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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.04 7月18日 オランダ

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第4戦オランダGP
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2021年7月18日
■開催地:オス(1,775m)

REPORT

FIMモトクロス世界選手権第4戦がオランダのオスで開催され、Monster Energy Yamaha Factory MXGPチームのベン・ワトソンが総合5位に入り、最上級クラスでは自身初となるトップ5フィニッシュを果たした。スリリングな展開となったレース1ではグレン・コルデンホフが2位、ジェレミー・シーワーも5位に入ったが、ともにレース2の第2コーナーで激しいクラッシュに巻き込まれて、シーワーは挽回してポイントを獲得し、総合6位に入ったが、コルデンホフは総合12位に終わった。

劇的な展開となったオランダ・グランプリでワトソンが総合5位

オープニングレースではオス出身のコルデンホフが、地元ファンを前に見事な走りを披露した。ゼッケン259のコルデンホフは、YZ450FMを駆って好スタートを決めると、オープニングラップでトップを奪った。そこからコルデンホフはファンの見守る中、元世界チャンピオンのR・フェーブル(カワサキ)、T・ガイザー(ホンダ)、そしてJ・ハーリングス(KTM)を寄せ付けずレースをリード。終了まで残り2分となったレース終盤、激しいバトルが展開され、コルデンホフはハーリングスの先行を許すも、ガイザーのアタックはしのぎ、2位でフィニッシュした。

非常に暑く、日差しの強いコンディションのもと、シーワーはラフでバンピーなサンド・サーキットで、スムーズな一貫したライディングを見せた。シーワーはオープニングラップで5番手につけると、30分プラス2周のレースを通して上位ランナーを射程に収めつつポジションを堅持。そのまま5位でフィニッシュした。

一方、注目すべき進歩を続けるワトソンは、多数の元世界チャンピオンに挑みつつ、レース1を9位でフィニッシュした。

モトクロスは浮き沈みのあるスポーツだが、残念ながらMonster Energy Yamaha Factory MXGPチームはそのすべてを一日で経験することになった。レース2で、シーワーとコルデンホフが第2コーナーで発生した多重玉突き事故に巻き込まれ、最後尾まで後退したのだ。ミスを冒したライダーがシーワーのラインに流れ込んで来たため、シーワーは最初に転倒を喫し、その後、背後の多数のライダーにヒットされることとなった。

幸運にも無傷で再走を果たしたシーワーは、大胆なパフォーマンスを見せて10番手まで追い上げてフィニッシュした。他方、コルデンホフは、強烈な衝撃を受け、いつもの速さを取り戻せず、ポイント圏外でフィニッシュするにとどまった。

明るい話題としては、ワトソンが終始トップ5に挑み続け、その可能性を証明したことだ。若手の英国人ライダー、ワトソン自身は、まだ450ccでの走りを学んでいるところではあるが、既にしっかりとした基盤を築いていた。レース2を6位でフィニッシュし、自己ベストとなる総合5位でグランプリを終えた。

ワトソンは現在、MXGPでルーキー最上位に位置している。24歳のワトソンは、このグランプリを終えて選手権ランキングトップ10入りを果たした。シーワーとコルデンホフはそれぞれ6位と7位をキープしている。

FIMモトクロス世界選手権、次戦は来週末にチェコ共和国のロケトで開催される。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

COMMENT

Monster Energy Yamaha Factory MXGP
ベン・ワトソン選手談(9位/6位:総合5位)

「今、自分が大きく進歩しているような気がしています。もちろん、それは目標ですし、MXGPはまだ1年目で、学ぶべきことがまだまだたくさんあることは理解しています。今年のMXGPシリーズ開幕戦は自分にとっては災難のように感じましたけど、既にそこから多くのことを学びましたし、そうしたチャレンジングな日々が積み重なって、今回のような素晴らしい日々へとつながっています。自分の進歩にとても満足していますし、今日の結果にも満足しています。このまま前進を続けます」

ジェレミー・シーワー選手談(5位/10位:総合6位)

「過去数戦のGPは健康面の問題があったので、この週末のレースにはかなり満足しています。特に、今回のコースは体力的に厳しいので、今週末は問題を克服したように感じました。最高ではない状態から戻って来た自分にとって、ここは完全に試練の場だったので、自分がどうやり遂げたかについては満足しています。ほとんど正常に戻った、自分のやり方に戻れたように感じました。レース1では楽に5位に入れました。スムーズで楽にライディングできましたし、上位のライダーたちにも離されませんでした。レース2ではクラッシュした後、たくさんのライダーにぶつけられたので、このGPで最後まで残れて良かったです。まだたくさんレースが残っています。今は次戦・ロケトを楽しみにしています」

グレン・コルデンホフ選手談(2位/-:総合12位)

「ポジティブな点でいえば、今日の最初のレースは本当に良かったですね。一日を通して感触はとても良かったし、オランダのファンの前で走るのは、いつも特別なことです。レース1ではすごく良いスタートを決めて、レースのほぼ全体をリードすることができました。終了間際にジェフリー(ハーリングス)に捉えられて、2位でフィニッシュ。それでもかなり満足でした。その後のレース2では、何が起こったのかわかりません。本当に激しいクラッシュが起こったのだと思いますけど、ちょっと動揺していたので、立ち直るのが大変でした。結果は、自分が望んだものでも、予想していたものでもありませんけど、これもレース。まだ14戦も残っていますからね」

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