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