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ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.04 5月20日 フランス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第4戦フランスGP
■開催日:2012年5月20日(日)決勝結果
■開催地:フランス/ルマン(4.185km)
■周回数:28周(117.18 km)
■観客数:80,205人
■コースコンディション:ウエット
■気温:13度 ■路面温度:19度
■PP:D・ペドロサ(1'33.638/ホンダ)
■FL:V・ロッシ(1分44秒614/ドゥカティ)

REPORT

ロレンソ優勝、ランキングトップに返り咲き

第4戦フランスGP決勝はウエット・コンディションのもとで行われ、ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソが完璧な走りで優勝を飾った。予選4位、グリッド2列目からスタートしたロレンソは、オープニングラップでトップに浮上。そのまま素早くリードを広げていった。レース中盤ではランキング争いのライバル、C・ストーナーが追い上げる場面もあったが、ロレンソは一度もトップの座を譲ることなく走り切り、最終的には2位以下に10秒近い大差をつけてゴール。これにより25ポイントを加算してランキングトップに返り咲いた。2位との差は8ポイント。

チームメイトのB・スピースは今回も、バッド・ラックから逃れることができなかった。スタートの飛び出しは順調だったが、スタート&フィニッシュ・ラインのペイントに乗って滑り、いくつかのポジションダウン。さらにはヘルメットのシールドに雨が入って視界が妨げられ、予定外のピットインを余儀なくされた。この間にほとんどのマシンに先行されて、もはや上位でのレースは不可能となってしまった。スピースは結局、16位でゴール。ランキングは11位をキープした。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのA・ドビツィオーゾとC・クラッチローは、世界タイトル9冠のV・ロッシとバトルを展開。3台で互いに何度も順位を入れ替える激しい戦いでフランスのファンを魅了した。

ドビツィオーゾは13ラップ目にロッシを抜いて3位に浮上し、そのまま19ラップ目までそのポジションをキープ。その後も表彰台獲得を目指して懸命に走行を続け、25ラップ目には第1コーナーで転倒があったものの、再スタートして7位でチェッカーを受けた。一方のクラッチローは、ロッシのすぐ後ろにつけていながら第2コーナーでフロントを滑らせて転倒。これで34秒遅れたが、再スタート後に8位まで挽回した。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 49'39.743
2 V・ロッシ Ducati Team Ducati +9.905
3 C・ストーナー Repsol Honda Team Honda +11.298
4 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda +29.361
5 S・ブラドル LCR Honda MotoGP Honda +32.477
6 N・ヘイデン Ducati Team Ducati +32.842
7 A・ドビツィオーゾ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha +59.759
8 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha +1'05.152
9 H・バルベラ Pramac Racing Team Ducati +1'07.846
10 A・バウティスタ San Carlo Honda Gresini Honda +1'13.193
11 J・エリソン Paul Bird Motorsport ART +1'26.663
12 M・パッシーニ Speed Master ART 1'27.633
13 A・エスパルガロ Power Electronics Aspar ART +1Lap
14 M・ピロ San Carlo Honda Gresini FTR +1Lap
15 Y・エルナンデス Avintia Blusens BQR-FTR +1Lap
16 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha +1Lap

LAP CHART

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 J・ロレンソ Yamaha 90
2 C・ストーナー Honda 82
3 D・ペドロサ Honda 65
4 C・クラッチロー Yamaha 45
5 A・ドビツィオーゾ Yamaha 44
6 V・ロッシ Ducati 42
11 B・スピース Yamaha 18

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Yamaha 90
2 Honda 86
3 Ducati 47
4 ART 16
5 Suter 4
6 IODA 4

COMMENT

J・ロレンソ選手談(優勝)

「集中力をキープするのがとても難しかった。ドライ・コンディションでもそうだけれど、ウエットならなおさらなんだ。レースがとても長く感じて、そのなかでも、どのコーナーが滑りやすいかなどの情報をラップごとにしっかり覚えておかなければならない。ひとつでも忘れたら、すぐに転倒につながってしまうからね。スタートからすぐにトップに立ち、ケイシーが追い上げてきたときも決して集中力を切らさないように心掛けた。あの場面ではプッシュし過ぎてミスをおかしやすくなるんだけれど、あせらず何周か様子を見ているうちに、また差が広がっていったんだ。今日は難しいコンディションのなかで、チームのみんなが頑張ってくれた。おかげでこのような走りができる素晴らしいマシンができあがった。心から感謝しているよ」

B・スピース選手談(16位)

「大変なレースだったよ。スタートは確かにうまくいったんだけれど、そのあとライン上で大変なことになって、どういうわけかヘルメットに大量の水が入ってきて前がよく見えなくなってしまったんだ。そのまま5周くらい走って、改善されることを期待していたけれど、逆に何も見えなくなってしまったのでピットに戻ることを決断した。だって、どこに向かって走っているか、しっかり見る必要があるだろう。それによって、僕にとっての戦いは終わってしまうこともわかっていたけれど、再スタート後はデータ収集のために最後まで走った。このように、まったくついてない1日だったよ」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談

「ホルヘは最高の結果、見事なレース展開、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。マシンも絶好調で、リアがしっかりグリップして方向転換も非常にうまくできていた。午前中の段階ではまだ足りないところもあったので、ハードワークでそれを克服したチームのみんなに感謝している。リアのグリップが良かったので、すぐにタイヤが暖まり、レース序盤からそのアドバンテージを生かすことができた。そしてホルヘが、そのマシンをちゃんと持って帰ってきてくれたということだ」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談

「ベンについてはもっと違う展開を期待していた。でもバッド・ラックは消えなかったのだ。次のバルセロナに照準を合わせ、本来の居場所に戻るまで我々は決してあきらめない。ホルヘのほうは完璧なレースだった。今日のコース・コンディションを考えれば、まったく見事な戦いぶりだ。そして再びランキングトップに立つことができたことは、とても良かったと思う。2週間後の次のレースにも期待する」

A・ドビツィオーゾ選手談(7位)

「コンディションは悪かったけれど、レース自体は素晴らしかったし、楽しんで走ることができたよ。サーキットに来てくれたテック3ファンのみんなも、僕らと同じようにエンジョイしてくれていたらうれしい。ウエット・コンディションの路面では転倒しやすくて、実際に僕もそうなってしまったんだけれど、それを除けば、あのようなハイペースで走れたので満足している。カルやバレンティーノとのバトルは激しかったけれども面白くて、ヤマハで初めての表彰台獲得のチャンスをつかんでいながら転倒してしまったことは残念だった。

とくに今回はチームのホームレースだし、スポンサーのモンスターにとっても重要なレースだったので、ここで表彰台を実現できれば最高だと思っていたんだ。バレンティーノに抜き返されたあとも懸命について行き、僕ら2台がその前のケイシーにどんどん近づいて行っているのがわかっていた。タイヤが限界にきていることもわかっていたけれど、どうしてもトライしたくて...。結局、転倒してしまったわけだけれど、今はヤマハのマシンにとても良いフィーリングを持てるまでになったよ。今回はウエットもドライもとても順調だったので、自信を持って次のレースに臨める」

C・クラッチロー選手談(8位)

「表彰台を目指しながら転倒してしまい、とても悔しい。でも少なくとも、こうしてもう一度、3位争いができたことは良かったと思うんだ。午前中のウォームアップでトップタイムが出ていたので、自信を持って決勝に臨んだ。そのわりにはスタートでちょっとアグレッシブさが足りなかったかもしれないけれど、あとはアンドレア、バレンティーノととてもいいバトルができた。ただストレートでのスピードでやや劣っていた分、コーナーで遅れを取り戻さなければならなかったんだ。それまでバトルしていたバレンティーノが結局、2位に入っていることを思うと、転倒は本当に残念。今日は確かに、表彰台獲得のチャンスがあったと思う。転倒でそれを失ってしまい、8位はボーナスみたいなもの。次のバルセロナは厳しい戦いになるだろうけど、もう一度、表彰台争いができるよう頑張りたい」

H・ポンシャラル、モンスター・ヤマハ・テック3チーム・チームマネジャー談

「非常にエキサイティングなレースを見せてもらった。フランスのファンはきっと、アンドレアとカルがホームレースで表彰台を目指し、見ごたえあるショーを演じたと言ってくれるだろう。ドライ・コンディションでは好調だったが、決勝が雨になっても不安はなかった。そして実際、アンドレア、カル、バレンティーノのバトルは素晴らしかった。互いをリスペクトし合い、激しいけれどもクリーンなパスをしていたと思う。その光景は、私の身体にはあまり良くないものだが、テレビ放映には最高の素材になったに違いない。ときにはふたり揃ってバレンティーノを打ち負かすのではないかと思ったこともあったが、結局バレンティーノがペースを上げて力を見せつけた。

カルは表彰台を目指してハードにプッシュし、転倒してしまったけれども再スタートして完走した。アンドレアもまた、テック3で、そしてヤマハで初めての表彰台を切望していた。後ろのペドロサを大きく離していたにもかかわらず、バレンティーノやケイシーを懸命に追って行き、結局転倒してしまったのだ...。でもレースとはこういうもの。それよりも、ふたりが見せてくれた素晴しいファイティング・スピリットに感謝したい。最終結果は望んでいたものとは違っていたが、少しでもポイントを獲得し、またウエットでもドライでも力強く走れるマシンであることを証明してくれた」

辻 幸一、MS開発部 モトGPグループリーダー談

「例年ここルマンサーキットは不順な天候と安定しない路面状況にどこまでマシンを合わせることができるかが勝利を左右します。今年もレース当日の朝から雨になりフルウエットコンディションでのマシンセットアップに苦慮しましたが、ロレンソ選手のマシンが上手く機能しライダーも100%の力を発揮できた結果、優勝することができました。一戦一戦、気を抜けないレースが続きますが、今後とも皆様のご支援とご声援をよろしくお願いします。次回はロレンソの地元、スペイン/カタルニアサーキットでの第5戦となります」

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