モトクロス世界選手権
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Rd.12 10月10日 フランス
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権第12戦フランス
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2021年10月10日
■開催地:ラカペル・マリバル(1,620m)
REPORT
シーワー、総合3位タイのポイントながら惜しくも表彰台逃す
ラカベル・マリバルで開催されたFIMモトクロス世界選手権第12戦フランスGPで、スリリングな展開の中、Monster Energy Yamaha Factory MXGPのジェレミー・シーワーがエキサイティングな走りを披露し、復調をアピールした。シーワーはレース1を3位、レース2を6位でフィニッシュして総合3位タイの35ポイントを挙げたが、最終レースでより多くのポイントを獲得したライダーが優位となる規定により4位となった。チームメイトのグレン・コルデンホフとベン・ワトソンはそれぞれ8位と22位でフランスGPを終えた。
最初のプラクティスセッションからセンセーショナルな走りを見せたシーワーは、今シーズン初めてトップ3で予選を終えた。ここラカペル・マリバルのようにタイトでコンパクトなコースで好成績を得るには、好スタートを決めることが不可欠となる。シーワーは、オープニングレースで猛烈に速いスタートを見せてJ・ハーリングス(KTM)と並んで2番手でホールショットラインを通過した。
最終的にレースを制したR・フェーブル(カワサキ)の先行を許したシーワーは、ベストを尽くして3番手を堅持。そのままフィニッシュした。
コルデンホフはオープニングラップの混乱の中で5番手を走行中にクラッシュ。最後尾まで後退したものの再びマシンに跨ると、13番手まで順位を上げてレースを終えた。
"オールドスクール"コース、とりわけ粘土質で高低差のあるコースの大ファンであるシーワーは、レース2でも再び輝きを放った。YZ450FMを駆るシーワーは、再び好スタートを決めるが、1周目の怒涛の展開の中で6番手にシャッフルされる。コース幅が狭く、ラフでバンピーなサーキットではラインの選択が制限されてしまい、そのまま6位に甘んじることになった。
コルデンホフはトップ10内でスタートし、T・オルセン(ハスクバーナ)とJ・ファン・フォルベーク(ベータ)を、見事なライディングでパスし、8番手でフィニッシュした。
ワトソンは滑りやすい"ワンライン"サーキットでの走りに手を焼くことになった。タイムド・プラクティスセッションで苦戦を強いられ23番手となったワトソンは、不利なグリッドからベストを尽くさなければならなかった。厳しい状況の中、ワトソンは両レースともまずまずのスタートを見せるが、レース1では他のライダーによってコース外へと押し出され、レース2では足首をひねってしまう。それでも両レースをそれぞれ19位と20位でフィニッシュして貴重な選手権ポイントを獲得した。
FIMモトクロス世界選手権、次戦は10月17日日曜日にスペインのマドリッドで開催される。
MXGP RESULT Race.1
MXGP RESULT Race.2
RIDERS RANKING MXGP
CONSTRUCTORS RANKING MXGP
COMMENT
ジェレミー・シーワー選手談(3位/6位:総合4位)
「表彰台にかなり近いところまで行きました。スタートは2度ともすごく良かったのですが、ジェフリー(ハーリングス)がなぜか僕のラインに入って来て、それから、恐ろしいストレートに入りました。これで後続集団に先行されて、いくつか順位を落としてしまいました。これはちょっと不運でした。全体として、レース1での3位は大きな復活の兆しですし、2度の好スタートとタイムドプラクティスも良かった。要するに、一年を通して自分にとって最高のGPのひとつだったということです。今日はバイクに乗るのがすごく楽しかった。上昇気流に乗っています。今も力がみなぎっているし、活気どんどん湧いてきている気がしています。このあとまだ多くのGPが残っているので、このまま上昇を続け、できればすぐに表彰台に戻りたいと思っています」
グレン・コルデンホフ選手談(13位/8位:総合8位)
「今朝はかなり良い感触でした。タイムドプラクティスではタイムが非常に拮抗していて、僕は8位でしたけど、スタートポジションは良かったです。最初のレースではすごく良いスタートをしたのですが、僕の前でライダーがラインを変えてちょっと混乱があって、コブにもぶつかってしまい、5番手に後退してしまいました。ここのようなコースで、特に各ライダーのタイムが拮抗していると、集団の中を抜けて行くのは非常に困難です。レース2ではあまりそれを感じませんでした。前を行くライダーたちの後ろに長くとどまり過ぎました。最後に良いラインを見つけましたけど、8位フィニッシュに終わりました。13位/8位というのは残念な結果ですね。スペインに向けてこれから取り組みます」
ベン・ワトソン選手談(19位/20位:総合22位)
「今日は本当にひどい一日でした。予選から、感触がずっと酷くて、それが妨げになりました。レース1では良いスタートをしたのですが、コースの外に押し出されてしまいました。集団の後ろからのバトルで、まともなポジションに上がるために何もできませんでした。レース2では、バイクにいくつか変更を加えたのですが、それが完全に悪い方向に行ってしまい、さらに足首をひねってしまいました。今はただ、この状況を抜け出して、次のレースに向けて態勢を立て直したいです」