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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.04 8月12日 リガ

RACE DATA

■概要
■大会名称:2020年第4戦リガGP
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2020年8月12日
■開催地:ケグムス・サーキット(1780m)
■天候:曇り/気温:20℃

REPORT

モトクロス世界選手権の第4戦リガGPでMonster Energy Yamaha Factory MXGPのジェレミー・シーワーが2位表彰台に立った。シーワーはヒート1で4位に入り18ポイントを挙げて、ヒート2では優勝したA・ジャシコニス(ハスクバーナ)にわずか1秒差の2位に入り22ポイントを獲得している。

シーワー、2020年初となるポディウムフィニッシュ

ジェレミー・シーワー、アーヌー・トヌス、そしてゴーティエ・ポーリンを擁するMonster Energy Yamaha Factory MXGPチームにとって、ラトビアのケグムスでのレースは、「Zelta Zirgs」で7日間に3回開催される3つのグランプリのうちの2回目となる。

最初の走行となったタイムドプラクティス・セッションは白熱した争いとなった。その中で、トヌスが1分53秒985をマークしてポールポジションと僅差の2位となり、ポーリンも1分54秒580で6位、シーワーは軽いクラッシュを喫したものの、1分55秒167のタイムでトップ10圏内の9位でセッションを終えた。

ヒート1ではトヌスが目を見張るスタートを見せると、30分間のレースを通して常に上位でバトルを展開。だが、レース終了まで残り2周となったところで2番手を走行中にクラッシュを喫してしまった。

#4 アーヌー・トヌスの後方でも数々のドラマが展開した。ポーリンが第1ターンで発生した多重事故に巻き込まれてしまい、シーワーはこの混乱を懸命に避けたものの、その過程で順位を落としてしまう。

その後、シーワーは中団で元世界チャンピオンのR・フェーブル(カワサキ)、J・ハーリングス(KTM)と激しいバトルを展開。一方、ポーリンは他のライダーと絡んで再度のクラッシュを喫して最後尾まで落ちた後、追い上げを見せる。

レース全体を通してハーリングスを追撃したシーワーは、結局4位でチェッカーフラッグを受け、トヌスとポーリンはそれぞれクラッシュから立ち直り、9位、13位で完走を果たした。

そしてむかえたヒート2、YZ450FMを駆るシーワーとトヌスはそれぞれ好位置につけ、第1ターンをトップ7圏内で抜ける。ポディウムフィニッシュに照準を合わせるシーワーは、猛チャージを見せて4番手に上がると、ハーリングスとA・カイローリ(KTM)が残り2周となったところでミスを冒したのを突いて2番手に浮上した。

わずか48時間前に開催されたラトビアGPのヒートと同様に、#91のシーワーは、優勝したA・ジャシコニス(ハスクバーナ)にわずか1秒差でフィニッシュ。MXGP初勝利まであとわずかのところまで迫っていた。

2020年のMXGPはライダーの実力が極めて拮抗しており、上位15選手の速さには差がなく、そのことが追い抜きを極めて難しくしている。

最終結果では、シーワーはわずか3ポイント差でグランプリ初優勝を逃した。トヌスは今シーズン自己ベストとなる総合8位、一方ポーリンは10位でグランプリを終えた。

自身のキャリア最高位となる総合2位に入ったシーワーは、MXGP選手権ランキングでも5番手に浮上した。ポーリンは8番手をキープし、トヌスは12番手で次戦に臨む。選手権第5戦は8月16日日曜日、ラトビアのここゲグムスで開催される。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

COMMENT

ジェレミー・シーワー選手談(4位/2位:総合2位)

「日曜日に続いて今日も素晴らしいレースになりました。最後まで奮闘しましたし、とても充実しています。タフなバトルがあったし、スタートの出遅れも挽回しました。一方で、2ヒートともに優勝に近いところまで行っていたし、さらに今日はグランプリ優勝にも近づいていた。しかしコースはラフで、ミスしやすかった。バイクはとても良く走るので、いくつかの改善をできれば、日曜日に開催されるここラトビアでの最後のレースへの準備は万端だと思います」

アーヌー・トヌス選手談(9位/10位:総合8位)

「タイムドプラクティスは本当に良かった。タイムはまさに僅差でした。プラクティス最後のラップをハードに攻めて2位になったのですが、これがスタートにすごく役立ちました!ヒート1では好スタートを決めて、レースを通してライディングも本当に良かったんですが、残り2周となったところでミスしてしましました。これは最悪でした。自分のミスです。ちょっとプレッシャーを感じていて、それからミスして、9位でした。最悪です。ヒート2ではスタートが良くなくて、レースを通して10番手を走行していました。先週末、表彰台に上がっていたロマン・フェーブルが10位と、レベルは非常に高いです。ここは本当にハードですが、ポジティブな点を見なければならないのですが、先週末と比べればポジティブでした」

ゴーティエ・ポーリン選手談(13位/8位:総合10位)

「先週、右手の指を骨折しているので、かなり腫れているし、特にジャンプからの着地やバンプでのハードブレーキングの際に痛みがあります。容易ではなかったものの、好タイムを記録しました。今日のゲートピックは良かったんですけど、スタートで、またカルバン・フランデレン(ヤマハ)と絡んでクラッシュ。再走したらその後、ジャンプのところでストールしているライダーが居て、衝突してしまいました。するとその後、ミッチ・エバンス(ホンダ)がジャンプして来たんです。時にはうまくゆかないこともあります。最後尾から再走して13位まで追い上げてフィニッシュしました。ヒート2ではただただ問題なく、クラッシュなくフィニッシュしたいと思っていました。8位でレースを終えましたが、ひとりのライダーの後ろで詰まっていました。全体的なフィーリングは良いし、バイクには満足しています。クラッシュしたことであちらこちらに痛みがあります。明日は間違いなく痛いでしょうね。今の状態のバイクが好きですし、走るために必要なものはすべて揃っていますし、自分の前を走っている連中とレースで争う速さも自分にはあります。ラップタイムを見てもらえば、僕が好結果を得るのに必要なのは、レースで問題を回避することだけというのがわかります」

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