モトクロス世界選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.12 10月11日 スペイン
RACE DATA
■大会名称:第12戦スペインGP
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2020年10月11日
■開催地:イントゥ・シャナドゥ、アロヨモリーノス(1,720m)
REPORT
シーワー、ポーリンが総合7・9位を獲得
モトクロス世界選手権第12戦は新しい試みとして、MXGPの新たなワンデー・フォーマットを採用、スペイン、マドリッドで開催され、Monster Energy Yamaha Factory MXGPのジェレミー・シーワーとゴーティエ・ポーリンは厳しい戦いを強いられたが、それぞれ総合7位と9位でグランプリを終えた。
シーワーとポーリンは新サーキット、ワンデーフォーマットに苦戦
新たにグランプリコースが採用されたスペインGP、どのようなバイクのセットアップがうまく機能するのか、機能しないのかという事前のデータがないことから、Monster Energy Yamaha Factory MXGPのライダーとメカニックは苦戦。さらに新しいワンデー・フォーマットのため、レースに臨む前に、チームとライダーには40分しかコースを走る時間がなく、さらにこのセッションの間に速いラップタイムを記録しなければならず、予選結果はポーリンが9番手、シーワーが11番手となった。
レース1、ポーリンはYZ450Fで好スタートを見せて、オープニングラップでトップ5圏内につけるが、その後、タイトルを争うライダーにパスされて後退。ラフでわだちの多いコースで思うように走れなかったが、モトクロス世界選手権で9度王座に就いたA・カイロ―リ(KTM)を抑え込み、6位でフィニッシュした。
シーワーはトップ10圏外でスタートしたものの、8番手まで挽回。しかしレース終了まで残り7分となったところでわだちのあるターンへの進入で激しくクラッシュ。幸い無傷で再走を果たし、10位まで挽回したところでチェッカーフラッグを受けた。
両ライダーともYZ450Fのギアとサスペンションに大幅な変更を加えて臨んだレース2。シーワーはターン1でJ・プラド(KTM)に迫るが、オープニングラップを終えて4番手。一方、ポーリンは大きく遅れ、ターン1をトップ15圏外で通過する。
シーワーはスペインの粘土質コースに苦戦。適切なラインを見いだすことができなかったものの、5位でフィニッシュ。ポーリンはスタートの遅れを挽回して10位でフィニッシュした。この結果、シーワーはランキング3位、ポーリンは7位をそれぞれキープした。
シリーズは再び3連戦が用意されており、来週、10月18日(日)、21日(水)、そして25日(土)にベルギーのロンメルで開催される。
MXGP RESULT Race.1
MXGP RESULT Race.2
RIDERS RANKING MXGP
CONSTRUCTORS RANKING MXGP
COMMENT
Monster Energy Yamaha Factory MXGP
ジェレミー・シーワー選手談(10/5位:総合7位)
「結果については、もちろん望んだものではありません。10/5位は今年最悪の結果のひとつです。それでもレース2で今日一日を全力で過ごしたという気はしています。厳しい時期と苦労を経験しましたが、幸運なことにチーム、特にメカニックと僕自身は、いくつかポジティブな変更をすることができました。レース当日はいつも、バイクを適用させるのが難しいのですが、これがうまくいってレース2ではしっかりと5位でフィニッシュすることができました。トップ3が目標ですが、これもレース。うまくいくこともあれば、いかないこともあります。気持ちを切り替えたて今は次に向かって進みます」
ゴーティエ・ポーリン選手談(6/10位:総合9位)
「コースのレイアウトはトリッキーで難しく、追い抜きが容易ではありませんでした。レース1は最初の数周は厳しい状況でしたが、最後の15分は好調でした。レース2ではスタートが悪くて勝負できず、5つか6つのわだちがひとつにまとまっているところがたくさんあり、追い抜きも不可能でした。スタートが原因でライバルとは争ませんでしたが、ライディングはかなり良い感触だったので、もちろん今日はフラストレーションがたまっています」