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ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.09 7月21日 アメリカ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第9戦USGP
■開催日:2013年7月21日(日)決勝結果
■開催地:カリフォルニア州/ラグナセカスピードウエイ(3.610km)
■周回数:32周(115.52km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:23度 ■路面温度:49度
■PP:S・ブラドル(1'21.176/ホンダ)
■FL:M・マルケス(1'21.539/ホンダ)

REPORT

V・ロッシが3位表彰台獲得

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのV・ロッシが3位、J・ロレンソは6位。モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・クラッチローは7位、B・スミスはリタイアした。

グリッド4番手セカンドロウから絶好のスタートを切ったロッシ。序盤はS ・ブラドル(ホンダ)の後ろで2番手を走る。そのままペースを上げて懸命に2位を守り切ろうとするが、4周目の‘コークスクリュー’でM・マルケス(ホンダ)にパスされて3番手に。その後、挽回を図って1分22秒台ぺースで先行する2人を追う。後半、A・バウティスタ(ホンダ)が後方から追い上げ差を詰めてきたが、これを抑えきって3位をキープしてゴールした。これで第7戦から3戦連続今季4度目の表彰台にあがった。

アッセンで骨折、次のザクセンリンクで同じ部位にダメージを受け、先週再手術をしたばかりのロレンソは医師と面談して出場を決断。慎重な走りで予選6位・セカンドロウを獲得。決勝スタート後は、1分22秒台の安定した走りで5番手につける。12周目にD・ペドロサ(ホンダ)に先を譲るが、その後もペースを落とすことなく22秒台後半で安定してラップを刻む。ラグナ・セカのコースは、負傷中のロレンソに非常に厳しい試練を与えることとなり終盤数ラップはややペースを落とすが、果敢に攻め続け術後とは思えない力走を披露し6位でゴールした。

シリーズポイントでは、ロッシが合計117ポイントに伸ばしてランキング4位。ロレンソは合計137ポイントでランキング3位をキープしている。2位のペドロサとの差は10ポイント。次回は8月18日のインディアナポリス。チームは1か月近い休暇に入る。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・クラッチローは、イギリス人ライダーとして、伝説のバリー・シーン以来、初めてとなる3戦連続表彰台獲得を目指していた。序盤はロレンソ、D・ペドロサに果敢にプレッシャーをかけていったが、好調のふたりには届かず。後半は7位確保に切り替えて、そのままチェッカーを受けた。この結果、シリーズポイントでは合計116ポイントとなり、ランキング5位をキープしている。

一方、チームメイトのB・スミスはマシンの不具合でリタイアという残念な結果。序盤からリズムをつかみ、ハイペースをキープして8番手につけていたが、8ラップ目、N・ヘイデンとA・ドビツィオーゾをパスしたあとでトラブルに見舞われた。この結果、7戦連続のトップ10入りは実現しなかった。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 44'00.695
2 S・ブラドル LCR Honda MotoGP Honda +2.298
3 V・ロッシ Yamaha FactoryRacing Yamaha +4.498
4 A・バウティスタ GO&FUN Honda Gresini Honda +4.557
5 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda +9.257
6 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha +12.970
7 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha +15.304
8 N・ヘイデン Ducati Team Ducati +33.963
9 A・ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati +34.129
10 H・バルベラ Avintia Blusens FTR +1'02.369
11 A・デ・アンジェリス Ignite Pramac Racing Team Ducati +1'02.604
12 C・エドワーズ NGM Mobile Forward Racing FTR Kawasaki +1'03.593
13 D・ペトルッチ Came IodaRacing Project Ioda-Suter +1'20.450
14 K・アブラハム Cardion AB Motoracing ART -1Lap
15 Y・エルナンデス Paul Bird Motorsport ART -1Lap
16 青山博一 Avintia Blusens FTR -1Lap
17 B・スターリング GO&FUN Honda Gresini FTR-Honda -1Lap
18 L・ペセック Came IodaRacing Project Ioda-Suter -1Lap

LAP CHART

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 M・マルケス Honda 163
2 D・ペドロサ Honda 147
3 J・ロレンソ Yamaha 137
4 V・ロッシ Yamaha 117
5 C・クラッチロー Yamaha 116
6 S・ブラドル Honda 84
11 B・スミス Yamaha 51

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Honda 201
2 Yamaha 188
3 Ducati 83
4 ART 54
5 FTR 25
6 Ioda-Suter 18
7 FTR Kawasaki 17
8 PBM 3

COMMENT

V・ロッシ選手談(3位)

「このコースでは、ヤマハよりもホンダのほうが若干、有利だったようだ。でもプラクティスは順調だったし、決勝でもすべてを出し切り、最後までいいペースをキープしてブラドルから大きく離されることもかった。バウティスタとのバトルは最後まで続いたが、僕が常に前をキープ。その結果、3戦連続で表彰台を獲得することができた。この状況のなかでしっかり戦えたからハッピー。結果にも満足しているよ。このあとは夏季休暇に入るので、休養をとりながら後半戦に向けて準備したい。マルクのパスについては、僕としても何とか抑えたかったんだけれど、今日の彼は強すぎた。今シーズン中に、僕のほうが速いどこかのサーキットで必ずお返しするよ」

J・ロレンソ選手談(6位)

「1か月以上もトレーニングをしていないし、その間に2回も手術を受けた。このように体調が万全ではなかったから、今日は本当に厳しいレースになった。とくに後半に入るとめまいがひどくなり、パフォーマンスが落ちていってしまった。マシンのほうも、ウォームアップのときほど順調ではなかった。たぶん、もう少し気温が上がっていれば違ったんだろうけど、ブレーキングでのフィーリングがあまり良くなくて、コーナーでコンマ5秒も遅れてしまったんだ。でも、一番、危険な状況だけは避けることができた。もしも、もう一度、転倒していたとしたら、チャンピオンシップはそれでおしまいになっていただろう。このあと1か月近く休むことができるので、その間にトレーニングを行い、次のインディアナポリスに備えたい。その頃には、ほとんど完璧というところまで回復し、転倒前と同様のパフォーマンスができるようになっていたい」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談

「何というクレイジーなレース! 2回も鎖骨を骨折し、それからわずか数日でこのようなレースに臨むなど、とても人間業とは思えない。しかも、ラグナ・セカは世界で最も厳しいコースのひとつなのだ。ホルヘは明らかに苦しんでいたが、そのなかでもリズムをつかみ、序盤でエネルギーを使い過ぎず、十分なペースをキープすることに専念。多少のアップダウンはあったものの、最終的に素晴らしい成績を残すことができた。マルクやダニにいくらかのポイントを与えることにはなったが、この状況のなかではそれも最小限のものだ。このあとはしっかり怪我を治し、万全のコンディションを取り戻して後半戦の9レースに臨む」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談

「総合的に見れば、とても順調なウイークだったと言っていいだろう。ラグナはヤマハのマシンとの相性が良いほうではないので、ベストのセッティングを見つけ出すために懸命に努力した。バレンティーノが表彰台を獲得できたことは、我々にとって非常に重要なワンステップ。マシンの進化は、今後の戦いにおいても大きな意味を持つだろう。ホルヘは手術後の激しい痛みをこらえて6位を獲得。今回もまた、そのタフさと意志の強さを証明してみせた。この厳しい状況のなかで、できる限り最高の仕事ができた。満足して、ここを発つことができる」

C・クラッチロー選手談(7位)

「厳しいレースウイークが厳しい結果に終わった。正直に言えば、この3日間、気持ち良くマシンに乗れたことは一度もなかった。今シーズン最低の成績で、ポイントも十分に獲ることができなかったので非常に残念。でも昨年なら、同じ状況で僕はプッシュし、リタイアに終わっただろう。そう考えれば完走できただけ良かったと言えるのかもしれない。スタート直後から限界ぎりぎりの状態で、もうそれ以上はペースを上げることができなかった。表彰台に上った3人はフェアな戦いで、順当にその成果を手にした。僕もベストを尽くし、最後まで決してあきらめなかったが、レースはときに、自分ではどうにもならないことがあるんだ。この1か月は怪我もあり苦しい状況が続いたので、このあとのサマー・ブレイクが楽しみ。しっかり休養をとり、モチベーションを高めて次のインディアナポリスに臨みたい」

B・スミス選手談(DNF)

「開幕以来、マシンにはまったく問題がなかったので、テクニカル・トラブルによるリタイアは非常に残念。実際には、このようなことはどの段階でも起こり得ることだけれど、それが決勝で起きてしまったのは不運だったと思う。これからデータを分析して原因を調査しなければならない。マシンは今日までに改良され、ウォームアップでもとてもよく走ってくれたので自信を持って決勝に臨んだ。トラブル発生までは順調そのもので、8位獲得が間近に見えていただけに悔しい気持ちでいっぱいだ。でもこれもレースの一部と、現実を受け止めなければならない。これでシーズン前半戦が終わるが、ここまではとても楽しく、たくさんのことを学び、大きく成長することができたと思っている。このあとのサマー・ブレイクで左手首の怪我を治し、また一段と強くなって戻って来たい」

H・ポンシャラル、モンスター・ヤマハ・テック3チーム、チームマネジャー談

「前回のドイツではカル、ブラッドリーともにトップ6入りを果たすことができたが、今回はそういうわけにはなかった。このコースではいつも苦労させられてきたので、難しい戦いになることは始めからわかっていた。それでも今回こそは本来のポテンシャルを発揮したいと、希望を持って臨んでいたのだが…。カルはフリープラクティスの最終セッションで転倒し、自信を失っていたのかもしれない。それ以外にもウイークを通じてかなり苦しんだが、決勝では最後まであきらめずに攻め続け、貴重なチャンピオンシップ・ポイントを獲ってきてくれた。シーズン前半を振り返れば、ここまでの活躍は本当に見事なもの。モトGP史上最高とも言える素晴らしいレースも見せてくれたので、今日のことを必要以上に悔やむことはないと思っている。ブラッドリーのほうは、難しいコースを初走行でしっかり攻略し、期待されていただけに残念。マシン・トラブルは我々にとってもつらいことだったが、ここまでに作業を通じて積み上げた成果が、後半戦で必ず役に立ってくれると信じている。彼は学習が速く、すでにモトGPライダーらしく大きく成長した。残りの9戦にも大いに期待している」

津谷晃司、MS開発部 モトGPプロジェクトリーダー談

「今回は我々にとって非常に厳しい結果となりました。ロッシ選手は路面温度が50℃近くに上昇した路面コンディションによるグリップ不足と、得意のブレーキングが思い切りできるバランスに仕上げられなかったマシンに苦戦しながらも、最後まで追いすがるライバルを振り切って3位表彰台を確保、その勝負強さには本当に感服しました。前戦ザクセンリンクで決勝欠場したロレンソ選手は、手術後1週間も経たないままレースに復帰。やはり体調が万全でなく、各フリープラクティスをフルに走行できないため、セッティングを上手く進められませんでした。それでも痛み止めを打って気力で出場した決勝レースでは6位完走。モンスター・ヤマハ・テック3のクラッチロー選手も今回は調子を上げることができず7位、スミス選手はマシントラブルで残念ながらリタイヤとなってしまい、応援して頂いたヤマハファンの方々には申し訳無い心境です。この後、約3週間の短いサマーブレイクを挟んで、次戦は再びUSへ戻り、インディアナポリスから3連戦となる後半戦がスタートします。残り9戦、最後まで諦めずに全力を尽くしますので、引続きご支援・ご声援を宜しくお願いします」

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