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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.17 11月4日 ピエトラムラタ

RACE DATA

■大会名称:第17戦ピエトラムラタフGP
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2020年11月4日
■開催地:イタリア・ピエトラムラタ(1,550m)

REPORT

シーワーが総合2位、ランキング2位に4ポイント差へ迫る

Monster Energy Yamaha Factory MXGPのジェレミー・シーワーが、2020シーズン3度目となるレース優勝を果たし、ピエトラムラタ・グランプリで総合2位となった。この結果、シーワーはシリーズランキングで2位との差を4ポイントに詰めた。一方、チームメイトのゴーティエ・ポーリンとアーヌー・トヌスはスタートで出遅れ、ポーリンは総合8位、トヌスは同15位でグランプリを終えた。

最初のセッションからセンセーショナルな走りを見せたシーワーは、3年前に最上級クラスに上がって以来、初めてのポールポジションを獲得した。ゼッケン91のシーワーは1分38秒887の最速ラップタイムを叩き出し、トヌスとポーリンはこれと1秒以内の差となる1分39秒064と1分39秒527を記録してそれぞれ4番手と7番手となった。

タイムドプラクティスでペースを掴んだシーワーは、その勢いをレース1でも保ち、見事なホールショットを決めると、全周回に渡ってレースをリード。自身3度目となるMXGPレース優勝を果たした。

ポーリンとトヌスは、他のライダーがフライングを喫し、早すぎる動きを見せたことから、ゲートにヒットしそうになる。このため両ライダーとも集団の最後尾からレースをスタートすることになってしまった。

タイトでコンパクトな粘土質のサーキットでは走行ラインは限られてしまう。ポーリンとトヌスは、順位を上げるためにクリエィティブになり、先を考えなければならなかった。視界をクリアに保つために何度もティアオフ(捨てレンズ)を使用するポーリンは、見事なペースで9番手まで追い上げてフィニッシュ。一方、トヌスは"レースの攻撃性"に欠け、15番手まで挽回したところでレースを終えた。

この日最後のレースで、シーワーは再び驚異的なスタートを見せた。R・フェーブル(カワサキ)の先行を許して3番手に後退したものの、20ポイントを獲得して総合3位に入り、7枚目となるポディウム・シルバーウエアを手にした。

ポーリンとトヌスにとって、好スタートの重要性はさらに大きくなった。この日最後の決勝レースのオープニングラップに赤旗が提示されてスタートがやり直しとなり、すべてのライダーが汚れたタイヤでスタートゲートにつくことになった。ポーリンはスタート時にホイールスピンを起こしてしまう。

トップ15圏外のスタートとなったポーリンだったが、そこから上位を追うべく猛チャージ。トップグループと同じペースで走行する。結局、ポーリンは7位でフィニッシュラインを通過した。一方、スタート直後の第1コーナーでクラッシュ、そこから再走したトヌスは17位でゴールするにとどまった。

現在、シーワーはランキング3位を保ち、ポーリンはトップ5と9ポイント差の6位。トヌスは17位に位置している。シリーズ第18戦(最終戦)は、11月8日、今回と同じイタリアのピエトラムラタで開催される。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

COMMENT

onster Energy Yamaha Factory MXGP
ジェレミー・シーワー選手談(優勝/3位:総合2位)

「初めてポールポジションを獲得しました。最高の気分です。今年は予選2番手が何度もありました。スタートの問題ではなくて、ポールに就くことが良い気分なんです。それからレース1は素晴らしかった。ティム・ガイザー(ホンダ)に敬意を表し、世界選手権を勝ち取ったことを祝福します。今年、彼はすごかったですからね。今日は充実した結果が得られて、選手権で重要なポイントも獲得しました」

ゴーティエ・ポーリン選手談(9位/7位:総合8位)

「今日はかなりキツい一日でした。レース1では隣のライダーがスタートの判断が早すぎて、そのため僕もスタートの動きが早すぎてしまい、さらにゲートを出た直後に前を横切るライダーがいました。はるか後方からスタートして、トップ10圏内まで挽回。ライディングは良かったけど、そんなスタートだったので良い結果を出すのは難しかったですね。レース2では1周目に赤旗が出た。巻き込まれたライダーが無事で怪我の程度がひどくないことを願っています。その後、汚れたタイヤでスタートしなければならなくて、激しくホイールスピンさせてしまい、スタートは良くありませんでした。このタイプのコースは追い抜きが難しくて、誰もが一列になってしまいます。ここではスタートが本当に重要です。プラスな面としては、ペースは良かったし、身体的にもいい感じだということですね」

アーヌー・トヌス選手談(15位/17位:総合17位)

「今日はキツかった。速さはあったけど、両レースともスタートが悪くて苦戦したことと、それから自分のリズムを掴むのに苦労してロスしたタイムがあまりにも大きかったです。自分に、いわゆる"レースの攻撃性"が欠けていました。レース1はスタートが悪くて15位、レース2は第1コーナーでクラッシュしたので何位になったのかもわからないほどです。今日は大変な一日だったので、最終戦に向けて立て直します」

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