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ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.11 8月25日 チェコ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第11戦チェコGP
■開催日:2013年8月25日(日)決勝結果
■開催地:チェコ共和国/ブルノ(5.403km)
■周回数:22周(118.866 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:17度 ■路面温度:23度
■PP:C・クラッチロー(1分55秒527/ヤマハ)
■FL:M・マルケス(1分56秒135/ホンダ)

REPORT

ロレンソ3位表彰台、ロッシは4位

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソとV・ロッシは、それぞれ3位と4位だった。モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・クラッチ ローは転倒し、再スタートで完走したが17位に終わった。チームメイトのB・スミスは今季最高となる予選6位と健闘していたが決勝では転倒リタイアだっ た。

ロレンソは予選5位の2列目発進。絶妙なスタートを決めてフロントロウの3人をすべて抜き去り、ホールショットを奪って第1コーナーへ。2周目には 2番手以下に約1.5秒の差をつけていた。後を追うのは M・マルケス と D・ペドロサのホンダ勢。序盤はロレンソが独走する様相を示したが、8周目頃からは3台の差がなくなり接近戦へ。中盤は膠着状態が続き、15周目からロレ ンソとマルケスの抜きさしが始まる。16周目にマルケスに先行を許したロレンソは、その2周後の18周目にトップを奪い返す。しかし次の周にまたマルケス に先行を許し、その次の周にはペドロサにも先行される。残されたラスト2周での挽回は出来ず、3位でのチェッカーとなった。

グリッド3列目発進のロッシは、序盤は6番手を走る。クラッチローの転倒でひとつ順位を上げると、前を行くA・バウティスタ(ホンダ)を追ってい く。10周目 にバウティスタをとらえて単独4番手に。終盤の数周は再びバウティスタに先行を許すも、最終ラップの逆転で4位ゴールとなった。

モトGPで2度目のポールポジションを獲得していたクラッチロー。スタート直後はロレンソらの3人に先行を許し4番手。序盤はロッシ、A・バウティスタとバトルを展開した。この3台の戦いは、1週間前のインディアナポリスを再現したようなもので、クラッチローがこれをリードしていたが、8周目4位走行中に単独転倒してほぼ最後尾の20番手まで後退。持ち前のネバー・ギブアップの精神ですぐコースに復帰して挽回を図るも、3人を抜いて17位でのゴールにとどまりポイントを獲得することはできなかった。

一方のスミスも、予選ポジションの6位を守って好調なスタート。その後もロッシの後ろにつけて順調に走行を続けていたが、7番手走行中の3周目の第9コーナーで転倒を喫してリタイアを余儀なくされた。

いずれも期待通りの結果を得ることはできなかったが、ポテンシャルの高さをアピールできたことは間違いない。自信を持って、来週はふたりのホーム・グランプリとなるシルバーストーンへ凱旋する。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 42'50.729
2 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda +0.313
3 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha +2.277
4 V・ロッシ Yamaha Factory Racing Yamaha +10.101
5 A・バウティスタ GO&FUN Honda Gresini Honda +10.178
6 S・ブラドル LCR Honda MotoGP Honda +19.807
7 A・ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati +35.045
8 N・ヘイデン Ducati Team Ducati +35.354
9 A・イアンノーネ Energy T.I. Pramac Racing Team Ducati +51.149
10 A・エスパルガロ Power Electronics Aspar ART +56.392
11 C・エドワーズ NGM Mobile Forward Racing FTR Kawasaki +57.420
12 M・ピロ Ignite Pramac Racing Team Ducati 1'05.430
13 D・ペトルッチ Came IodaRacing Project Ioda-Suter +1'12.364
14 青山博一 Avintia Blusens FTR +1'13.500
15 R・ド・ピュニエ Power Electronics Aspar ART 1'14.128
16 Y・エルナンデス Paul Bird Motorsport ART 1'14.991
17 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha +1'20.640
18 M・ラバティ Paul Bird Motorsport PBM +1'34.462
19 K・アブラハム Cardion AB Motoracing ART 1'49.713
20 B・スターリング GO&FUN Honda Gresini FTR-Honda 1'50.024
21 M・バウアー Remus Racing Team S&B Suter -1Lap

LAP CHART

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 M・マルケス Honda 213
2 D・ペドロサ Honda 187
3 J・ロレンソ Yamaha 169
4 V・ロッシ Yamaha 143
5 C・クラッチロー Yamaha 127
6 S・ブラドル Honda 103
11 B・スミス Yamaha 59

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Honda 251
2 Yamaha 220
3 Ducati 99
4 ART 64
5 FTR 28
6 FTR Kawasaki 25
7 Ioda-Suter 21
8 PBM 3

COMMENT

J・ロレンソ選手談(3位)

「今日のスタートは、僕のモトGPの経験のなかで最高のものだったと思う。一気に4台を抜いてしまって、そのあともすごく順調にハイペースで走ることができたんだ。でも結局はアドバンテージをキープしきれなくなり、少しずつ追い上げられてしまった。彼らは、とくにブレーキングとストレートで僕より速かったので、どうすることもできなかったよ。白旗を見たときにはちょっとナーバスになった。スリックタイヤで少しでも雨粒が落ちれば非常に危険な状態になるからね。でも幸い、そういうことにはならず、ドライ・コンディションのまま走りきることができた。最後にダニに抜かれたが、それまでのバトルのなかでタイヤも、そして僕の体力も使い切っていて抜き返すだけの力は残っていなかった。チャンピオンシップのチャンスがなくなったわけではないけれど、状況はかなり厳しくなってきた。あとほんのコンマ数秒で優勝できるペースなので、次のシルバーストーンでそれができるよう祈りたい」

V・ロッシ選手談(4位)

「インディーよりはましだったよ。何しろ、トップとの差が半分になったんだからね。もちろん、もっといい走りがしたい。そしてもっと上を目指してトライしなければならない。トップの3人はとても強く、本当に素晴らしかった。何とか彼らに近づきたいと思っているけれど、今回もまた4位で、10秒も離されてしまったんだ。前回から、このタイプのセッティングの向上に取り組んできたけれど、どうやらあまりうまくいっていないみたい。今日はとくに、序盤が苦しくいいところがなかった。でも決してあきらめたわけじゃない。次こそ、納得のいく走りができるよう頑張るよ!」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング、チームマネジャー談

「上位3人の強さが際立つ、非常に見応えあるレースだった。もちろん結果には満足していないが、16周目くらいまではあんなに素晴らしいペースで走れていたのだから、チームとしても誇りに思っていいと思う。しかし残念なことに、最後の3ラップではもう何も残っていなかったのだ。今回ようやく、ホルヘの体調がほぼ万全まで回復し、いつもどおりにプッシュしていけるようになったので、これからも強さをキープしてライバルたちにプレッシャーを与え続けなければならない。我々がプッシュし続ける限り、彼らのミスを誘うこともできるのだから」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング、チームディレクター談

「最終的には、期待を下回る順位になってしまった。しかし今日のレースの主役のひとりだったことは間違いないし、何よりほとんどの時間帯でトップを走っていたのだ。ただ残念ながら、最後はホンダに打ち勝つことができなかった。ランキングも複雑な展開になってきたが、我々の目標はこれからも変わらない。明日までここに留まり、テストを行う予定。今日の問題点を解決して、さらにマシンを改良していくためにも、好天を期待している。シルバーストーンではまた優勝を目指してベストを尽くす」

C・クラッチロー選手談(17位)

「ポールポジションを獲得したレースで、このような結果になり非常に悔しい。でもバウティスタとバレンティーノから逃げ切るためには、全力でプッシュし続けなければならなかったんだ。ロレンソは素晴らしいスタートで、その後のペースもとても速かった。このことが僕らにはプレッシャーになっていたのかもしれない。自分のペースには満足できたし、気持ち良く走ることができていたのに、ついにミスをおかしてしまった。何としても表彰台争いに加わりたいと思って必死になっていたら、フロントから転倒してしまったんだ。こんなことがなければ4位は確実だったと思う。でもとにかく、傷ついたマシンにもう一度またがって、またハイペースと安定性を取り戻すことができた。決して最後まで、あきらめたくなかったんだ。ホームレースを迎える前に最高の準備を整えることはできなかったけれど、あのコースなら必ずいい走りができると確信しているので、今度こそ上位争いを目指したい。イギリスのファンが支えてくれるはずなので、僕のほうも彼らに喜んでもらえるよう頑張るよ。とても楽しみにしている」

B・スミス選手談(DNF)

「レースは思いがけず、あっという間に終わってしまった。昨日までが好調だっただけに、本当に悔しい結果だ。でもあのときは、あれ以外の方法はなかったと思う。実際、マシンはよく走ってくれていたし、僕のフィーリングもとても良かったんだ。フル・タンク時のマシンの挙動が改善されて、レース序盤がずっと走りやすくなっていたのに、第9コーナーでミスをしてしまった。データを見ると、ほんのわずかだが早めにアクセルを開けていたらしく、そのほんのわずかの差が大きな違いを生み出してしまうのだろう。転倒でハンドルバーが折れてしまい、レースに復帰することはできなかった。でも、ルーキー・イヤーにはこのようなことも起こるのだと思う。経験を積み、少しでも多く学ぶためには、懸命にプッシュしていかなければならないからね。だから今日のことは残念だったけれど、同時にたくさんの収穫を得ることができたと思っているんだ。今はもう気持ちを切り替えて、次のシルバーストーンを楽しみにしている。僕にとっては初めてのホームGPになるので、待ちきれないくらいだよ」

H・ポンシャラル、モンスター・ヤマハ・テック3チーム、チームマネジャー談

「ふたりとも絶好調だったので大いに期待していたが、決勝は残念な結果になってしまった。彼らは初めからハードにプッシュしていくつもりでいたし、実際にそれを実行しただけのこと。今日のカルのポテンシャルは4位だったのだと思っているが、3位との差を詰めようと必死でトライした結果なのだから、私としては彼を責めるつもりはまったくない。バレンティーノやアルバロよりはカルのほうがずっと速かったと思っているし、転倒後もあきらめずに再スタートし、最後まで走りきったファイティング・スピリットを評価したい。ブラッドリーのほうも非常に好調だったが、残念ながら小さなミスから大きな代償を払うことになってしまった。しかし経験豊富な上位のライダーたちに立ち向かっていったことで、彼らから何かを学んだに違いない。今回も非常に素晴らしい走りを見せてくれたので、その成長ぶりに満足している。ふたりとも怪我をしなかったことは本当に良かった。高いモチベーションを持ってシルバーストーンに向い、イギリスのファンに彼らの力強い走りをお見せしたいと思っている。ふたりの気持ちは確かに高まっており、今日以上の素晴らしい経験ができると信じている」

津谷晃司、MS開発部 モトGPプロジェクトリーダー談

「レース当日は非常に不安定な天候で、スタート直前までコンディションの変化に気を遣いましたが、レースは最後まで完全なドライセッションとなりました。予選5番手からスタートしたロレンソ選手は好スタートでホールショットを奪い15周目までトップを走行、一旦トップを譲った後も隙を伺いながら2周後に再び抜き返し、その後も激しいバトルを繰り広げたためタイヤを消耗してしまい、ペースを維持することができず最終的には3位でのゴールとなりました。ロッシ選手も序盤はペースが上がらなかったものの着実に順位を回復し、こちらも激しい争いを制しての4位フィニッシュとなりました。彼等の気迫の走りから、我々も全力でその期待に応えなければ、というモチベーションが生まれます。次戦はイギリスのシルバーストーンサーキットでの第12戦となります。ロレンソ選手が骨折したアッセンでロッシ選手が優勝して以来勝利から遠ざかっていますので、そろそろ怪我の影響が無くなってきたところで一矢を報いたいと思います。明日はここブルノサーキットに残ってテストを行います。1戦1戦勝ちを狙うように全力でバックアップしていきますので、引き続き、応援のほどよろしくお願い致します」

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