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ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.07 6月29日 オランダ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第7戦ダッチTT
■開催日:2013年6月27日(木)初日総合結果
■開催地:オランダ/アッセン(4.542km)
■コースコンディション(フリー走行2):ウエット
■気温:13度 ■路面温度:20度

REPORT

J・ロレンソ、初日総合トップに立つも転倒負傷により決勝は欠場

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソは、フリープラクティス初日にトップタイムをマークしたが、その後、転倒して左鎖骨を骨折。すぐに手術が必要となったため、土曜日の決勝は欠場を余儀なくされた。ロレンソは午前中の第1セッションでトップに立ち、雨になった午後も順調に走行していたが、最速コーナーで激しいハイサイドをおこし転倒した。

チームメイトのV・ロッシは、スペインで行ったマシンテストの成果に自信を持っており、今日のフリープラクティスでも午前中のドライ、午後のウエットともに好調な走り。第1セッションはトップから0.6秒差の4位、第2セッションではトップのM・マルケスから0.25秒差の2位につけた。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・クラッチローは、午前中のドライ、午後のウエットともに好調。第1セッションで1分35秒613を記録してロレンソに続く2位につけたクラッチロー。ロレンソから唯一、0.5秒以内の差につけたことで自信を深め、第2セッションも3位以内を目指して臨んだ。第2セッションの開始15分前に雨が降り出しウエット・コンディションとなったが、先月のル・マンではウエットで自己ベストの2位を獲得しているクラッチローが今日も強さをアピール。セッション終盤までトップをキープした。多くのライダーが最後のタイムアタックを始める頃、クラッチローは転倒のリスクを避けてピットイン。そのまま走行を取り止めて、7番手で終了した。

一方、チームメイトのB・スミスは、10日前に左手と左手首の手術を受けたばかり。ムジェロのプラクティス中の転倒で負傷した左手首の舟状骨にねじを入れ、手術は成功しているものの痛みが残っている。とくにハード・ブレーキングの場所では厳しい状態だ。それでも第1セッションから積極的にペースを上げ、1分37秒002を記録して10位。トップ3との差は1秒だった。第2セッションはウエット・コンディションとなったが、第1セッションでの10位獲得によって明日の予選進出が決定している。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 1'35.263
2 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'35.613
3 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 1'35.883
4 V・ロッシ Yamaha Factory Racing Yamaha 1'35.958
5 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'36.034
6 A・エスパルガロ Power Electronics Aspar ART 1'36.430
7 S・ブラドル LCR Honda MotoGP Honda 1'36.559
8 A・バウティスタ GO&FUN Honda Gresini Honda 1'36.763
9 M・ピロ Ducati Test Team Ducati 1'36.910
10 B・スミス Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'37.002
11 A・ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati 1'37.041
12 N・ヘイデン Ducati Team Ducati 1'37.153
13 K・アブラハム Cardion AB Motoracing ART 1'37.346
14 H・バルベラ Avintia Blusens FTR 1'37.456
15 R・ド・ピュニエ Power Electronics Aspar ART 1'37.489
16 A・イアンノーネ Energy T.I. Pramac Racing Team Ducati 1'37.538
17 D・ペトルッチ Came IodaRacing Project Ioda-Suter 1'37.654
18 Y・エルナンデス Paul Bird Motorsport ART 1'37.917
19 C・エドワーズ NGM Mobile Forward Racing FTR Kawasaki 1'38.147
20 C・コルティ NGM Mobile Forward Racing FTR Kawasaki 1'38.334
21 M・ラバティ Paul Bird Motorsport PBM 1'38.874
22 B・スターリング GO&FUN Honda Gresini FTR-Honda 1'39.708
23 I・シルバ Avintia Blusens FTR 1'39.950
24 L・ペセック Came IodaRacing Project Ioda-Suter 1'41.692

COMMENT

V・ロッシ選手談(初日総合4番手/1分35秒958/36周)

「今日はドライでも悪くなかったから順調だと思う。引き続き新しいセッティングに取り組んでいて、まだまだ課題があるとは言え、第一印象はとてもいいんだ。午後のセッションで試したいこともあったんだけど、雨になってしまってできなかったのが残念。それでもウエットでの作業は順調に進めることができたし、新しいセッティングはウエット・コンディションでも好調だ。ラップを重ねるごとに良くなっていって、ペースをつかんで2位につけることができた。ここアッセンの天候は、みんなもよく知っているようにめまぐるしく変わるんだ。だから明日以降も両方のコンディションに備えて準備していかなければならない。ホルヘは大転倒で怪我をしてしまった。チャンピオン争いをしていた彼がこのようなことになり、ヤマハにとってもチームにとっても非常に残念だ。少しでも早く復帰できるよう願っている。できれば次のザクセンリンクで…。今回は僕ひとりになってしまったので、ヤマハ・ファクトリーのために頑張りたい」

J・ロレンソ選手談

「好調すぎたのかもしれない…。転倒の瞬間、僕はとても速くて、とても強かったんだけれど、周りのコンディションのほうは、僕がそこまで自信を持つほど完璧だったわけじゃなかったのだと思う。前のラップよりも高いスピードでコーナーに進入し、おそらくその時に水たまりを拾ってしまったか、あるいはハイドロプレーンでリアホイールが軽くなり白線に乗ってしまったかして、転倒してしまったんだ。僕は投げ出されて、地面に落ちた時に鎖骨を骨折してしまった。このサーキットに何も悪いイメージはないんだ。ただバッドラックが重なっている。あるいは今日の場合は、ちょっと自信過剰になっていたのかもしれないね。どんなときも前向きに、楽観的にいかなければいけない。もっと悪い状況だって起こり得たはず。だから今は、少しでも早く治すことに専念するだけ」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談

「フリープラクティス初日は思い通りにはいかなかった。ホルヘは第1セッションで素晴らしい走りを見せてくれたが、ウエット・コンディションになった第2セッションで転倒し、鎖骨を骨折してしまった。前回、前々回と絶好調が続いていて、今回は3度目を目指していただけに、本当に残念だ。だが、この現実を受け止めなければならない。こうしたことも、我々のスポーツの一部なのだ。少しでも早く良くなり、前にも増して強くなって戻ってきてくれることを願うだけ。バレンティーノのほうは両セッションともに順調。フロントのフィーリングもようやく戻って来たようだ。これがバルセロナ、アラゴンでのテストの最大の成果だ。明日は何ができるか楽しみにしている。アッセンは天気の予想が難しくいつも苦労するが、どのようなコンディションになったとしても、しっかりと対応していけるだろう」

ザビエル・ミル医師(Dexeus病院 上肢外科チーフ、モトGPチーム・メディカル・ドクター)

「ホルヘにはひどい外傷性神経症が見られたが、神経学検査の結果は正常だった。このあとアッセンの病院へ行ってさらに詳しく検査し、頭と胸のスキャンに加えて腹部の診察も受ける予定だ。最初の診断ですぐにわかったのは左鎖骨の骨折で、これは手術が必要になる。24時間以内にさらに明らかになってくる怪我もあるだろう。時速200kmを超えるハイスピードからの転倒という激しい衝撃を受けた場合、まだ見えてこない怪我の可能性をすべて捨て去るまでには一定の時間が必要なのだ。いずれにしても明日は移動して、48時間以内に手術を受けることになる」

C・クラッチロー選手談(初日総合2番手/1分35秒613/38周)

「とってもハッピー。午前中のドライで2位を獲得できたことに満足しているよ。でも課題はまだある。とくに第1セクションでホルヘにおいて行かれてしまうので、ここのペースをもっと上げられるよう改善していかなければならない。今日の彼はほんとうに速くて、誰も追いつけないような状態だった。それだけに転倒してしまったのは非常に残念。彼がいないとチャンピオンシップの状況も変わってしまうので、一日も早く治って復帰してくれることを望んでいる。午後のウエット・コンディションも、僕はとても気持ち良く走れていて上位につけることができた。でも終盤でリスクをおかしたくなかったので、ピットに戻り、結果的に順位を下げることになったんだ。走り続けていれば3位以内に入れていたはずだけれど、今日の両コンディションでの自分のパフォーマンスには満足しているよ」

B・スミス選手談(初日総合10番手/1分37秒002/31周)

「10位に入ることができた。調子は上々だ。午後は雨になるかもしれないと思ったので、午前中のうちに、そのまま予選に進める10位以内を目指しておきたかったんだ。僕自身のコンディションはそれほど悪くないけれど、手首はまだかなり痛みがあって、とくにブレーキング・ゾーンは大変。何か痛みを和らげるための対処をしなければいけないかもしれないね。ウエットでもペース良く走ることができて、3ラップ続けてバレンティーノについていくことができた。でもリスクをおかしたくなかったし、手首への負担も考えて、午後は11ラップ走っただけで終わりにしたんだ」

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