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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.08 9月13日 エミリアロマーニャ

RACE DATA

■大会名称:第8戦エミリアロマーニャGP
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2020年9月13日
■開催地:ファエンツァ・サーキット(1690m)

REPORT

Monster Energy Yamaha Factory MXGPのジェレミー・シーワーが、イタリアのファエンツァで開催されたFIMモトクロス世界選手権第8戦で表彰台まであと一歩と迫る総合4位(3/4位)。ランキングトップに対し30ポイント差のランキング4位。一方、ゴーティエ・ポーリンはこのグランプリを総合11位(11/9位)で終えた。

シーワーがエミリアロマーニャGPで総合4位を獲得

イタリア、ファエンツァでの3連戦の最後は、世界的なパンデミック、新型コロナウイルス感染症が見られて以来、初めて観客を入れての開催となった。場所は限定されていたものの、観戦を許された1,000人の幸運なファンたちは素晴らしいレースを堪能した。また、ここまでランキングトップのJ・ハーリングス(KTM)が負傷により、この後の3戦を欠場することになったため、タイトル争いは多くのライダーに可能性が開かれることになった。このことがすべてのライダーに力を与え、素晴らしいレースが行われることにつながる。

レース1、怒涛のスタートで、シーワーはJ・プラド(KTM)とA・カイローリ(KTM)というライバルたちとターン1で接戦を繰り広げる。オープニングラップの激しい争いの中、シーワーとカイローリが左コーナーで同じラインを使っての接近戦で接触。幸い両ライダーとも転倒することなく走行を続けることができたが、これでプラドが序盤で優位に立った。

カイローリとの小競り合いの後も、シーワーは集中力を保ち、カイローリに先行すると、直ちにレースをリードするプラドに狙いを定め、トップを奪うべくプッシュするが、スペイン人ライダーは動じず、残り3周となったところでアタックしたシーワーはクラッシュを喫してしまう。それでも迅速に再スタートを切ったシーワーは順位を落としたものの、3位でフィニッシュした。

続くレース2、シーワーは、レース序盤から猛烈なペースで走行するが、猛暑の7日間でハードな3大会6レースを戦った影響が出てしまい、終盤には体力を消耗してしまう。それでもシーワーは4位でフィニッシュラインを通過して総合4位となり、ランキングで3位との差を8ポイント、さらにトップのカイローリとは30ポイント差のランキング4位につけている。

ポーリンは予選でアタック中に、前を行くライダーのペースにハマり11番手。それでもフランス人ライダーは両レースで素晴らしいスタートを見せる。レース1ではトップ6圏内でスタートすると、最初の15分間にトップ5を目指してチャレンジするが、急な下り坂でフロントを乱して足を強打し転倒を喫したが再走を果たし、11位でフィニッシュ。

ポーリンはレース2でも好スタートを見せるが、怒涛のオープニングラップの混乱の中で3番手から9番手へと順位を落としてしまう。ここからポーリンも、凝縮されたスケジュールの影響を受け、9位でフィニッシュするにとどまった。ランキングでも現在9位につけている。

Monster Energy Yamaha Factory MXGPのアーヌー・トヌスは、一週間前にファエンツァで開催された第6戦で左足首を強く捻挫。今大会にも出場を試みたが、痛みに耐えることができず、フリープラクティスを走った後、欠場を決めた。

次回は、第9戦、第10戦、および第11戦の3大会が9月27日(日)、30日(水)、さらに10月4日にロンバルディア州マントバでのトリプルヘッダーとして開催される。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

COMMENT

Monster Energy Yamaha Factory MXGP
ジェレミー・シーワー選手談(3/4位:総合4位)

「レース1のスタートはまずまずでした。カイローリ選手と接触しましたが、幸運なことに二人ともクラッシュすることなく、僕が先行しました。レースを通してプラド選手を追いましたが、プッシュして、そのためにエネルギーを全部使い、限界に達してクラッシュしてしまいました。それでも3位に入れたのはよかったです。レース2でもまたプラド選手を追う展開となり、今度は彼をパスすることができたのですが4位。レース1で優勝を目指してエネルギーをたくさん使ってしまい消耗してしまったことが影響してしました。表彰台に上がれなかったのは残念ですがポイントはしっかりと獲得できたし、怪我などもないのでポジティブです。これからリカバーしてプッシュし続けます」

ゴーティエ・ポーリン選手談(11/9位:総合11位)

「レース1で周回遅れのライダーを抜こうとして違うラインをとったんですけど、これがコンクリートのようでとても硬く、そこでフロントのバランスを失って転倒。タイムを大きくロスしてしまいました。先週の日曜日に大きなクラッシュをして、その時にもエネルギーを失ってしまったのですが、レース2ではそれを本当に感じました。プッシュしていましたが少しエネルギーが足りませんでした。今はマントバに合わせて回復すること、自分のコンディションを整えることにフォーカスします。最初のラウンドは良かったのですが、全体として、ファエンツァでの3ラウンドはがっかりしています。改めてリカバリーしトレーニングを続けマントバでは100%にしたいと思います」

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