本文へ進みます

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.16 10月17日 オーストラリア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第16戦オーストラリアGP
■開催日:2010年10月17日(日)決勝結果
■開催地:オーストラリア/フィリップアイランド(4.445km)
■周回数:27周(120.096 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:15度 ■路面温度:29度
■PP:C・スト―ナー(1分30秒107/ドゥカティ)
■FL:C・スト―ナー(1分30秒458)

REPORT

フィアット・ヤマハ・チームの2人が2、3位表彰台

既に今季のタイトルを手中にしているフィアット・ヤマハ・チームのJ・ロレンソは予選2番手スタート、先行する地元のC・ストーナー(ドゥカティ)には及ばなかったが安定した速さで2位表彰台にのぼった。チームメイトのV・ロッシも予選8番手から追い上げ3位表彰台を獲得。これによりチームタイトルが決定した。目標としている3冠(ライダー、コンストラクター、チーム)の、ふたつ目が達成したことになる。モンスター・ヤマハ・テック3のB・スピースは5位、C・エドワーズは7位だった。スピースはまた、ルーキー・オブ・ザ・イヤー受賞が決定した。

昨日までは悪天候に悩まされてきたが、決勝日の今日は太陽に恵まれ、気温も15度まで上昇。ロレンソは第1コーナー進入では一時M・シモンチェリ(ホンダ)に抜かれたものの、すぐに抜き返して、ストーナーのすぐ後2番手につけ様子を伺う展開。しかし序盤からハイペースのストーナーとの差を詰めることは出来ず、5周目には3秒近くの差を許す。その後、中盤から後半にかけてロレンソは堅実な走りで2位を守り、3位以下に約9秒差でゴールした。ロレンソにとってはこのレースが、50回目のモトGP出場、そして32回目の表彰台獲得となった。

予選8位発進のロッシ。午前中のウォームアップでセッティング変更を行い、いくらか状況が好転し、9番手で1周目を通過した後は、着々と追い上げる。3周目までにはエドワーズ、M・メランドリ(ホンダ)をパスして6番手に浮上。 そしてスピース、ヘイデン、シモンチェリを含めた3番手争いのグループに加わり、8周目にはこのグループの先頭に踊り出る。しかしこの段階でトップとの差 は9秒近く開いていた。後半にはいるとその差も広がってしまう。そんな頃、ロッシに再び接近してきたのがヘイデンだった。ラスト2周のとき、ロッシはヘイ デンに先行を許し、最終ラップは3位へイデン、4位ロッシで迎える。しかしゴールまで半周を残したところでロッシは再び3位を奪いとる。2人のデッドヒー トはゴール寸前まで目が離せない接近戦となるが、ゴールライン通過の距離ではマシン全長レベルという僅差でロッシが前でゴール、3位表彰台を獲得した。フィリップアイランドでの14年の歴史のなかで、13回目の表彰台獲得となった。

ストーナーが優勝したことで、ロッシはランキング4位に後退。その差は8ポイント。3週連続の厳しいスケジュールはこれで終了し、10日間ほどの休養がとれる。ロレンソはこの間に故郷のマヨルカに戻り、世界チャンピオン獲得を祝うパレードに出席する予定。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのB・スピースとC・エドワーズは、それぞれ5位と7位。スピースはこの結果、ルーキー・オブ・ザ・イヤー受賞が決定した。スピースはフロントロウから好スタートを切ったが、その後の第2コーナーで、数台がポジションを争う間にロレンソと接触しそうになって6位まで後退。3度目の表彰台獲得を目指すスピースは、5周目までにヘイデンとシモンチェリをパス。しかし8ラップ目には高速の第1コーナー進入でブレーキングをミスし、再び6位に後退してしまう。すぐに態勢を立て直して、もう一度表彰台争いに加わっていきたかったが、その頃には3位争いのヘイデンとロッシがアドバンテージを広げており追いつくことはできなかった。代わってシモンチェリ目標としたスピース。19周目に一時先行を許したが、テールにつけて観察するうちに自分の速さを確信し23ラップ目に抜き返し5位を獲得。ランキングではノン・ファクトリー・ライダーのトップが決定した。

一方のエドワーズは、リアグリップの問題に対処するため自らのライディング・スタイルを変更。6位以内を目指していたが、目標には届かず7位。あと2戦を残してランキングは11位となっているが、10位との差はわずか3ポイント。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 C・スト―ナー Ducati Marlboro Team Ducati 41'09.128
2 J・ロレンソ Fiat Yamaha Team Yamaha +8.598
3 V・ロッシ Fiat Yamaha Team Yamaha +17.997
4 N・ヘイデン Ducati Marlboro Team Ducati +18.035
5 B・スピース Monster Yamaha Tech 3 Yamaha +22.211
6 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini Honda +25.017
7 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha +35.168
8 A・エスパルガロ Pramac Racing Team Ducati +46.194
9 M・メランドリ San Carlo Honda Gresini Honda +46.294
10 R・ド・ピュニエ LCR Honda MotoGP Honda +59.635
11 M・カリオ Pramac Racing Team Ducati +59.664
12 A・バウティスタ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki +59.732
13 青山博一 Interwetten Honda MotoGP Honda +1'05.029
14 H・バルベラ Paginas Amarillas Aspar Ducati +1'05.053

LAP CHART

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 J・ロレンソ Yamaha 333
2 D・ペドロサ Honda 228
3 C・ストーナー Ducati 205
4 V・ロッシ Yamaha 197
5 A・ドビツィオーゾ Honda 179
6 B・スピース Yamaha 163
11 C・エドワーズ Yamaha 90

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Yamaha 354
2 Honda 315
3 Ducati 255
4 Suzuki 96

COMMENT

J・ロレンソ選手談(2位)

「ケイシーが手ごわい存在になることは、始めからわかっていたよ。僕もベストを尽くしたし、とくに序盤は全力で攻めていって一時は少し近づいたところもあったんだけれど、そうすると次のラップにはまた差を広げられてしまうんだ。頑張ったけれども、どうやら難しそうだったから、途中からはリスクをおかさないほうがいいと考えるようになった。それからはライディングをエンジョイし、M1を少しスライドさせたりした。楽しかったんだけれど、今日はやはりケイシーのレースだったということだろう」

W・ズィーレンベルグ、チーム監督談

「今日は表彰台獲得までが精一杯だった。ホルヘは序盤で全力で走り、ラップタイムもかなり速かったが、ケイシーはさらに上回っていたのだ。後半は楽しんで走り、後続との差もかなりあったので、いいレースだったと思う。昨日まで厳しいコンディションに苦しめられてきたので、今日の結果には満足。またチームタイトルも決定し、今ようやく、故郷へ帰ってリラックスすることができると思う」

V・ロッシ選手談(3位)

「予選8位からスタートして3位まで上がれたのだから悪くないよね。とくに昨日までのいろいろなトラブルを考えれば、この結果に満足することができるよ。ケイシーはまるで別世界にいたから、僕らとしては表彰台が精一杯だったと思うけれど、そこまでの道のりも大変なものだったんだ。午前中のウォームアップでマシンに変更を加えて、それがある程度の効果をあげていたことはわかっていた。でも依然としてグリップが不十分で、後半になるとマシンがかなりスライドしていたんだ。終盤のニッキーとのバトルはすごく楽しくて、ある場所では彼のほうが速かったから、僕も必死になったりしたよ。ここでの表彰台はとても重要なものだったので、僕としても簡単にあきらめるわけにはいかなかったからね。フィリップアイランドでの14回のレースのなかで、今日は13回目の表彰台。この記録を誇りに思っている。厳しいシーズンだったけれども、これで3回連続の表彰台にもなったので、今はとても満足しているんだ。また今日でチームタイトルも決定することができた。チームのみんなと、ヤマハのためにもとてもうれしいよ」

D・ブリビオ、チーム監督談

「午前中のウォームアップでの仕事がうまくいって、セッティングを改善することができた。今週は残念ながら難しいコンディションになってしまったし、公式予選でもいくつかの不運が重なった。その結果、3列目からのスタートということになったために、チームにとっては大変な仕事が残されたのだ。でもそれを克服し、バレンティーノもいい走りを見せてくれて表彰台までたどり着いた。3連戦を好成績で終えることができて、満足してヨーロッパへ戻ることができる。今夜はチームタイトル獲得のお祝いだ!」

B・スピース選手談(5位)

「スタート後の第1コーナー立ち上がりで、ホルヘとすごく近づいてしまって、もう少しのところで僕のブレーキレバーに接触しそうになった。それが原因で第2コーナーではらんでしまい、何台かに抜かれてしまった。レース自体には影響はなかったようだけれど、僕は出鼻をくじかれた格好。それでも懸命に3位まで挽回して順調に走っていたけれど、8ラップ目の第1コーナーでまたはらんでしまったんだ。どうやら少し熱くなっていたみたいで、リアが激しく動いた。これでまた何台かに抜かれて6位に落ちてしまった。

でもそのあとはシモンチェリといいバトルができたよ。しばらくは僕が引っ張っていく感じだったんだけれど、そのあと彼がペースを上げて、そして抜いて行った。僕の後ろに誰もいないのを確認してから、最後の2、3ラップまでチャンスを待つことにしたんだ。そして間違いなく抜けるというところまで来てから勝負をかけて5位を獲り返した。そのあとも走りはとても順調で、タイムも良かった。このペースなら表彰台争いにも加わっていくことができただろう。だってこのころのラップタイムは上位の彼らに匹敵するものだったからね。ルーキー・オブ・ザ・イヤー受賞も、とてもうれしいよ。ライバルはみな強かったから、そのなかで達成できたことを誇りに思っている。この3連戦はいいレースができたので、残りの2戦も楽しみだ」

C・エドワーズ選手談(7位)

「昨日、一昨日と天候に恵まれず、コンディションが様々に変化したので、セッティングをしっかり詰め切れなかった。そのなかでも決勝では好スタートを切って、自信を持って臨んでいったけれど、ふたつめのコーナーではもうリアがスピンするようになってしまったんだ。前方のグループから離されたくなかったから、自分のライディング・スタイルを調整。それで何とかリズムは良くなったけれど、タイムは上がってこなかった。ラインを変えてみたりもしたが、コーナー進入が思い通りにできない。僕の場合、リアの挙動の状態がスピードに大きく影響するからね。これからデータを分析し、残りの2戦に備えようと思う。とても厳しいシーズンになってしまったけれど、チームのみんなと協力してここまで頑張ってきたつもり。自分の取り組み方にも満足しているし、モンスター・ヤマハ・テック3チームのみんなには心から感謝している。それからベンのルーキー・オブ・ザ・イヤー受賞を祝福したい。シーズン開幕当初から素晴らしい走りを続け、たくさんのライバルに打ち勝ってきたのだからね」

中島雅彦MS開発部MotoGPグループリーダー談

「まずはチームチャンピオンシップを決定したフィアット・ヤマハ・チームのライダー、スタッフ、またルーキー・オブ・ザ・イヤーを確定したベンを祝福したいと思います。レースはベストな結果とは言えませんが、ホルヘはプレッシャーから解放され、落ち着いてレースに集中できていたと思いますし、バレンティーノも厳しい状況の中、表彰台を獲得する走りを見せてくれました。ベン、コーリンも健闘し、トップ7にヤマハ車4台が入ったことは誇れる結果です。しかし春先の冷たい風と不安定な天候に翻弄され、マシンの調整不足を痛感しています。残り2戦、最後の大きな目標に向けてさらに気持ちを集中して臨みたいと思います」

ページ
先頭へ