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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報



ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.02 5月2日 スペイン

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第2戦スペインGP
■開催日:2010年5月2日(日)決勝結果
■開催地:スペイン/ヘレスサーキット(4.423km)
■周回数27周(119.421km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:27度 ■路面温度:44度
■PP:D・ペドロサ(1分39秒202/ホンダ)
■FL:D・ペドロサ(1分39秒731)

REPORT

最終ラップの逆転でロレンソ優勝、ロッシは3位!

フィアット・ヤマハ・チームのJ・ロレンソが最終ラップの逆転で今季初優勝。肩の怪我とM1のセッティングに悩んでいたチームメイトのV・ロッシは3位だった。ふたりが揃って表彰台に上るのは2008年以来、16回目。モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・エドワーズは12位、B・スピースはタイヤトラブルでリタイアした。

27周の決勝は、D・ペドロサ(ホンダ)の好スタートで始まり、これにロッシ、N・ヘイデン(ドゥカティ)、ロレンソ、C・ストーナー(ドゥカ ティ)、スピースが続く。ペドロサが徐々にリードを広げて4周目には2番手ロッシに約0.4秒の差を付ける。その後しばらくは、ペドロサとロッシの2人がレースをリード。ロレンソは5周目にストーナーを抜くと10周目にヘイデンを捉え3番手に。これでトップグループは、ペドロサ、ロッシ、ロレンソの順。その後は、ペドロサ?ロッシ間約1.5秒差、ロッシ~ロレンソ間約1.5秒差のこう着状態の様相を見せた。

ところが、レースも残すところ3分の1ほどとなったところで、ロレンソが一気にペースを上げてロッシを急襲、22周目にはロッシをパスし2番手に。先頭のペドロサとは、この時点すでに2秒ほど離れており、挽回もここまでと思われたが、ロレンソはあきらめずに猛追し、残り2周の時点では射程圏内の0.3秒差まで接近。最初に交わそうと仕掛けたときは、危うくふたりともコースアウトしそうになったため一度引いたが、最終ラップにもう一度仕掛け、そのバックストレートでロレンソはペドロサをパスしてトップに浮上。その後も、さらに引き離し0.5秒差でトップでゴール。2日後には23歳の誕生日を迎えるロレンソ。サーキット中央にある池に飛び込んで喜びを表現した。モトGPの前に行われた125ccクラス、モト2クラスでもスペイン人ライダーが優勝しており、地元ファンにとっては最高にうれしい一日となった。

ロッシは、ペドロサに0.3秒遅れでゴールして3位となり、開幕戦に続きフィアット・ヤマハ・チームの2人が表彰台に登った。シリーズポイントではロレンソが合計45ポイント獲得でトップ。ロッシが4ポイント差でこれを追う。

一方、モンスター・ヤマハ・テック3チームは、エドワーズが7位集団の後方につけていたが、終盤になるとリアのグリップ不足でペースが上がらなくなり12位に留まった。チームメイトのスピースは絶好のスタートを切り、オープニングラップでさらに2台抜いてストーナーの後ろの6位に浮上。しかしまもなくするとフロントに不具合が出てペースダウン。そして8ラップ目、10位以下まで後退したところでリタイアを決断した。次のフランスGPはチームにとってのホームレースとなるだけに、雪辱に期待がかかる。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 J・ロレンソ Fiat Yamaha Team Yamaha 45'17.538
2 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda +0.543
3 V・ロッシ Fiat Yamaha Team Yamaha +0.890
4 N・ヘイデン Ducati Marlboro Team Ducati +9.015
5 C・スト―ナー Ducati Marlboro Team Ducati +10.034
6 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda +23.144
7 M・カリオ Pramac Racing Team Ducati +34.489
8 M・メランドリ San Carlo Honda Gresini Honda +34.687
9 R・ド・ピュニエ LCR Honda MotoGP Honda +36.160
10 A・バウティスタ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki +36.791
11 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini Honda +37.155
12 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha +38.260
13 H・バルベラ Paginas Amarillas Aspar Ducati +38.371
14 青山博一 Interwetten Honda MotoGP Honda +1'02.052
15 A・エスパルガロ Pramac Racing Team Ducati 3 Laps

LAP CHART

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 J・ロレンソ Yamaha 45
2 V・ロッシ Yamaha 41
3 D・ペドロサ Honda 29
4 A・ドビツィオーゾ Honda 26
5 N・ヘイデン Ducati 26
6 R・ド・ピュニエ Honda 17
7 C・エドワーズ Yamaha 12
9 B・スピース Yamaha 11

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Yamaha 50
2 Honda 36
3 Ducati 26
4 Suzuki 13

COMMENT

J・ロレンソ選手談(優勝)

「地元スペインのモトGPで優勝するのがずっと夢だったんだ。そして今日、どんなことも起り得るということがわかったよ! スタートで遅れてしまったし、序盤はなかなかペースが上げられなかったから、本当に厳しい戦いだった。自分で自分を追い詰めてしまったんだ。それでも何周かするうちにフィーリングが良くなってきて、そのあとはまるで鬼みたいに必死でトップを目指していったんだ。バレンティーノをパスしたあとも、これで手を緩めてはいけないと思っていた。どんなに難しくても途中であきらめるなんてできないから、勝つためにすべてを賭ける。それしか考えられなかったんだ。ダニとのバトルは白熱し過ぎて、一緒に転倒してしまいそうになったので、一度引いて、もう一度、しかも最終ラップでやり直さなければならなかった。もちろん、そんなことをしなくても淡々と優勝できれば一番いいんだけれど、終盤の戦いはそんなわけにはいかなくて、毎ラップ全力を賭けなければならない。木曜日にサーキットに入ったときに真ん中に池があるのを見て、ここに飛び込んだら面白いだろうな、ファンたちも喜ぶだろうなと思っていたんだ。でも実際にやったら、濡れたレザースーツがこんなに重いなんて知らなくて、しばらくはもう上がれないんじゃないかと思ったほどだよ。とにかく今日は素晴らしい一日になった。スペインのファンの前で、この魅力的な場所で、自分の夢を本当に叶えられたなんて、まだ信じられないくらいだよ」

W・ズィーレンベルグ、チーム監督談

「最高の形で優勝することができた。とくに最後の10ラップはギリギリのバトルが続き、本当に見応えある素晴らしいものだった。今回の目標は表彰台に上ることだったが、こうしてそのなかで一番高いところに立ったのだから、これ以上何も言うことはないよ。ホルヘは終盤、本当に速くて僕たちも驚かされたほど。彼がレース終盤になるほど速くなっていくのはなぜなのかと以前から不思議に思っていたのだが、おそらく、彼のライディング・スタイルの特徴と自信によるものなのだろう。スタートがうまくいかなかったにもかかわらず、そのあとはマシンをうまくコントロールしてハイペースをキープした。そして決して最後まであきらめないことで、どんどん良くなっていったというわけだ。今シーズンの目標は依然として変わっておらず、毎回、表彰台を目指すということ。手強いライバルが大勢いることを誰もが承知している。そしてその全員が優勝を狙っているのだから,今日のようなことが簡単に起こるはずはない。そのなかでも我々は常に自分たちのポテンシャルに自信を持ってきたが、今はその度合いがさらに高まっている。ホルヘもチームのみんなも本当によく頑張った」

V・ロッシ選手談(3位)

「あまりうまくいかなかったね。ウイークを通してずっと、自分たちの本来のレースができなかった。まず肩の問題、それからマシン、そして今日の決勝でも3位が精一杯だった。スタートは絶好で、タイヤが新しいうちはペースも良かったからダニについていくことができたけれど、そのうちにスライドがひどくなってしまったので、あとは安全に走りきることしかできなかったんだ。それでも僕自身としてはミスもなかったし、この状況のなかではよく頑張ったと思っている。そして貴重な16ポイントを獲得できたことは良かったと思うよ。そういうわけで、僕はスペイン人ライダーふたりのパーティーを最前列で見ることになったんだけれど、そこに僕が入れなかったのはとても残念。今日のホルヘは本当に素晴らしかった。地元ファンにとっては最高のプレゼントになっただろうね。僕のほうは、コスタ医師とそのスタッフたちに感謝。それからイタリアで肩の治療をしてくれたみんなにお礼を言いたい。次のル・マンまでには完全に治っているはずだから、楽しみにしているよ」

D・ブリビオ、チーム監督談

「バレンティーノの怪我の状態を考えれば、今日の結果は十分に納得のいくものだ。実際のところ、今日は肩の痛みよりもマシンのセッティングのほうに苦しんだようだったのだが、チームはそのなかでもできる限りの仕事をして良い方向へと進めてくれた。その結果として表彰台に上り、16ポイントを獲得できたことに今は満足している。スタートは素晴らしく、その後もしばらくは速かったが、だんだんペースが落ちてきてロレンソやペドロサについていくことができなくなってしまった。次のル・マンまでの課題ができたわけだが、その頃までにはバレンティーノの怪我も完治しているだろうから不安はない。ホルヘは素晴らしいレースを見せてくれた。彼とそのスタッフを祝福する」

C・エドワーズ選手談(12位)

「ヘレスでは以前に一度だけ、いいレースができたことがあったと思う。そして今回はそうはならなかったというわけ。今回はプラクティスからずっと調子が上がらなくて、マシンのフィーリングがつかめず、本来の速さも出し切れなかった。今日もスタート直後からリア・グリップに問題があって、フルバンクでタイヤに荷重をかけることができなかったんだ。それがフロントのほうにも影響してしまったようで、マシンのバランスもうまくとれなくなってしまった。セッティングはまるで違うのに、症状は前回のカタールとまったく同じ…。僕はレースがしたいだけなのに、今日はただ走って、苦しんだだけだったよ。次のル・マンは、僕ともヤマハとも相性がいいから、今はただそれだけを楽しみにしている」

B・スピース選手談(DNF)

「レースでは起こり得ること。でもここまで懸命にコースを覚え、マシンを作り、それにつれてタイムも上がってきていただけに残念な気持ちだよ。モンスター・ヤマハ・テック3のみんなはとても頑張ってくれたけれど、今日はなぜかフロントに違和感があった。原因はまだわからないが、これからデータを分析してみれば明らかになってくるだろう。とにかくマシンが今までのように反応してくれなかったことが残念。好スタートからストーナーの後ろにつけたけれど、その頃からすでに問題は始まっていたんだ。僕としては何とかそれをうまくコントロールしようと頑張ったんだけれど、結局、ポイント獲得も無理そうになったし、このまま走り続ければ転倒のリスクもあると思ってリタイアすることにした。せめてもの救いは、好成績につながるスピードは十分にあったということ。それに今回もまた多くのことを吸収できたということだ。だから次のル・マンでは本来のポテンシャルをお見せできるように頑張るよ」

H・ポンシャラル、モンスター・ヤマハ・テック3チーム監督談

「災難だったとは言わないが、実際のところ、本当に残念な結果になった。ベンがあれだけ素早くコースをマスターしたのを見たときには、とても期待したし、少なくともカタールと同様の5位以内が、今回も非現実的なものではなかったんだ。スタートは良かったが、そのあとは明らかにペースをキープするのに苦しんでいた。そして徐々に離され、結局リタイアを余儀なくされてしまった。そしてピットに戻ってきたときには“フロントの感触がまるでない”と話していたので、これからブリヂストンのスタッフとともにデータをチェックし、トラブルの原因を追求していく。ベンにとっては残念なことだったが、我々はこの結果を受け入れなければならない。コーリンのほうはウイーク中ずっと、マシンにあまり良い感じを持っていなかった。決勝ではいつも通りベストを尽くしてくれたが、やはり望んでいたような結果は得られなかった。彼のマシンについても問題の原因を分析し、次のル・マンに備えたい。何しろル・マンはテック3にとってもモンスターにとっても非常に重要な場所だからね」

中島雅彦、フィアット・ヤマハ・チーム監督談

「ホルヘが地元ファンの声援を背に、初日から気合の入った走りで、期待に応えてくれました。レース後半のファイトには多少肝を冷やしましたが、見事な追い上げには感服しました。また、トレーニング中の怪我の影響が心配されたバレンティーノでしたが、彼本来の走りが出来ない中で、セットアップに苦慮しながらも、表彰台を確保できたことは賞賛に値する結果です。開幕2連勝となりましたが、ヨーロッパラウンドに入りライバルの攻勢も厳しくなっています。さらに一歩前へ進めるように、気を緩めること無く頑張りたいと思います。応援のほど、よろしくお願いいたします」

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