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ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.02 4月29日 スペイン

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第2戦スペインGP
■開催日:2012年4月29日(日)決勝結果
■開催地:スペイン/ヘレスサーキット(4.423km)
■周回数27周(119.421km)
■観客数:103,000人
■コースコンディション:ドライ
■気温:14度 ■路面温度:15度
■PP:J・ロレンソ(1分39秒532/ヤマハ)
■FL:C・クラッチロー(1分40秒019/ヤマハ)

REPORT

J・ロレンソが2位表彰台、クラッチローは4位

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソが2位を獲得。ヘレス・サーキットでの表彰台獲得は連続3年目。ポールポジションからスタートしたロレンソは序盤で3位まで下げたものの、素早くペースをつかんで3ラップ目には2位に浮上。その後はトップのC・ストーナーを懸命に追っていき、一時はコンマ2秒差まで詰めたが、フロントに選択したソフト・コンパウンドのタイヤが消耗したためパスできず、最終的には0.947秒差でゴールした。シリーズポイントでは20ポイントを加算し合計45ポイント。2位に4ポイント差でランキングトップをキープしている。

チームメイトのB・スピースは悔しい結果。スタートは非常に良かったが、フロントのフィーリングがつかめず激しくプッシュしていくことができない。転倒のリスクと戦いながら走りきり、前回のカタールと同様の11位でチェッカーを受けた。シリーズポイントでは5ポイントを加算して合計10ポイント、ランキング11位につけている。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・クラッチローが、モトGPで自己ベストタイ、連続3回目となる4位を獲得。フロントに選択したハード・コンパウンド・タイヤが功を奏し、残り19ラップでチームメイトのA・ドビツィオーゾとN・ヘイデンをパスして4位に上がると、その後もペースを緩めずトップ3台を追っていった。初めての表彰台獲得を目指すクラッチローは、3位のD・ペドロサに懸命に食らいついていったが、最終ラップもパスのチャンスを見つけることができず4位となった。ペドロサとの差はわずかコンマ4秒。優勝したストーナーとは2.465秒差だった。クラッチローはまた、15ラップ目で1分40秒019のベストラップを記録しているが、これはロレンソのタイムをコンマ3秒上回るものだった。

チームメイトのドビツィオーゾも、クラッチローに続く5位獲得と健闘。序盤から好調ぶりを見せてトップ3台のバトルに加わっていたが、その後は徐々に下げて5位となった。ドビツィオーゾはフロントにソフト・コンパウンドを選択しており、レース終盤はグリップが低下したためリスクをおかさず、順調にポジションをキープして走りきった。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 C・ストーナー Repsol Honda Team Honda 45'33.897
2 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha +0.947
3 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda +2.063
4 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha +2.465
5 A・ドビツィオーゾ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha +18.100
6 A・バウティスタ San Carlo Honda Gresini Honda +21.395
7 S・ブラドル LCR Honda MotoGP Honda +28.637
8 N・ヘイデン Ducati Team Ducati +28.869
9 V・ロッシ Ducati Team Ducati +34.852
10 H・バルベラ Pramac Racing Team Ducati +35.103
11 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha +38.041
12 A・エスパルガロ Power Electronics Aspar ART +1'12.728
13 D・ペトルッチ Came IodaRacing Project Ioda +1'18.669
14 M・パッシーニ Speed Master ART +1'29.142
15 I・シルバ Avintia Blusens BQR-FTR +1'32.478
16 C・エドワーズ NGM Mobile Forward Racing Suter +1'40.577
17 K・アブラハム Cardion AB Motoracing Ducati +1Lap

LAP CHART

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 J・ロレンソ Yamaha 45
2 C・ストーナー Honda 41
3 D・ペドロサ Honda 36
4 C・クラッチロー Yamaha 26
5 A・ドビツィオーゾ Yamaha 22
6 A・バウティスタ Honda 19
11 B・スピース Yamaha 10

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Honda 45
2 Yamaha 45
3 Ducati 18
4 ART 7
5 Suter 4
6 IODA 3

COMMENT

J・ロレンソ選手談(2位)

「今日はフロント・タイヤのチョイスが非常に重要になると思っていた。最終的に僕らはソフト・コンパウンドを選んだんだけれど、残念ながらそれは間違いだったようだ。レースの間中たくさんの問題があって、プラクティスのときのように自信を持って走ることができなかったんだ...。そんななかで2位を獲得できたのだから悪くないね。しかも依然としてランキングトップをキープできているので、次のエストリルに向けてモチベーションも上がっているよ」

B・スピース選手談(11位)

「何が起きてしまったのか、僕にもわからないんだ。スタートはとてもうまくいったのに、そのあとはマシンのフィーリングが良くなくて、僕にとっては本当に悲しいレースになってしまった。チームに謝罪して、それからレース中のマシンのフィーリングについてじっくり話し合った。僕としてはできる限りハードに攻めたつもりだけれど、なぜか気持ち良く乗ることができなくて、スピードもなかなかついてこなかった。ヤマハのマシンの強さは他のライダーたちの走りを見れば間違いないけれど、僕はどうしてもうまくいかない。今日はまったくダメな一日...」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談

「難しいレースウイークだったが、最終的に好結果を得ることができた。2位は今日の我々にできる最高の成績だった。フロント・タイヤを消耗してしまったので、終盤のアタックはほとんど不可能だった。そうしたなかでもランキングトップをキープして、次の第3戦を迎えることができたのはとても良かったと思う。今回は天気に翻弄されてめまぐるしくコンディションが変わるなかで、チームはいつものように素晴らしい仕事をして、ホルヘのために強いマシンを準備してくれた」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談

「チームにとって非常に難しい戦いだったが、ホルヘは冷静な判断で走りきり、できる限りの最高のポジションを勝ち取った。今回もまた、彼の成熟ぶりを見ることができた。一方、ベンのほうは残念な結果になった。彼は懸命に攻め続け、ベストを尽くしたが、どうしてもマシン・セッティングに良い感触を得ることができず上位グループに加わることができなかった。次のエストリルまでに何らかの解決策を見つけられるよう、チームで頑張っていく」

C・クラッチロー選手談(4位)

「かなりハードなレースだったけれど、心からエンジョイすることができたんだ。そしてその結果、表彰台まであと一歩というところまで近づくことができてハッピー。良かったことのひとつは、実はあまり好きではなかったこのコースでいい走りができたこと。僕のライディング・スタイルからすれば、ここはちょっとツイスティ-過ぎて、しかも今回がまだ2回目だから慣れていない。そういうなかでモトGP初の表彰台獲得を狙うことができたのだから凄いと思う。

YZR-M1は今日もとても良く走ってくれた。モンスター・ヤマハ・テック3チームのスタッフたちの素晴らしさは、言葉ではとても言い尽くせない。天気のせいで難しいコンディションだったにもかかわらず、今日の決勝日に最高のマシンを用意してくれた。ハード・コンパウンドの選択も大正解だったよ。前回のカタールも4位だったけれど、今日は優勝者を視界にとらえることができて、僕にも表彰台獲得を目指すチャンスがあることが実感できた。もちろん、そううまくいく時ばかりではないだろうけれど、決して不可能じゃないことがわかったんだ。ダニをとらえようと、できることはすべてやったけれど、今日はどうしても届かなかった。彼はこのコースで本当に速いので、ここまで近づけたことをうれしく思っているよ。今日はファステスト・ラップを記録することもできたので、去年より確かに進歩したということ」

A・ドビツィオーゾ選手談(5位)

「このコースはあまり好きなほうじゃないし、YZR-M1にもまだ完全に慣れていないので、今回はかなり厳しい戦いだった。ライディングのパフォーマンスを上げていくためには、ドライ・コンディションでの走行時間がもっと必要なんだ。スタートはとてもうまくいって、オープニングラップはそのまま上位グループのなかに入ることができた。実はこのなかで多くのことを知ることができたので、今後役立ってくれると思う。

カルはコーナー進入が僕よりずっと速く、彼についていくためには自分のスタイルを合わせていかなければならないだろう。何しろここがヤマハの強みだからね。またフロント・タイヤの選択は間違いだった。本当はハード・コンパウンドで行きたかったけれど、上位陣がみんなソフトを履いていたのでグリッド上で交換した。するとレース中盤くらいからペースをキープできなくなって、カルやダニについていくことができなかった。このようにいろいろなことがあったけれど、すべてがとても良い経験になっている。次のエストリルは、全部晴れてくれるといいのだけれど...」

H・ポンシャラル、モンスター・ヤマハ・テック3 チーム・マネジャー談

「カルの素晴らしさは見てのとおり。説明の必要などないだろう。彼にとってヘレスはまだ3回目。それに対してペドロサはどれだけ多くの経験を持っているだろうか。ペドロサのホームレースでカルがそのすぐ後ろに迫ったということを考えてみてほしい。カルは一時としてペドロサを安心させず、表彰台を目指してできる限りの努力を最後まで続けた。またトップのケイシーからも2.5秒しか離されず、ファステスト・ラップも記録しているのだ。去年に比べて格段に進歩しており、これからも上位にチャレンジする姿を見せてくれると期待している。

アンドレアのほうは、カルほどではなかったものの、私としては同様に満足している。ヤマハのマシンに慣れるためには、もっと時間が必要なことは明らかだが、彼にはその才能と経験があると確信している。だから時間が解決してくれるだろう。フロント・タイヤのチョイスをミスしてしまったが、このようなことは時に起こり得ること。これも学習の過程なのだ。最初の10ラップの走りは非常にアグレッシブで、2台のモンスター・ヤマハ・テック3が表彰台を目指してバトルする姿を見て非常にうれしかった。2012シーズンは順調に運んでいる。チームは自信にあふれており、カルとアンドレアは次のエストリルでまた表彰台を目指して戦っていく」

辻 幸一、MS開発部 モトGPグループリーダー談

「今週末は変わりやすい天候に翻弄された感があり、特にレースに向けてはタイヤ選択を最後まで迷いました。ポールポジションからスタートしたロレンソ選手でしたが先行するストーナー選手を最後まで捕らえることができず2位という結果でしたが、チャンピオンシップポイントはトップを維持しております。また前回のカタールGP同様モンスター・ヤマハ・テック3の両ライダーが素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたことでYZR-M1のポテンシャルの高さを証明してくれたと思います。スピース選手についてはマシンのセッティングが決まらず、高速コーナーで大きくタイムを落とす結果となったものの、幾つかの局面では光る走りをしてくれたことは今後に繋がると感じております。次のレースは来週、ポルトガル/エストリルサーキットでの第3戦となります。ロレンソ選手が得意としているサーキットですので皆さん期待してください。引続き皆様のご支援、ご声援をお願いします」

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