モトクロス世界選手権
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Rd.16 10月31日 ガルダ
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権 第16戦ガルダ
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2021年10月31日
■開催地:ピエトラムラータ(1,550m)
REPORT
シーワーがガルダで2021年MXGP初の総合優勝を獲得
イタリアのピエトロムラータにあるハードパックかつタイトでコンパクトなチクラミーノ・サーキットで開催されたFIMモトクロス選手権第16戦。ここでMonster Energy Yamaha Factory MXGPのジェレミー・シーワーがはオープニングレースで圧勝すると続くレース2では2位に入り、2021シーズン初、最上級クラスではキャリア2度目となる総合優勝を果たした。
シーワーはポールポジションからわずか0.128秒差の2番手タイムをたたき出し、走り出しから好調をキープ。シーワーは1分40秒298のタイムを記録し、ポイントリーダーのJ・ハーリングス(KTM)に続く2番手で予選を終えた。グレン・コルデンホフは1分41秒138のタイムで8番手、ベン・ワトソンは1分41秒718で12番手となった。
この日最初のレースで、シーワーはホールショットを奪うと、すぐに2番手以下との差を広げはじめる。レース中盤、ハイサイドを起こすが、それでも2021年初、そして自身のキャリアでは11回目となる優勝を遂げた。
レース2でも好スタートを見せたシーワーだったが、1周目の混乱で5番手まで後退。そこから追い上げ6周目を終えるまでに、シーワーはトップのライダーに迫る2番手まで順位を挽回した。レース中盤にエンジンストールを喫したもののすぐに再走。驚異的な追い上げを見せてディフェンディング世界チャンピオンのT・ガイザー(ホンダ)と5秒差の2位でフィニッシュした。
コルデンホフはレース1で好スタートを見せ、第1コーナーでチームメイトに迫るが、タイトルを争うライバルたちとバトルの中でポジションをダウンし6位。ワトソンはスタートで出遅れるが、力強いライディングで10位でフィニッシュした。
レース2に向けて、ワトソンはタイヤの変更を決め、スタートでのアドバンテージを期待して通常はサンドおよびマディ用のタイヤを装着した。スタートス後のストレートは、コースの他の部分よりもはるかに深く、柔らかいため、ワトソンの選択は功を奏し、コルデンホフの背後に迫る7番手でオープニングラップを終えた。
ワトソンは20周のレース全体で最高峰クラスで経験のあるライダーたちに挑み、チームメイトのコルデンホフを見事にパスして7位でフィニッシュした。コルデンホフは8位でフィニッシュラインを通過している。
この結果、コルデンホフとワトソンは、それぞれ総合7位と8位でガルダMXGPを終えることになった。
残り2戦となった2021年FIMモトクロス世界選手権で、シーワーはランキング5位、コルデンホフとワトソンはそれぞれ7位と11位につけている。
Monster Energy Yamaha Factory MXGPチームはこの後、ピエトロムラータの南、128キロに位置するマントバに向かう。FIMモトクロス世界選手権最後の2戦が11月7日日曜日と10日水曜日に開催される。
MXGP RESULT Race.1
MXGP RESULT Race.2
RIDERS RANKING MXGP
CONSTRUCTORS RANKING MXGP
COMMENT
Monster Energy Yamaha Factory MXGP
ジェレミー・シーワー選手談(優勝/2位:総合優勝)
「昨年もMXGPで優勝していますが、今日の優勝はあの時と同じ感覚ではありません。昨年の優勝はもらったようなもので、今日の優勝は自分の手で勝ち取ったものです。トップグループでレースをし、誰も僕を打ち負かすことができなかったのです。今年のコンディションを考えると信じられないことです。健康面と精神面で、一年を通してずっと苦しんで来ました。数週間前から体調が良くなりはじめ、このコースでのフィーリングも良く、総合優勝を獲得できてうれしいです」
グレン・コルデンホフ選手談(6位/8位:総合7位)
「タイムドプラクティスで8番手と走り出しは良かったのです。レース1では好スタートからチームメイトのシーワー選手のすぐ後ろについたのですが、その後プラド選手の後ろでスタックしてリズムを乱してしまいました。それから順位を落として、あまり楽には走れませんでしたね。レース2の方が良い感触でしたけど、またしてもプラド選手の後ろでスタックしてしまいました。抜くためにはもっとアグレッシブである必要があるのはわかっていますが、アグレッシブであるためには、適切な時に適切な位置にいる必要があります。繰り返しになりますけど、残念な結果ですが、残りのレースも戦い続けます」
ベン・ワトソン選手談(10位/7位:総合8位)
「とても良い一日で、今日はとても楽しめました。予選も良かったので、これは一年を通して苦戦して来た後の、大きなプラスポイントです。ライディングについてはとても良い感触だったし、レース2は全体を通して速いライバルたちとバトルしていて、混戦の中でもそれが自分のポジションであるかのように楽に感じていました。最終的に7位でフィニッシュして、これには満足しています」