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スーパーバイク世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどSBKクラスに関する情報をお届けします。

Rd.02 3月13日 タイ

RACE DATA

■大会名称:スーパーバイク世界選手権第2戦タイ大会
■開催地:タイ/ブリラム(1周4.554km)
■周回数:30周(91,080km)×2

レース1
■開催日:2016年3月12日(土)
■コースコンディション:ドライ
■気温:34度
■PP:M・ファン・デル・マーク(ホンダ/1分33秒452)
■FL:J・レイ(カワサキ/1分33秒936)

レース2
■開催日:2016年3月13日(日)
■コースコンディション:ドライ
■気温:36度
■PP:M・ファン・デル・マーク(ホンダ/1分33秒452)
■FL:J・レイ(カワサキ/1分33秒997)

REPORT

【レース1】
Pata Yamaha Official WorldSBK TeamのA・ローズとS・ギュントーリが、それぞれ6位と7位を獲得!

午前中に行われた15分間のフリープラクティスでは、様々なセッティング項目を試しながら、それぞれ4位と6位を獲得。午後になると気温が34度に達するなか、ふたりはスーパーポールに臨んだ。ローズは決勝用タイヤで素早くペースを上げ、1回目のタイムアタックで1分34秒371を記録。その後は技術的トラブルが出たため、予選タイヤを使用できないまま7位で終了した。一方のギュントーリは、前日に引き続きYZF-R1の開発に取り組みながら、1分33秒866の好タイムを記録して5位。グリッド2列目を確保した。

ローズは3列目から好スタートを切って5位へ浮上したあと、7位へ後退して1周目を終了。その後は1分34秒6のハイペースをキープしながらトップグループを追って行ったが、9ラップ目の第3コーナーではらみ、9位へ後退した。素早い挽回で3台を抜いて6位へ上がり、貴重な10ポイントを獲得した。

ギュントーリはスタートで出遅れたものの、序盤で懸命の挽回。1周目を12位で終えたあと素早く差を詰め、レース中盤までに6位へ浮上した。終盤を迎えてローズとポジション争いを展開し、最終的には7位でチェッカー。9ポイントを加算してランキング5位となった。

【レース2】
Pata Yamaha Official WorldSBK TeamのS・ギュントーリが第2レースで6位を獲得!
チームメイトのA・ローズは痛恨のリタイア

 決勝2日目、81,346人もの観客が訪れたチャン・インターナショナル・サーキットは、ウイーク中最も熱い気温36度。路面温度は40度中盤という厳しいコンディションのもと、決勝が行われた。ギュントーリは序盤、チームメイトのローズとポジション争い。ともにトップグループを追いながら、3ラップ目にはギュントーリが先行して5位争いへ。前を行くN・ヘイデンに照準を合わせて激しくプッシュしながら、後方からプレッシャーをかけるトーレスを冷静に抑え込んで6位でフィニッシュ。2レースの合計で40ポイントを獲得し、ランキング5位をキープした。

一方のローズは、グリッド7位から絶好のスタートを切って2台をパス。C・デイビスと4位争いを展開しながら2ラップ目を終えたが、続く3ラップ目でギュントーリに先行を許して6位に後退した。その後はコンスタントにペースを維持しながら挽回を目指していたが、10ラップ目の第5コーナーで技術的トラブルが発生してリタイアした。

Pata Yamaha Official WorldSBK Teamはヨーロッパへ戻り、4月2日にモーターランド・アラゴンで行われる第3戦に備える。

WSBK RESULT Race.1

WSBK RESULT Race.2

RIDERS RANKING WSBK

CONSTRUCTORS RANKING WSBK

COMMENT

A・ローズ選手談(レース1:6位)

「プラクティスから決勝まで、一日を通して難しい状況を強いられてしまった。YZF-R1の本来のポテンシャルはこんなものではないんだけれど、最終的に6位を獲得できたのはうれしかったよ。今回やっとフルレースを走り切ることができたので、方向性が間違っていないことを証明できたと思う。明日の第2レースで、もっと上を目指せるよう頑張りたい」

S・ギュントーリ選手談(レース1:7位)

「厳しい結果になった。とくにブレーキングが思うようにいかず、合計3回も、うまく曲がれずまっすぐ行ってしまったんだ。レース前半はとても良かった。スタートの遅れを取り戻し、ペース良くドゥカティ勢を追って行った。ところが後半になるとリアタイヤを消耗して、思うようにペースをキープできなくなってしまったんだ。予想通り厳しい展開になったが、明日の挽回を目指して引き続きマシン開発に取り組むよ」

P・デニング、チーム代表談

「落胆すべきか、楽観的に受け止めるべきか悩むところ。YZF-R1の開発の初期段階とは言え、6位と7位は目標よりも低いポジションだし、アレックス(ローズ)が技術的なトラブルによって予選タイヤを使用できず、グリッドの好位置を逃してしまったことは非常に残念。しかしその一方で、ふたりともいくつかの問題にぶつかりながらも、懸命に立ち向かってこのような好結果を導き出してくれた。Pata Yamahaとして2回目のレースを迎えたばかりで、早くもここまで来ることができた。これからさらに時間をかけ、経験を積んで、YZF-R1が前進してゆくのを楽しみにしている」

 

S・ギュントーリ選手談(レース2:6位)

「今週はアップダウンが激しかった。前回のフィリップアイランドのあと、“次はもっと苦しむだろう”とコメントしたけれど、その通りになったというわけだ。でもラップタイムやパフォーマンスそのものはとてもよかったので、今後に向けて良い兆しを見ることもできたよ。ウイークを通じて、また昨日と今日の間にも、チームのみんなと夜遅くまでデータを分析。おかげで大幅に前進することができたと思う。彼らに心から感謝しているし、僕自身、正しい方向性を見つけるために徹夜で頑張ることは嫌いじゃないんだ。結果としてパフォーマンスが上がり、第1レースではトップとの差が25秒あったのが、第2レースでは13秒まで縮まったからね! 今日はタイヤをうまく温存することができたので、レース後半もしっかりプッシュできた。今回もまた多くを学ぶことができたので、これからも最大限までハードに攻め続けて、開発を助けるための最善のフィードバックを続けていきたい。アラゴンではまた一歩、前進を目指す」

A・ローズ選手談:(レース2:DNF)

「マシンの調子がとても良かったし、スタートも抜群だっただけに非常に悔しい結果。3ラップ目にはシルバン(ギュントーリ)が僕を抜いて前へ。一緒にコースアウトしてしまったので一歩引き、それからしばらくはペースをコントロールしていたんだ。昨日の経験から、レース終盤までハイペースをキープできるし、きっと5位を獲得できると考えていたからね。今までで最高の走りができていただけに、完走できず残念だ。今はものすごく落ち込んでいるけれど、実際、走りはとてもよかったと思うし、マシンの最高のパフォーマンスを引き出す方法が見えてきた気がするんだ。まずヨーロッパへ帰り、より一層、強くなってアラゴンで再会しよう」

P・デニング、チーム代表談

「今シーズン4回目のレースはPata Yamaha WorldSBK Teamにとって、より一層ポジティブなものであったと同時に、想定外の、不運な戦いでもあった。昨晩のハードワークが実を結んでYZR-M1のパフォーマンスを向上させ、トップとの差が劇的に縮小。ふたりとも絶好のスタートを切り、シルバンは見事な走りでポイントを加算した。しかしアレックスのほうは、残念ながら完走することができなかった。マシンの理解度が上がり、ライディング・スタイルも非常によくなっていたし、トップ5にチャンスがある状況だっただけに残念な結果だ。我々チームとヤマハ・レーシング・グループは、今回収集した情報もとに対策を練り、次のアラゴンでのさらなるステップアップを目指す」

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