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ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.07 6月30日 オランダ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第7戦ダッチTT
■開催日:2012年6月30日(土)決勝結果
■開催地:オランダ/アッセン(4.542km)
■周回数:26周(118.092km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:23度 ■路面温度:37度
■PP:C・ストーナー(1分33秒713/ホンダ)
■FL:D・ペドロサ(1分34秒578/ホンダ)

REPORT

ドビツィオーゾ今季2度目の表彰台、ロレンソはリタイア

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソは後続車に追突され転倒リタイア。チームメイトのB・スピースは4位となった。モンスター・ヤマハ・テック3チームのA・ドビツィオーゾは3位表彰台。C・クラッチローは5位でゴールした。

レースは波乱の幕開け。スタート直後の第1コーナー進入で、ロレンソは転倒した後続車に追突されコースからはじき出され転倒、マシンも大きなダメージを受けておりリタイアした。一方スピースは序盤、D・ペドロサ、C・ストーナー(いずれもホンダ)の1・2番手のすぐ後ろにつける走り。しかし少しずつペースが落ち、中盤はドビツィオーゾに先を譲ってしまう。12周目、再びスピースはドビツィオーゾを抜いて3番手に挽回。その後、一時はドビツィオーゾとの差を広げにかかるが、終盤に入るとタイヤに問題が出てペースが上がらなくなり、最終的にはドビツィオーゾに先行を許して4位でゴールとなった。この結果、スピースは13ポイントを加算して合計48ポイントとし、ランキングをひとつ上げて10位となった。

そのドビツィオーゾは、この最終ラップの再逆転で、カタルニアGP以来今季2回目の表彰台をゲット。チームメイトのクラッチローは、予選5番手。スタート直後の第1コーナーで起きたアクシデントに巻き込まれることはなかったが、これを避けるためにコースアウトを余儀なくされて12位まで後退。しかしここから見事なファイティング・スピリットを見せ、2周目に8番手に順位アップ。先行していた、N・ヘイデン、V・ロッシ、H・バルベラ(いずれもドゥカティ)3 人の5位グループに加わっていく。これで4人のテール・ツー・ノーズがしばらく続くが、クラッチローは12周目にバルベラを抜くと、続いてロッシ、ヘイ デンと抜きさって15周目には単独5位に浮上。この時点では、既に先を走るドビツィオーゾには、かなりの差を付けられていたが、力走を続ける。しかし、4 番手争いに加わることは出来ず、このポジションを守り5位でゴールした。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 C・ストーナー RepsolHondaTeam Honda 41'19.855
2 D・ペドロサ RepsolHondaTeam Honda +4.965
3 A・ドビツィオーゾ MonsterYamahaTech3 Yamaha +11.994
4 B・スピース YamahaFactoryRacing Yamaha +14.775
5 C・クラッチロー MonsterYamahaTech3 Yamaha +22.074
6 N・ヘイデン DucatiTeam Ducati +31.660
7 H・バルベラ PramacRacingTeam Ducati +59.107
8 R・ド・ピュニエ PowerElectronicsAspar ART +1'04.441
9 M・ピロ SanCarloHondaGresini FTR +1'06.980
10 M・パッシーニ Speed Master ART +1'25.087
11 D・ペトルッチ CameIodaRacingProject Ioda +1'32.103
12 I・シルバ AvintiaBlusens BQR +1'33.797
13 V・ロッシ DucatiTeam Ducati +1Lap
14 J・エリソン PaulBirdMotorsport ART +1Lap

LAP CHART

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 J・ロレンソ Yamaha 140
2 C・ストーナー Honda 140
3 D・ペドロサ Honda 121
4 C・クラッチロー Yamaha 77
5 A・ドピツィオーゾ Yamaha 76
6 V・ロッシ Ducati 61
10 B・スピース Yamaha 48

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Yamaha 156
2 Honda 151
3 Ducati 75
4 ART 32
5 FTR 16
6 Ioda 9

COMMENT

B・スピース選手談(5位)

「今日はマシンがとても好調だった。序盤はフロントのグリップがあまり良くなかったが、何とかそのまま走れる状態。ドビツィオーゾを抑えて自分のペースをキープし、残り7ラップか8ラップになったところでプッシュして突き放したんだ。でもそのあとタイヤがだめになってしまった。もうどうすることもできなくて、ドビツィオーゾが僕を抜いてくれることを期待した…というのはタイヤが破裂してしまうかもしれないと思って、彼の目の前で転倒するようなことになりたくなかったんだ。シーズン序盤はミスをしたりしてあまりうまくいかなかったが、ここ2戦ほどは表彰台に上れるくらいのマシンを手にすることができた。でも今回はこのような問題でチャンスを逃すことになってしまった。マシンは非常に好調で気持ち良く乗れていただけに、残念な結果だ」

J・ロレンソ選手談(DNF)

「まったく運が悪かったよ。アルバロの動き方は信じられない。レースのあとで彼が謝ってきたので握手をしたけれど、僕の気持ちとしては、それだけじゃ済まないんだ。2005年の日本GPで僕がミスをしたときには、ペナルティーを科せられた。レース主催者が言うところでは、次のザクセンリンクで彼を最後尾スタートとするということだが、それでは何の意味もないよ。もう2度とこのようなことが起こってほしくないと思うけれど、ライダーに適切なペナルティーがないとなれば、また今日のようなクレイジーなことを続けるだろう。脚をひどく打って大きな衝撃があったけれど、幸い深刻なものではない。前回までに25ポイントのリードを築いていたから良かったが、そうでなければ大きく遅れてしまうところだった。これでケイシーと並び、またゼロからのスタート。チャンピオンシップは長いので、これからどうなっていくのか見守っていこう」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談

「まったくひどいアクシデント。バウティスタはあまりにも早くからアックし、大きなミスを招いてしまった。ホルヘが怪我をしなかったことが唯一の良かったところだ。ノーポイントとなり25ポイントのリードを失ってしまったため、ケイシーと同ポイントに並んでまたゼロからのスタートだ。この厳しい状況をどのように変えていけるか、次回に賭けたい」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談

「モトGPライダーというものは、もっと注意深くなければいけないと思う。レースは26ラップもあるのであって、最初のひとつのコーナーだけじゃない。幸いひどい怪我はなかったが、ポイントでは大きな負担になり大量のポイントを失った。一方、ベンのほうはいいレースをしていたが、タイヤのトラブルで順位を下げることになってしまった。このような結果は予想していなかったが、レースというものは時としてこのようなものなのだ。次のレースで、失ったものを取り戻せるよう頑張っていきたい」

A・ドビツィオーゾ選手談(3位)

「今の僕にとって、表彰台獲得は、まるで優勝みたいなもの。今日はまたそれを体験し、本当に素晴らしい1日になったよ。このコースは今まで、あまりいい印象がなかったんだけれど、ヤマハYZR-M1に乗るとフィーリングがとても良かった。予選は7位に留まったが、ウイークを通じて決勝用セッティングでのペースはとても速かったので、表彰台獲得は現実的な目標になっていたんだ。スタートがうまくいって、最初から最後までスピースといいバトルをすることができた。ペースもとても速くて激しく、最初に彼をパスした時にはタイヤを使い過ぎないように気をつけた。トップふたりがかなり離れてしまっていたこともあって、少しペースを落としたんだけれど、これが最後に功を奏した形。終盤になると僕のほうがずっと強く、彼はリアタイヤに何か問題を抱えているようだった。

チームのみんなが頑張ってくれたおかげで、このような結果を出すことができた。彼らに心からお礼を言いたい。僕らはいつも決勝に照準を当てて作業を行っていて、これがついに報われたんだと思う。今日も含めて、このところの4レースはずっと表彰台争いに加わることができているからね。また、僕らに大きなサポートを行ってくれるヤマハにも感謝。今は次のふたつのレースが楽しみ。とくにムジェロはホームコースだからね。またどこかで今日のようなレースを再現できると確信しているよ」

C・クラッチロー選手談(5位)

「また考えさせれたよ…。第1コーナーのアクシデントさえなければ、僕は表彰台を目指すことができたはずだからね。実際のところ、アルバロとホルヘの接触事故を避けられたのはラッキー。でも避けるためにコースアウトし、大きく順位を下げてしまったんだ。ホルヘはここまで本当に頑張ってきたので、怪我がなかったと聞いて安心したし、うれしかった。アルバロは突っ込みが速すぎたんだ。それが故意でないことはわかっているけれど、タイトな第1コーナーにハイスピードから飛び込むときには、もっと慎重にやらなければならない。シルバーストーン同様、後方から追い上げることになって、僕はただひたすら身体を伏せ、少しでも多くのポジションを挽回することだけに集中した。ドゥカティ勢とはとてもいいバトルができた。8ラップ目にはフロントが流れて危ない場面があって、また1からやり直すことになってしまったけれど、ペースでは僕のほうが速かったようだ。後方から5位まで挽回できたのは素晴らしいと思うけれど、本当ならアンドレアやベンとバトルしていたはず。でも足首の痛み、後方からの追い上げ、これらの状況を考えれば、これ以上、落ち込むわけにはいかないだろう。何よりランキングで4位をキープできたことが良かったと思っている」

H・ポンシャラル、モンスター・ヤマハ・テック3チーム・チームマネジャー談

「やや複雑な気持ちだ。アンドレアが表彰台に上り、素晴らしい走りを見せてくれた一方で、カルのほうは少し悔しい結果になった。アンドレアは終始、好調で順当に表彰台を勝ち取った。モトGPクラスでファクトリー・マシン相手に戦うのは容易なことではないが、最後の4ラップで見事にスピースを追い詰めていった。パドックでは、パスできるまでの時間が残っていることを、ただひたすら祈っていたが、彼は最終ラップの絶好のタイミングで勝負をかけ3位に上がった。タイヤをうまくセーブしていたのだ。前の4つのレースでも、もうちょっと運があれば表彰台に上っていただろう。その意味でも、彼の仕事ぶりには非常に満足している。

カルのほうは、今回もまた表彰台獲得に値するペースを見せていたが、第1コーナーでホルヘとアルバロの事故を避けるためにコースアウトしなければならなかった。本来ならアンドレアやベンとバトルしていたはずなので、このようなことになり残念だ。しかし彼は決してあきらめなかった。ここが彼の素晴らしいところだ。シルバーストーンのときと同様に最後尾まで落ちてしまったが、懸命に挽回してトップ6入りを果たした。これでまた大きな信頼を勝ち取ったと思う。カルが表彰台を獲得する日も遠くないと確信しているが、それとは別に、こうしてふたりのライダーがともに5位以内に入ったことは、チームとして大きな成功だ。7戦を終えた段階で、チーム・ランキングではヤマハのファクトリー・チームにわずか35ポイント差。これはヤマハのサポートの素晴らしさを証明すると同時に、アンドレアとカルの頑張りを物語るものだ」

辻 幸一、MS開発部 モトGPグループリーダー談

「オートバイレースの聖地であるオランダ・TTアッセンサーキットですが、今週末は比較的安定した天候に恵まれました。ここはYZR-M1との相性も良く過去8年で6勝を挙げており、今週末も朝のウォームアップ走行までは全てが上手く運んでおりました。しかし決勝レースのスタート直後の1コーナーでロレンソ選手が転倒したA・バウティスタ選手に巻き込まれ、転倒リタイアとなってしまいました。25点差を付けていたチャンピオンシップポイントもストーナ選手が優勝したことでゼロからの再スタートとなります。バウティスタ選手に対し、厳重なペナルティを課すよう申し立てしております。3位、4位、5位はヤマハ勢で占めたものの残念な幕切れでした。次週はドイツ・ザクセンリングサーキットでの第8戦となります。気持ちを新たに出直しますので、あらためて皆様のご支援、ご声援をよろしくお願いします」

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