モトクロス世界選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.15 10月25日 ロンメル
RACE DATA
■大会名称:第15戦ロンメルGP
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2020年10月25日
■開催地:ベルギー・ロンメル(1,830m)
REPORT
Monster Energy Yamahaトリオがロンメルでトップ6フィニッシュ
Monster Energy Yamaha Factory MXGPのジェレミー・シーワー、ゴーティエ・ポーリン、そしてアーヌー・トヌスのトリオが、ロンメルで3回目となるFIMモトクロス世界選手権第15戦で好走し、トップ6フィニッシュを果たした。シーワーは表彰台の3段目に立ち、今シーズン自身5つ目となるポディウム銀杯を手にし、MXGP選手権ランキングでも3位に浮上した。ポーリンはチームメイトとわずか4ポイント差の総合4位、一方トヌスは目覚ましい走りで復活をアピールし、総合6位でフィニッシュした。
1週間で3回グランプリ連続開催となるロンメル。その最後のグランプリに、大雨が新たな難題をもたらした。レース1ではトヌスとシーワーがYZ450FMを駆ってトップ3スタートを見せる。ゼッケン4のトヌスはすぐに優位に立つが、レース中の体力不足から、1周目の混戦の中で順位を下げ、結局8位でフィニッシュした。
シーワーは4番手につけると16周に渡ってそのポジションを堅持。一方、ポーリンは、スタート時にA・カイロ―リ(KTM)のリアホイールにヒットしてしまい、トップ10圏外となるも、速さとテクニックを見せつけて5番手まで順位を上げてゴール。
ラフでバンピーなサーキットで行われるレース2はまさに精神力と体力による争いとなった。トヌスとシーワーは、再びトップ3圏内で周回を重ね、最初の数ラップを猛チャージ。
シーワーは容赦のないサンドコースに自らの限界までプッシュし尽くすことなく、イタリア、マントーバで開催されたロンバルディア・グランプリ優勝以来となる表彰台に充分な位置、3番手を確実に走行する。
トヌスは正しい方向に向かって大きな一歩を踏み出し、4番手を走行していたが、残り3周となったところで小さなミスを冒し、5位でフィニッシュした。
正確さはポーリンの強み。世界最速の450㏄ライダーを10人以上も簡単にパスして4位でフィニッシュ。総合4位となった。
シーワーはシリーズランキングで、2位に10ポイント差の3位に浮上した。ポーリンは6位のまま、トヌスは18位につけている。
FIMモトクロス世界選手権はこの後、イタリアのピエトラムラタに向かう。ここで最後の3戦が11月1日(日)、4日(水)、そして8日(日)に開催される。
MXGP RESULT Race.1
MXGP RESULT Race.2
RIDERS RANKING MXGP
CONSTRUCTORS RANKING MXGP
COMMENT
Monster Energy Yamaha Factory MXGP
ジェレミー・シーワー選手談(4位/3位:総合3位)
「ここロンメルでの厳しい1週間の後に表彰台に戻れたのは良かったです。雨、天候、コース、3戦連続のGPと、本当に過酷で、ロンメルはまさにトリッキーでした。今日はふたつのレースを大きなミスなく堅実に走って表彰台に戻れたことに満足しています。アルコ・ディ・トレントでの次の3つのGPを楽しみにしています。あそこは好きなコースなんです。まだまだ好結果が残せそうです」
ゴーティエ・ポーリン選手談(5位/4位:総合4位)
「1ポイントか2ポイントで表彰台を逃した。これにはがっかりです。ただ自分のライディングには満足しています。レース1のスタートはうまくいったけど、カイロ―リのリアホイールにヒットしてしまい、順位を戻さなければならなかった。これに手こずりました。レース2ではスタートが良くなって、3つか4つのコーナーで先頭に迫ったんですが、バイクをストールさせてしまいました。このミスで多くのライダーに抜かれて表彰台を逃しました。今日は何か少し釈然としませんけど、フィーリングはつかんでいたし、ライディングもしっかりしていました」
アーヌー・トヌス選手談(8位/5位:総合6位)
「3戦連続でのGP開催となりましましたけど、それ以前に、ロンメルは厳しいコースです。メンタル的にものすごくチャレンジングでした。正直、レース1を終えて本当に疲れました。それを克服するのは、まさに精神的なチャレンジでした。しっかりとフィニッシュできてものすごくうれしいです。最後にいくつかミスをしてクラッシュしましたけど、それはそういうもので、誰もがやっていると思います。雨でレースがものすごく厳しくなりました」