モトクロス世界選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.02 3月8日 オランダ
RACE DATA
■大会名称:2020年第2戦オランダGP
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2020年3月8日
■開催地:ファルケンスワールト(1630m)
■天候:曇りのち雨/気温11℃
■観客数:26,500人
REPORT
モトクロス世界選手権オランダGPは激しい降雨でコンディション不良となったファルケンスワールサーキットで開催。Monster Energy Yamaha Factory MXGPのゴーティエ・ポーリンは、第1ヒートをトップ5入りするなど5位/11位の総合8位。チームメイトのアーヌー・トヌスは17位/15位の総合15位、ジェレミー・シーワーは14位/DNFの総合19位でフィニッシュしている。
Monster Energy Yamaha Factory MXGPのポーリンが第1ヒートをトップ5フィニッシュ
オランダGPのファルケンスワールサーキットは、ラフでわだちが多い黒砂のコースが特徴。コースは絶え間なく降り続いた雨で通常よりはるかに過酷なコンディションとなり、ライダーたちを大混乱に陥れた。Monster Energy Yamaha Factory MXGPのポーリンは、14番手のゲートピックからのスタート。追い上げを期して、決して良くはないスタートだったにもかかわらず、危険なコースを楽々とライディングして快走。第1ヒートでトップ5フィニッシュを果たした。
チームメイトのシーワーは第1ヒートでトップ2スタートを決めるが、オープニングラップにクラッシュ。他のライダーにヒットされることはなかったがゴーグルの交換のためストップし、結局14位でレースを終えた。トヌスはオープニングラップで他のライダーと衝突し、17位でフィニッシュした。
第2ヒートではシーワーは再び素晴らしいスタートを見せたが高速で走行中に他のライダーと絡んでクラッシュ。ポーリンはシーワーのアクシデントに巻き込まれ、トヌスはエンジンをストールさせてしまう。3選手全員が不運に見舞われることとなった。シーワーはレースを完走することができず、ポーリンは肋骨を痛め、以後呼吸がつらくなってしまう。トヌスは厳しいコンディションに2度の転倒を喫して15位でフィニッシュ。ポーリンは16周のレースを走り切って11位に入った。
ポーリンはMXGP選手権ランキングで5位に上がるが、シーワーは9位に、トヌスは16位にそれぞれ後退した。
3選手は次の週末をオフとし、2週間後の3月21日にアルゼンチンのビーラ・ラ・アンゴストゥーラで開催されるMXGP選手権第3戦に臨む。
MXGP RESULT Race.1
MXGP RESULT Race.2
RIDERS RANKING MXGP
CONSTRUCTORS RANKING MXGP
COMMENT
ゴーティエ・ポーリン選手談(5位/11位:総合8位)
「第1ヒートのスタートは良い感じで切れましたが、前方にいたシーワー達の予期せぬクラッシュに巻き込まれました。シーワーとは予選から連日のクラッシュでとても残念です。第2ヒートもクラッシュで土手に強くぶつかり、呼吸するだけで辛いほど肋骨を痛めました。14番目のゲートピックは今日みたいなレースだと本当に避けたかった。マシンとのフィーリングは全体的に良かっただけに色々と悔やまれるレースになりました」
アーヌー・トヌス選手談(17位/15位:総合15位)
「第1ヒートのスタートは好調でしたがハスクバーナのパウルス・ジョナスに押されて転倒し、最後尾からの追い上げ。第2ヒートは原因不明のエンジンのストールや2回のクラッシュで苦しい結果になりました。予選はマシンも速く、直前のウォームアップも良い感触を掴めていただけに、両ヒートの結果は残念でした。オフである来週に負傷している親指の回復に努めるなどコンディションの調整をしたい」
ジェレミー・シーワー選手談(14位/DNF:総合19位)
「第1ヒートは単独クラッシュの影響でゴーグルが破損して、その交換に手間取り14位でフィニッシュしました。第2ヒートは前ブレーキにトラブルを抱えながら走行中に、ホルヘ・プラドが目の前でクラッシュし、フルスロットルのままバイクに突っ込み、そのままDNFでレースを終了しました。両ヒートともスタートは良かっただけに残念な結果となりました」