ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.10 7月29日 アメリカ
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第10戦USGP
■開催日:2012年7月27日(金)1日目フリー走行、28日(土)予選、29日(日)決勝
■開催地:カリフォルニア州/ラグナセカスピードウエイ
CIRCUIT DATA
■開設:1957年
■コース長:3.610km
■サーキットレコードラップ:1分21秒488(2008年:C・ストーナー)
■サーキットベストラップ:1分20秒700(2008年:C・ストーナー)
■2011年の優勝者:C・スト―ナー
REPORT
モトGPは大西洋を渡ってラグナ・セカへ
ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソとB・スピースは今週末、今季初めてとなるアメリカ大会出場のためにラグナ・セカを訪れる。第9戦終了時点でランキングトップに立っているロレンソは、2010年にはポール・トゥ・フィニッシュ、2011年もポールポジションから2位を獲得するなど、ラグナ・セカとの相性はいい。昨年は決勝日の前日に激しい転倒を喫して体力レベルが下がっていたこともあり、惜しくも2年連続優勝はならなかった。現在ランキング2位のD・ペドロサとの差は19ポイント。ポイント争いの面でも、今大会は非常に重要な戦いとなる。
チームメイトでテキサス州出身のB・スピースにとっては、母国のファンが強い味方になりそうだ。AMAシリーズでは、ここラグナ・セカで3回の優勝を経験しており、モトGPでは初参戦で6位、昨年はさらに順位を上げて4位を獲得した。
サンフランシスコから数時間の丘陵地帯に位置するこのサーキットは、激しいアップダウンで知られ、そのなかでも"コーク・スクリュー"と呼ばれるコーナーは、おそらくは世界で最も有名な難所のひとつ。天候は変わりやすく、朝方は冷たい霧が立ち込めるが、その後、太陽に照りつけられて暑く乾燥した、レースに適したコンディションに恵まれる。
COMMENT
J・ロレンソ選手談
「アッセンの悲劇以外は常に1位か2位という成績できているので、これまでのところは非常に好調と言っていいだろう。この好調を今回も継続し、少しでもリードを拡大していきたいと思っているよ。ここラグナ・セカはいつも調子がよく、毎回、表彰台に上ってきた。コーク・スクリューは最高だし、アメリカのファンが素晴らしい雰囲気を作ってくれるので、このコースが大好きなんだ」
B・スピース選手談
「母国ファンの前で走るというのは、いつだってスペシャルなこと。今シーズンはここまで大変な戦いが続いてきたけれど、今回こそ、ファンのみんなに素晴らしい走りを見てもらって、流れを変えたいと思っているんだ。このコースではAMA時代に好成績を獲得しているし、モトGPでの2回のレースも悪くなかったから期待できると思う。それとは別に、サーキットの周辺で懐かしい顔に会うのを楽しみにしているよ」
W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談
「今シーズンも、いよいよ後半戦に突入しようとしている。ホルヘは絶好調で好成績を積み上げてきた。このコースは大のお気に入りのようだし、実際に成績も良かったので、我々としても非常に自信を持っている。昨年は予選日の午前中のセッションで大転倒を喫し、決勝当日は体力が落ちてしまった状態だった。今年は体調も万全、しっかりと準備が整っているので素晴らしいレースを期待している」
M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談
「ラグナ・セカは毎年、楽しみにしている。ここは象徴的なコースであり、伝説でもあるんだ! 我々のチームは、ホルヘがチャンピオンシップをリードして、この大会を迎えることができた。ベンのほうはここまで厳しい状況が続いて、アンラッキーな場面もいくつかあったが、私としては彼が100%の力を出し切ってくれると確信し、今度こそ本来の実力を成績に結びつけることができると信じている」