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ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.02 4月21日 アメリカズ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第2戦アメリカズGP
■開催日:2013年4月21日(日)決勝結果
■開催地:テキサス州/サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)(5.513 km)
■周回数:21周(115.773km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:23度 ■路面温度:38度
■PP:M・マルケス(2分03秒021/ホンダ)
■FL:M・マルケス(2分04秒242)

REPORT

J・ロレンソ&YZR-M1が3位、自己通算100回目となる表彰台

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソが3位表彰台を獲得。チームメイトのV・ロッシは6位。モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・クラッチローはロレンソに続く4位、B・スミスはモトGPで初完走となる12位でレースを終えた。優勝は13周目にトップに立ったM・マルケス(ホンダ)。

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソが3位を獲得。自己通算100回目の表彰台に上った。予選3位からスタートしたロレンソは第1コーナー進入で一旦、順位を下げたが、レース展開が落ち着いてくると再び3位に上がり、そのままポジションをキープしてチェッカーを受けた。これによって、2003年ブラジルGPの初優勝から10年目、記念すべき第100回表彰台が実現した。第2戦終了後のシリーズポイントは合計41となり、M・マルケスと並んでいる。

ロレンソのチームメイトのV・ロッシは予選8位、グリッド3列目からスタート。序盤からC・クラッチロー、S・ブラドルらと第2集団を形成し、その後、徐々に順位を上げて6番手でゴールした。ロッシはこの週末、マシンのベスト・セッティングがつかめず苦しんできたが、決勝でもフロント・ブレーキの振動に悩まされ厳しい状況だった。シリーズポイントは合計30ポイントでランキング4位。ランキング3位のD・ペドロサを3ポイント差で追っている。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・クラッチローが4位を獲得し、第2戦を終了した時点でランキング5位につけている。レース序盤の4周目でコースアウトを喫して一時6位まで後退したが、すぐに復帰して5周目にはA・バウティスタ、9周目にはブラドルをパスして挽回。この結果、前回に引き続きノン・ファクトリー勢トップの4位でチェッカーを受けた。

チームメイトのB・スミスは、モトGPで初完走を果たし、ポイントを獲得した。決勝で初めてフロントにハード・コンパウンドを使用したスミスは、レース後半になって徐々に調子をつかむと、ラスト2周で2分06秒415の自己ベストを記録。予選タイムをコンマ3秒も短縮する健闘で12位を獲得した。次のヘレスにも自信を見せており、初のトップ10入りを目指している。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 43'42.123
2 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda +1.534
3 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha +3.381
4 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha +6.616
5 S・ブラドル LCR Honda MotoGP Honda +12.674
6 V・ロッシ Yamaha Factory Racing Yamaha +16.615
7 A・ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati +22.374
8 A・バウティスタ GO&FUN Honda Gresini Honda +22.854
9 N・ヘイデン Ducati Team Ducati +33.773
10 A・イアンノーネ Energy T.I. Pramac Racing Team Ducati +42.112
11 A・エスパルガロ Power Electronics Aspar ART +48.837
12 B・スミス Monster Yamaha Tech 3 Yamaha +50.705
13 B・スピース Ignite Pramac Racing Team Ducati +1'14.132
14 R・ド・ピュニエ Power Electronics Aspar ART +1'15.651
15 Y・エルナンデス Paul Bird Motorsport ART +1'19.591
16 M・ラバティ Paul Bird Motorsport PBM +1'34.391
17 青山博一 Avintia Blusens FTR +1'39.823
18 H・バルベラ Avintia Blusens FTR +1'39.952
19 C・コルティ NGM Mobile Forward Racing FTR Kawasaki +1'46.773
20 B・スターリング GO&FUN Honda Gresini FTR-Honda +1'48.084
21 B・ヤング Attack Performance Racing APR -1Lap

LAP CHART

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 M・マルケス Honda 41
2 J・ロレンソ Yamaha 41
3 D・ペドロサ Honda 33
4 V・ロッシ Yamaha 30
5 C・クラッチロー Yamaha 24
6 A・バウティスタ Honda 18
14 B・スミス Yamaha 4

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Honda 41
2 Yamaha 41
3 Ducati 18
4 ART 10
5 FTR 3

COMMENT

J・ロレンソ選手談(3位)

「昨日まではマルクやダニに大きく離されていたが、今朝のウォームアップ・セッションで何かをつかむことができたんだ! ヘアピン・コーナーでは通常1速を使うところを、2速にしたら格段にフィーリングが良くなって加速性能も向上した。結局はそれでもまだ足りなかったということなんだけれど、あとコンマ2秒速く走れていたらダニやマルクとバトルできたはず。今日の僕には3位が最高のポジションだよ。最後まであきらめずに戦い抜いたカルと、それからグランプリ史上最年少のウイナーになったマルクを褒めたたえたい。

そして僕自身にとっても、今日はとても大切な一日になった。こんなにたくさんの表彰台に上ることができるなんて、考えたこともなかった。まるで夢を見ているみたいだよ。時の流れは速く、初優勝が昨日のことのように思える。2003年のブラジルは、実はもう10年も前のこと。そして今、100回目の表彰台に上っているんだ」

V・ロッシ選手談(6位)

「僕らにとって、ここはやはり難しいコースだった。本当はもう少し上の成績を期待していたんだけれど、ブレーキングが思うようにいかなくて最後まで苦しむことになった。ディスクの一部が欠けていたせいでブレーキングでひどく振動してしまい、どうすることもできなかったんだ。今回は守らなければならないところだった。アタックできない状況では5位以内を目指すというのが定石だけれど、今日はそれもできず6位になってしまったのは残念だ。次のヘレス、そしてそれ以降のいくつかはヤマハに合ったコースが続くので、きっと事態が好転すると信じているよ」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談

「表彰台獲得が我々の目標だった。しかもトップとの差を3秒に留めることができたのはとても良かったというのが正直なところだ。仮に10秒差で3位でもうれしいだろう。でもそれが3秒差ならもっとハッピーというわけだ。またそれとは別に、成績自体も非常に喜ばしい。表彰台が目標だったし、今後もそのことに変わりはない。全体を通して、今回我々は非常に苦しめられ、逆にライバルたちの強さを確認した。カタールではまったく反対の状況だったわけで、このバランスが、シーズン終了時点で我々に有利に運んでいることを期待したい」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談

「レースウイークの初日から、非常に厳しい戦いになることはわかっていた。そのなかでもチームが一丸となって努力を続け、今日の我々にできる最高の結果をつかんだのだ。トップから3秒差の3位。私から見ればとても素晴らしい。ホルヘは大きなリスクをおかさず、非常にクレバーな戦いをしたと思う。次からはヨーロッパ・ラウンドが始まり、我々のM1に合ったコースが続く。

バレンティーノのチームも、マシンをバレのライディング・スタイルに合わせようと懸命に取り組んでおり、今回もセッションごとに良くなっていった。朝のウォームアップ・セッションでさらに変更を加えてみたが、これがあまりうまくいかなかったのは残念だった。フロント・ブレーキの振動が残ったのだ。総合的には良好な状態をキープして第2戦を終えることができたと思う。次のヘレスをとても楽しみにしている」

C・クラッチロー選手談(4位)

「予想以上の出来に満足している。このコースはテストをしていないので、かなり苦労するだろうと思っていたところに、水曜日の火災で通常の作業もままならなくなってしまったからね。それを考えれば、マルケス、ペドロサ、ロレンソに続く4位は最高にうれしい結果。チームのみんなには最上級のお礼を言わなければならない。予選も好調、決勝もよく乗れていたと思う。とくにありがたかったのが安定性だ。序盤、ブラドルをパスしようとしてはらんでしまったのは残念だったけれど、何とか復帰して、そのあとはホルヘと同じスピードで走ることができた。このことが大きな自信につながっているんだ。

今日もまた、モンスター・ヤマハ・テック3のマシンの強さをアピールすることができたと思う。これからも全力を尽くし、最後まで決してあきらめない。次のヘレスは冬季テストでトップを獲得したところなので、いい戦いができそう。期待している」

B・スミス選手談(12位)

「完走できたことがとてもうれしい。なぜなら、決勝距離を走りきって学べることはプライス・レスだからね!ブリヂストンからのアドバイスでフロントにハード・コンパウンドを選択したんだけれど、それがまさにぴたりとあたった。もっとも、慣れるまでには少し時間がかかったけれど…。あとは前回のようにハードにプッシュし過ぎてミスをおかしてしまうか、そうではなくて少しずつペースを上げていけるかということなんだけれど、今日はそれを最高の形で成功させることができたと思う。そしてラスト2周のベストラップ更新で、成長を確認することができた。周回を重ねるたびにマシンのことがわかってきて、今は自信を持って第3戦ヘレスに挑むことができそう。

次はトップ10に近づくことが目標だ。水曜日のガレージ火災以来、モンスター・ヤマハ・テック3チームのみんなが大変な思いをして頑張ってきた。感謝の気持ちはどんな言葉でも伝えきれない。でもカルが4位と活躍し、僕がポイント圏内で完走できたことが少しでも恩返しになればうれしい」

H・ポンシャラル、モンスター・ヤマハ・テック3チーム、チームマネジャー談

「COTAの初レースはとても良い結果になった。カルは序盤から激しいバトルを展開し、コースアウト後のリカバリーも素晴らしかった。すぐにもとのペースを取り戻して、明らかに競争力の高いブラドルとバウティスタをあっさりパス。さらには彼らを引き離し、前方を走るロレンソと同じペースでついて行ったのだ。これは決して簡単なことではない。自慢できることだと思う。

ブラッドリーのほうも、いいレースを見せてくれた。カタールの転倒のあとで、やらなければならないことをしっかりとやり遂げた。序盤は冷静に、しかし状況をつかんで自信が持てるようになると、どんどんペースを上げていった。そして最後にはトップ10と同等の速さに到達。この経験が彼を大きな力で後押しし、経験不足を補ってくれるだろう。これで次からのレースが非常に楽しみになった。カルもブラッドリーもいい仕事をしてくれた。だがモンスター・ヤマハ・テック3チームの皆も同様に素晴らしかったことを忘れるわけにはいかない。テストを行っていなかったことで初めから不利な状況だったうえに、ガレージ火災でさらに作業が遅れてしまった。そのなかで好成績を獲得できたことはヤマハにとってもモンスター・エナジーにとっても満足できることだと思う」

津谷晃司、MS開発部 モトGPプロジェクトリーダー談

「今シーズンから初開催となるアメリカテキサス州COTA(Circuit Of The Americas)は、荒野の中にポツンと存在する昨年完成したばかりのNewサーキットです。近代的なサーキットレイアウトが得意なヘルマン・ティルケ氏の設計による、前半の連続切返し区間、後半の連続低速コーナー区間、長い表裏2本のストレートに、その前後にある回り込む低速コーナーと総合的なバイクバランスが求められる難しいレイアウトとなっています。

昨日の予選タイムで他社に大きな差をつけられていた3番手スタートのロレンソ選手は、予選終了後のセッティング変更が奏功し、レース中盤以降はトップを走るライダーと同等のペースで走行しましたが、序盤の遅れを取り戻せず、2位から1.8秒遅れの3位でフィニッシュ。この先長いシーズンを考え、ロレンソ選手が確実に3位で16ポイントを獲得する走りに切り替えたとことは、シーズン終盤になって必ず有効になると思います。また、勢いのあるクラッチロー選手はロレンソ選手に次ぐ4位、ロッシ選手はフロント周りにマイナートラブルを抱えながら我慢の走りで6位でした。

今回は開幕戦とは逆に、他社に1-2フィニッシュを許す屈辱の結果となりましたが、次の第3戦ヘレスでのスペインGPは事前テストの結果も良かったところであり、巻き返しを図るよう全力を尽くします。皆さまの応援が我々のモチベーションになりますので、今後もご支援・ご声援よろしくお願いします」

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