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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.10 7月29日 アメリカ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第10戦USGP
■開催日:2012年7月28日(土)予選結果
■開催地:カリフォルニア州/ラグナセカスピードウエイ(3.610km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:20度 ■路面温度:27度
■PP:J・ロレンソ(1分20秒554/ヤマハ)

REPORT

ロレンソがラグナセカで4年連続ポールを獲得

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソが、US・GP予選でポールポジションを獲得。ラグナセカでのポール獲得は4年連続。ロレンソはセッション序盤からペースを上げてトップに立ち、そのまま終盤までキープ。最後のタイムアタックではC・ストーナーも追い上げてきたが、ロレンソはコースの前半での遅れを後半の速さで取り戻してトップを守り切った。ストーナーとの差は0.074秒。1分20秒554のベストタイムでコースレコードを更新した。

チームメイトのB・スピースも昨日からの好調をそのままに安定した速さをキープ。そのなかで何度か3位に上がりフロントロウ獲得を目指したが、最終的には4位に下げてセッションを終了した。途中、第3コーナーでハイサイドをおこして転倒。そのままリタイアかと思われたが、ピットに戻りスペアマシンに乗り換えて再スタートを果たし、最後まで走り切った。これで明日の決勝はグリッド2列目からスタートとなり、ポールポジションのロレンソとの差は0.54秒。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・クラッチローとA・ドビツィオーゾは、それぞれ5位、6位を獲得。明日の決勝は、そろってグリッド2列目からスタートすることとなった。

午前中のセッションはコースに霧が立ち込め、気温も低いなかでおこなわれたが、午後は晴れて気温も上がり、まったく異なるコンディション。ふたりにとって午前中の走行は、実質的にほとんど無駄になったと言っても過言ではなさそうだ。その時間を埋め合わせるべくクラッチローとドビツィオーゾは、セッション序盤から、おもに決勝用のタイヤの選択に積極的に取り組んだ。そうしたなかでクラッチローは、1分21秒268のベストラップで非ファクトリーのトップに立ち、今季6度目のセカンドロウを獲得。3位のペドロサにわずか0.3秒と迫る健闘だった。一方のドビツィオーゾはクラッチローから0.271秒差の1分21秒539で、先月のカタルニアGP以来の6位を獲得した。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 1'20.554
2 C・ストーナー Repsol Honda Team Honda 1'20.628
3 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'20.906
4 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha 1'21.094
5 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'21.268
6 A・ドビツィオーゾ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'21.539
7 A・バウティスタ San Carlo Honda Gresini Honda 1'21.732
8 N・ヘイデン Ducati Team Ducati 1'21.734
9 S・ブラドル LCR Honda MotoGP Honda 1'21.753
10 V・ロッシ Ducati Team Ducati 1'22.544
11 R・ド・ピュニエ Power Electronics Aspar ART 1'22.886
12 A・エスパルガロ Power Electronics Aspar ART 1'23.075
13 C・エドワーズ NGM Mobile Forward Racing Suter 1'23.699
14 K・アブラハム Pramac Racing Team Ducati 1'23.704
15 Y・エルナンデス Avintia Blusens BQR-FTR 1'23.769
16 M・ピロ San Carlo Honda Gresini FTR 1'23.877
17 T・エリアス Pramac Racing Team Ducati 1'23.898
18 M・パッシーニ Speed Master ART 1'24.017
19 D・ペトルッチ Came IodaRacing Project Ioda 1'24.227
20 I・シルバ Avintia Blusens BQR-FTR 1'24.560
21 J・エリソン Paul Bird Motorsport ART 1'24.715

COMMENT

J・ロレンソ選手談(予選1位/1分20秒554/33周)

「ケイシーとダニがポール獲得を狙ってくるのはわかっていたけれど、僕のほうも、どうしてもここでは譲れなかったから一生懸命、頑張ったよ。限界まで攻めて、とくに最終コーナーではフルバンクからすぐにスロットルを開けていった。パーフェクト・ラップを狙った2回の周回で前のマシンに阻まれてしまったので、絶好のタイミングをつかめるまで待たなければならなかったんだけれどね。最終的にこうしてポールポジションを獲得することができて、とてもうれしいけれど、重要なのは明日の決勝だね」

B・スピース選手談(予選4位/1分21秒094/27周)

「フロントロウを狙っていたから、あの転倒は残念。でも全体的には悪くなかったよ。マシンのフィーリングはとても良かったんだけれど、タイヤの右サイドがしっかり暖まっていなくてハイサイドを起こしてしまったんだ。でもそのあとも再スタートすることができたし、前と同等のタイムを出すことができた。ただあの時に、かかとを地面に激しく打ち付けてしまったので、この後レントゲン検査を受けなければならないんだ」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談

「予選セッションは素晴らしい展開だった。とくに最終ラップ、ホルヘは見事な走りでラップレコードを更新したのだ。ペースも良く、マシンの状態も、明日の決勝で優勝を狙えるものだと思っている。あとは明日の天気と気温が気になるところ。ここは午前中は寒いほどなのに、午後になると一気に暑くなるからね」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談

「ホルヘはホンダ勢に大きなプレッシャーを与え、見事な走りでポールポジションを獲得した。ベンは2本目のソフト・タイヤを使用しているときに転倒。でもそれを除けば、とても安定していたし、マシンのセッティングにも満足している。明日は100%の状態で臨めるだろう。ここまですべてのセッションで4位以内に入っているし、明日のタイヤも決まったので、まったく不安はない」

C・クラッチロー選手談(予選5位/1分21秒268/32周)

「午前中はコンディションが悪かったから8ラップしか走行しなかったけれど、それでも今日は昨日よりも調子が上がっていた。ここまですべてのセッションで6位以内に入っていて、昨年は常に10位以下だったことを考えれば、大きく成長していることがわかるんだ。モンスター・ヤマハ・テック3チームは昨夜、プラクティス中の転倒で激しく損傷したマシンをここまで修復してくれた。今日の5位獲得と僕のパフォーマンスで彼らに恩返しできたらうれしいんだけれど。

セカンドロウからのスタートはとてもいいと思う。僕自身も好調なので明日の決勝が楽しみだよ。タイヤはハードでもソフトでも安定して速く走れている。あとは明日の天気を見て、気温と路面温度によって最終的に決定する」

A・ドビツィオーゾ選手談(予選6位/1分21秒539/34周)

「午後の予選セッションでマシンの調子がかなり良くなった。午前中は天気が悪くてほとんど何もできなかったから、午後はその分、忙しかったんだけれどね。そういうわけで作業計画を少し変更しなければならなくなったけれど、最終的には午後のセッションで、予定していたすべてのことをやり遂げることができたんだ。その結果に満足しているし、これで決勝に向けてしっかり準備が整ったよ。

もう少しグリッド順位を上げることもできたと思うけれど、ソフト・タイヤでタイムアタックをしようとするたびにコースが混んでしまってクリアラップがとれなかった。明日はトップの3台がとても速いので厳しい戦いになるだろう。こんなことは言いたくないけど、彼らを負かすのは難しそうだよ。タイヤはソフトもハードも気に入っている。決勝でどちらを使うかはコンディションを見て決めるよ」

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