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ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.10 7月29日 アメリカ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第10戦USGP
■開催日:2012年7月29日(日)決勝結果
■開催地:カリフォルニア州/ラグナセカスピードウエイ(3.610km)
■周回数:32周(115.52km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:18度 ■路面温度:24度
■PP:J・ロレンソ(1分20秒554/ヤマハ)
■FL:D・ペドロサ(1分21秒229/ホンダ)

REPORT

J・ロレンソ&YZR-M1が2位

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソは、ラグナセカで行われたUS・GPで2位を獲得してチャンピオンシップのリードを拡大。チームメイトのB・スピースは転倒リタイヤ。モンスター・ヤマハ・テック3チームのA・ドビツィオーゾが4位、5位にC・クラッチローが続いた。

32周のレース、ポールポジションのロレンソは好スタートを切りホールショットを決め、3周目にD・ペドロサ(ホンダ)を交わして2番手に上がったC・ストーナー(ホンダ)とともに序盤からレースをリード。後続を引き離したいロレンソだったが、一時はコンマ8秒まで差を付けるもコークスクリューで小さなミスがあり、この間に後方から追い上げたストーナーに差を縮められてしまう。そして21周を終えたメインストレートでストーナーに先行を許し、ロレンソは最終的に2位でチェッカーを受けた。トップとの差は3.429秒。

スピースは、ホーム・グランプリでまたもバッドラックに見舞われた。好スタートを切ってストーナーに続く4位につけたスピース。トップグループのペースには届かないものの順調に4位をキープして走行していたが、22周目スイングアームに不具合が出て転倒。そのままリタイアとなった。

第10戦を終えて、ロレンソはペドロサに対するリードを23ポイントまでリードを拡大。一方のスピースは、合計66ポイントでランキング10位をキープしている。

ドビツィオーゾは得意のスタートダッシュを決めて5番手で第1コーナーに進入。速いペースと安定したリズムで、ヤマハ・ファクトリーのスピースを追って行った。スピースはホームコースの利を生かしてドビツィオーゾを抑え続けるが、22ラップ目のコークスクリューで転倒。これによってドビツィオーゾは4位に浮上し、チームメイトのクラッチローが5位で続く展開となった。

チームメイト同士のバトルはすでに見慣れた光景。クラッチローはスタートからドビツィオーゾのテールにぴったりつけており、そのまま最後まで離れず、次々にチェッカーを受けた。クラッチローはドビツィオーゾを捉えるまでには至らなかったもののプレッシャーを与え続け、ドビツィオーゾはそれを冷静に受け止めながら守りきった。その差はわずか0.177秒という接近戦だった。ドビツィオーゾにとっては今季8回目のトップ5獲得で、シリーズポイントでは合計121ポイントに伸ばしてランキング4位を守っている。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 C・ストーナー Repsol Honda Team Honda 43'45.961
2 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha +3.429
3 D・ペドロサ RepsolHondaTeam Honda +7.633
4 A・ドビツィオーゾ MonsterYamahaTech3 Yamaha +18.602
5 C・クラッチロー MonsterYamahaTech3 Yamaha +18.779
6 N・ヘイデン DucatiTeam Ducati +26.902
7 S・ブラドル LCRHondaMotoGP Honda +28.393
8 A・バウティスタ SanCarloHondaGresini Honda +50.246
9 A・エスパルガロ PowerElectronicsAspar ART +1'18.993
10 K・アブラハム PramacRacingTeam Ducati +1'22.076
11 R・ド・ピュニエ PowerElectronicsAspar ART -1Lap
12 Y・エルナンデス AvintiaBlusens BQR -1Lap
13 C・エドワーズ NGMMobileForwardRacing Auter -1Lap
14 I・シルバ AvintiaBlusens BQR -1Lap

LAP CHART

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 J・ロレンソ Yamaha 205
2 D・ペドロサ Honda 182
3 C・ストーナー Honda 173
4 A・ドビツィオーゾ Yamaha 121
5 C・クラッチロー Yamaha 106
6 S・ブラドル Honda 84
10 B・スピース Yamaha 66

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Honda 221
2 Yamaha 221
3 Ducati 106
4 ART 48
5 FTR 16
6 BQR 13

COMMENT

J・ロレンソ選手談(2位)

「序盤はリードを広げようと頑張って、何とかうまくいきそうだったのに、コークスクリューで転倒しそうになってしまったんだ。それがケイシーをやる気にさせてしまったらしく、彼はたった1周のうちに一気に差を詰めてきた。その一方で僕のほうは、序盤のような速さをキープすることができなくなってしまったんだ。今になって思えば、ソフト・タイヤがベストチョイスだったのかもしれないね。でも今日のケイシーは本当に素晴らしかった。彼の優勝は止められなかった」

B・スピース選手談(DNF)

「スイングアームに技術的問題が出てしまった。それまでフィーリングは悪くなかったんだ。ハードコンパウンドのタイヤを履いていたので、昨日までの各セッションよりグリップが弱い感じだったんだけれど、終盤になると少しずつ調子が上がってきて、ひそかに喜んでいたほど。そしてドビツィオーゾを徐々に引き離そうとしていたところで突然、コークスクリューの底でマシンが身体の下からなくなってしまった。コントロールはまったくできなかった。スライドしたとか、どうなったとかいう感覚は何もないまま、ただマシンがいなくなってしまったんだ。初めは路面の凹凸に当たってしまったのだろうと考えたけれど、あそこにはないはず。これは誰のせいでもなく、ただ運が悪かったということ...」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談

「今回もまた、とても価値ある成績を獲得することができた。ホルヘは本当によくやってくれた。コークスクリューで小さなミスがあって、その間にケイシーに追い上げられてしまった。でもペース自体は変わらず速さをキープできたので良かったと思う。ポイント争いを考えれば、表彰台に上り続けることが重要なので、今日の2位は成功であり、結果、ダニとの差をまた少し広げることができた。このあとは少し休んで、インディアナポリスでの再開に向けて準備を進めていく」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談

「一方は良かったが、一方は残念な結果になった。良かったことは、ペドロサとの差を拡大したこと。残念だったことは、スイングアームの不具合でベンが転倒してしまったことだ。昨日も転倒があったが、今日はよく乗れていて、ドビツィオーゾを引き離しにかかっていたところでのアクシデントだった。今シーズンの不運が、また彼を襲った。次のインディーからはこれ以上このようなことが起こらないよう願うばかりだ」

A・ドビツィオーゾ選手談(4位)

「レースが続いたこの期間は、表彰台を獲得し続けるということがとても重要。でも今日の4位には満足しなければいけないと思っているんだ。なぜなら前の3人のペースは、ウイークを通してすごかったからね。ベンはベスト・コンディションでなかったにもかかわらず、本当に素晴らしい走りだった。それだけに転倒してしまったのは残念だったよ。彼について行くのは簡単じゃなかったから懸命にプッシュしていたんだけれど、エリソンが転倒したときにコースに砂利が入ってしまって、それに当たってちょっと遅れた。最終的に4位を獲得できたことはとても良かったと思っているし、この忙しい期間をずっと頑張ってこられたことに満足。でもトップ3との差がまだ大きすぎる。夏休みをはさんで、次に戻ってくるときにはしっかりと準備をしておきたい。もっといい走りができるよう、再開を楽しみにしている」

C・クラッチロー選手談(5位)

「今回もまた5位を獲得することができてハッピー! 去年はこのコースでとても苦しんだので、今年のこの成績は大きな進歩と言えるだろう。ウイークの全セッションで6位以内に入り、最後の決勝では5位を獲得。しかもアンドレアとのバトルはチャンピオンシップの面でもとても良かったと思う。アンドレアはミスをすることがなくて、僕がどんなにプレッシャーをかけても氷のようにクールなまま。決して僕にパスのチャンスを与えない。本当に素晴らしいライダーだよ。何とかしようとすれば危険な突進になってしまうけれど、ヤマハとモンスターのためにも、ふたり揃って転倒などというリスクをおかしたくなかった。最初の20ラップはベンといいバトルができた。終盤は3台で競り合うはずだったのに、転倒してしまって残念だ。ベンのことはバッドラック。僕は全力を尽くしたけれど、アンドレアから4位を奪うことはできなかったということ。

これで10戦を終えて夏休みを迎えるわけだけれど、前半戦を振り返ってみると素晴らしいシーズンだった。10戦すべてで完走したということは、いつも追求している安定性が出てきたということだと思う。夏休みはアメリカにステイ。次のインディアナポリスに備えるよ」

H・ポンシャラル、モンスター・ヤマハ・テック3チーム、チームマネジャー談

「シーズン後半戦に向けて、最高の形で夏休みを迎えることができる。今、我々は自信にあふれており、これからも好調を維持できると確信している。レースが続いたこの数週間は非常に厳しい時間だったが、同時にチーム史上最高の成功をエンジョイできる幸せな日々でもあった。これにはアンドレアとカルにお礼を言わなければならない。今日もふたりが素晴らしいバトルを見せてくれた。いつも言っているように、私の心臓にはあまり良くないことだが、ふたりのランデブーは確かに、多くのファンを魅了していると思う。ふたりがあのように激しく、4位獲得を賭けて戦えるのは、チーム全体の仕事の結果なのだ。

シーズン前半戦は我々にとって予想外に素晴らしいものになった。アンドレアとカルがともにランキング5位以内に入っていることは最高の成果だと思う。我々はヤマハから大きなサポートを受けてきた。ヤマハのためにも、後半戦もできる限りいいレースができるように頑張りたい」

辻 幸一、MS開発部 モトGPグループリーダー談

「ラグナセカサーキットはライダーならば誰もが知っている“コークスクリュー”を配した特徴あるサーキットでマシンの総合的な力が必要とされます。ロレンソ選手は初日から調子が良く、予選では第2戦のヘレスGP以来のポールポジションを獲得。チームメイトのスピース選手も母国GPということもあり、予選は4番手につけ、両ライダーとも好成績が期待できました。決勝に向けてはリアタイヤの選択に迷いましたが、最終的にハードリアタイヤを選択しスタートしました。ロレンソ選手がポールポジションから好スタートを切り21周までトップを快走したものの最終的に2位に甘んじる結果となりました。一方のスピース選手ですがマシントラブルのため転倒させてしまいリタイヤ。シーズン折り返した初戦を良い形で迎えたかったですが、最後の1歩が足りませんでした。次回は引続きアメリカ・インディアナポリスでの第11戦となります。皆様のご支援、ご声援をよろしくお願いします」

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