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スーパーバイク世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどSBKクラスに関する情報をお届けします。

Rd.10 9月18日 ドイツ

RACE DATA

■大会名称:スーパーバイク世界選手権第10戦ドイツ大会
■開催地:ドイツ/ユーロスピードウェイ・ラウジッツ(1周 4.265km)
■周回数:レース1:21周(89,565km)/レース2:16周(68,240km)

レース1
■開催日:2016年9月17日(土)
■コースコンディション:ドライ
■気温:20度 ■路面温度:28度
■PP:C・デイビス(ドゥカティ/1分37秒883)
■FL:C・デイビス(ドゥカティ/1分37秒357)

レース2
■開催日:2016年9月18日(日)
■コースコンディション:ウエット
■気温:12度 ■路面温度:18度
■PP:C・デイビス(ドゥカティ/1分37秒883)
■FL:X・フォーレス(ドゥカティ/1分56秒386)

REPORT

ローズがレース1で8位

【レース1】

ローズがラウジッツの第1レースで8位と健闘。ギュントーリも9位で続く。ユーロスピードウエイ・ラウジッツは午前中に雨に見舞われて予想外の展開。Pata Yamaha Official WordSBK Teamは激しい状況変化に耐え、A・ローズとS・ギュントーリがそれぞれ8位と9位を獲得した。

ローズはウエット・コンディションのなかで行われた最終フリープラクティスで開始早々に転倒。YZF-R1の最終調整が遅れたこともあり、スーパーポールに出場することができなかった。そのため金曜日のタイムによってグリッド12位を獲得して決勝に臨んだ。オープニングラップ序盤のタイトコーナーでは集団のなかに飲み込まれて激しい競り合いになったものの、周回を重ねて順位が落ち着いてくると徐々に本来のペースを取り戻してポジションを確保。そこからいよいよ上位とのギャップを埋めるべく勢いを増していったが、時すでに遅く、8位まで挽回したところでチェッカーとなった。この結果、シリーズポイントをトータル102ポイントに伸ばした。

チームメイトのギュントーリは、午前中のウエット・コンディションで好調な走りを見せて4位を獲得。続いてスーパーポールに出場したが、ここでは刻々と変化するコース・コンディションへの対応を迫られた。徐々に乾き始めた路面に戸惑いながらも、決勝用タイヤで走行を続けてリズムをキープ。ところが路面状況が予想以上に早く回復したため、予選タイヤを装着したライバルたちが次々にタイムを更新することとなった。その結果、ギュントーリは予選9位からのスタートとなり、決勝でもそのポジションをキープしてゴール。シリーズポイントでは7ポイントを加算し、ランキング13位へ上がった。

ローズとギュントーリは日曜日の現地時間9:25にコースに戻ってウォームアップを開始。13:00からの決勝に備える。

雨のラウジッツでギュントーリが5位獲得

【レース2】

日曜日の午後、ユーロスピードウエイ・ラウジッツで行われているMOTUR FIM スーパーバイク世界選手権第2レースのグリッドを激しい雨が襲った。そのなかでPata Yamaha Official World SBK TeamのS・ギュントーリは、素晴らしい走りを見せて5位を獲得。チームメイトのA・ローズは10ラップ目で転倒リタイアとなった。

雨に見舞われて気温が下がり、路面グリップも低下したラウジッツリンク。この状況を考慮して、決勝は16ラップに減算された。そのなかで昨日の午前中のウエット・コンディションでも好調な走りを見せていたギュントーリは、今日も状況に左右されることなく順調に走行。10ラップ目にはファステストラップを記録するなど着実にラップタイムを上げ、ついには上位グループに追いついた。M・ファンデル・マークと6位争いを展開してこれをパスすると、すぐに次のターゲット、C・デイビスに狙いを定め、表彰台争いに匹敵するペースで追い上げてゆく。そして残り3ラップでデイビスをとらえ、さらには引き離し、最終的には2秒以上の差をつけて5位でチェッカーを受けた。これで11ポイントを加算し、シリーズポイントを合計76に伸ばした。

一方のローズは、難しいコンディションのなかでスタートをミス。しかし幸い転倒は免れ、すぐさま挽回を開始してオープニングラップで6台をパスした。その後、レース中盤まではトップ10をキープして力強い走りを続けていたが、第6コーナーでまたも悪コンディションに足元をすくわれて転倒し、そのままリタイアとなった。

午前中に行われたFIMスーパースポーツ世界選手権では、Yamaha and Kllio MotorsportのN・テューリが好走してYZF--R6を表彰台に導いた。全19ラップのほとんどでディフェンディング・チャンピオンのK・ソフオグルとトップ争いを展開、最終的には1.7秒差で2位となった。

Pata Yamaha Official World SBK Teamは9月30日金曜日、ギュントーリのホームレースとなるフランスはマニクールへ移動して第11戦に臨む。

WSBK RESULT Race.1

WSBK RESULT Race.2

RIDERS RANKING WSBK

CONSTRUCTORS RANKING WSBK

COMMENT

【レース1】
A・ローズ選手談(8位)

「僕にとってはとても難しいレースだった。とくに上位から大きく離されてしまったことが残念でならない。予選を走ることができなかったのでグリッドは12位となり、おかげで最初の4つ、5つのコーナーで前を塞がれ、非常に厳しい状況になってしまったんだ。なんとか混戦を抜け出ると走りは安定してきたが、全体的にはやはりスピードが不足していたし、タイムも十分には上がってこなかった。明日までになんとか解決策を見つけ、できることならドライ・コンディションのもとで上位グループとの距離を縮めていきたい」

S・ギュントーリ選手談(9位)

「復帰戦を完走することができてほっとしたよ。予選では路面コンディションが予想外に変化してしまって作戦通りに運ぶことができなかった。路面が乾き始めるなか続行を決めたけれど、それが間違いだったんだ。どんどん状況が厳しくなっていったが、ピットに戻る時間はもう残っていなかったからね。決勝もかなり苦しくて、プラクティスまでの好調ペースを再現することができなかった。それでも最後にはなんとか、ほぼ5か月ぶりにチェッカーを受け、しかもアレックスから大きく離されずにゴールすることができたのは良かったと思う。これから上位グループとの差を詰めていくために、今晩も作業を続けて明日に備えたい」

P・デニング、チーム代表談

「昨日のフリープラクティス第1セッションは、YZF-R1もライダーたちもいいペースで走ることができた。アレックスは第2セッションで転倒して、ほとんどの時間を無駄にしてしまったものの、我々は依然として自信を失っていなかったのだ。しかし第3セッションでも転倒し、ここではとうとう一歩後退。しかも予選を走ることができず、厳しい状況に追い込まれてしまった。それでもアレックスは後方からいい走りを見せてくれたが、序盤でパスに手間取ったうえに、決勝距離を通じてハイペースを維持することは我々の予想以上に難しかったようだ。 シルバンのほうは、久しぶりのレースをミスもせずによく走ってくれたと思う。今日のこのコンディションのなかでここまでできれば何も不満はない。我々は今晩、ふたりのマシンをより良くするために、彼らが明日のレースでより良いパフォーマンスを見せられるように、できることはひとつ残らずすべてやる覚悟だ」

【レース2】
S・ギュントーリ選手談(5位)

「ほぼ5か月間もレースから離れていたあとで、こうしてまた5位まで上がってくることができてとても良かったと思う。でもそのことがなかったとしても、今週ようやくレースに復帰できたというだけで幸せ! なにしろ、ずっとバイクに乗りたくて仕方がなくて、長い間この日を待っていたからね。そして5位という好結果がついてきたというわけなんだけれど、実際にはとくに序盤で苦しんで非常に厳しい戦いだったんだ。雨のなかでリアタイヤがなかなか暖まらず、思うようなフィーリングが得られない。それ以外はとても順調で、YZF-R1はブレーキングもシャシー周りも素晴らしかったのに、コーナー出口のトラクションが十分に得られないためにチャンスを失ってしまいそうだと考えていたんだ。何度も転倒しそうになりながらも全力を尽くし、最終的に5位まで上がることができたけれど、本当ならもっとうまくやれたという気持ちも残っている。だから次回のホームレースではこの経験を活かして、もっと上を目指したい」

A・ローズ選手談(リタイア)

「何も言うことはないよ...とにかく残念。金曜日のドライ・コンディションではとても順調だったのに、今日の決勝は天候に恵まれなかった。グリップ・レベルも路面コンディションも難しい状況のなかで、スタートは本当に大変だったけれども何とか早いうちに10位まで挽回することができた。ペースも安定していたので、ある程度のポイントを獲得できると思っていたけれど、結局そのようにはならなかったんだ。これからまた作業を続け、次のフランスで十分に力を発揮できるよう準備したい」

P・デニング、チーム代表談

「長い間、戦列を離れていたシルバンが戻ってきてくれて、5位を獲得できたことは本当にうれしい。ペースだけを見れば表彰台にも届く十分な速さがあったが、スタートの出遅れと、序盤でのフィーリング不足で差をつけられてしまった。これまではYZF-R1でのウエットの経験があまり多くなかったので、今回のことを今後に活かしていきたいと思っている。 アレックスのほうは、今日もドライ・コンディションで行われたウォームアップでは好調だった。しかしウエットではどうしてもうまくいかず、十分なフィーリングも自信も得ることができなかった。決勝中に12台が転倒したことからもわかるように、コースは想像を超えるほど滑りやすかったが、我々もまたそのなかの1台になってしまったことは残念だ。 Pata Yamaha Official World SBK Teamは、スーパースポーツで2位を獲得したニキ・テューリと、怪我からの復帰戦で表彰台を獲得したリカルド・ラッソとそのPata Yamaha Official STK1000Teamに祝福を贈る。次回、マニクールでは我々も幸運をつかみたい」

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