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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報



ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.05 6月20日 イギリス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第5戦イギリス?
■開催日:2010年6月20日(日)決勝
■開催地:イギリス/シルバーストーン(5.902km)?
■周回数:20周(118.04km)
■観客数:70,123人
■コースコンディション:ドライ
■気温:17度 ■路面温度:29度
■PP:J・ロレンソ(2分3秒308/ヤマハ)
■FL:J・ロレンソ(2分3秒526)

REPORT

ロレンソ今季3勝目、スピースは3位表彰台

フィアット・ヤマハ・チームのJ・ロレンソがポール・トゥー・フィニッシュで今季3勝目、モンスター・ヤマハ・テック3チームのB・スピースは最終ラップに3位に浮上するとその後僅差を守りきりMotoGP初の表彰台に登った。チームメイトのC・エドワーズは9位だった。

好天に恵まれての決勝は20周。ロレンソはポールポジションから絶好のスタートを切ってホールショット。トップで1コーナーを立ち上がった後はD・ペドロサ(ホンダ)に追いつかれて激しいバトルとなり何度か順位を入れ替えたが、周回を重ねるうちに引き離しリードを拡大していった。残り2ラップの時点で2位のドビツィオーゾ(ホンダ)との差は約8秒。ロレンソは確実にゴールするためペースを緩め、それでも大差を守ってチェッカーを受けた。

スピースは、モトGP出場わずか9レース目で初表彰台を獲得。序盤はM・シモンチェリ(ホンダ)と6位争いを展開していたが、徐々に順位を上げて2位争いに加わることとなった。スピースは9ラップ目にペドロサをパスしたあと、A・ドビツィオーゾ(ホンダ)、R・ド・ピュニエ(ホンダ)、N・ヘイデン(ドゥカティ)らの2位グループを追ってペースを上げた。前日の転倒で左足首に小さなひびが入っているにもかかわらず果敢に勝負を挑み、17周目にド・ピュニエをとらえて4位に浮上。さらにヘイデンを追い詰めていくと、最終ラップのアビー・コーナーでこれをパス。そのままゴールを目指して3位を手中にした。この活躍によってシリーズポイントを36ポイントに伸ばし、ランキング7位に浮上。チーム・ランキングにも貢献している。

エドワーズはフリー・プラクティスからマシン・セッティングに悩んでおり、また決勝では前回のムジェロでも経験した腕上がりの症状が出て苦しい展開。それでも9位でチェッカーを受け、貴重なポイントを獲得した。ポイント獲得圏内でのゴールは開幕以来、続いている。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 J・ロレンソ Fiat Yamaha Team Yamaha 41'34.083
2 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda +6.743
3 B・スピース Monster Yamaha Tech 3 Yamaha +7.097
4 N・ヘイデン Ducati Marlboro Team Ducati +7.314
5 C・スト―ナー Ducati Marlboro Team Ducati +7.494
6 R・ド・ピュニエ LCR Honda MotoGP Honda +9.055
7 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini Honda +14.425
8 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda +15.313
9 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha +27.954
10 A・エスパルガロ Pramac Racing Team Ducati +42.394
11 H・バルベラ Paginas Amarillas Aspar Ducati +43.365
12 A・バウティスタ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki +43.408
13 M・カリオ Pramac Racing Team Ducati +43.580

LAP CHART

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 J・ロレンソ Yamaha 115
2 A・ドビツィオーゾ Honda 78
3 D・ペドロサ Honda 73
4 V・ロッシ Yamaha 61
5 N・ヘイデン Ducati 52
6 R・ド・ピュニエ Honda 46
7 B・スピース Yamaha 36
11 C・エドワーズ Yamaha 26

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Yamaha 120
2 Honda 97
3 Ducati 65
4 Suzuki 23

COMMENT

J・ロレンソ選手談(優勝)

「今日は僕にとって大切な日。そして大切な勝利。なぜならヤマハのマシンに心から楽しんで乗ることができて、確かな手ごたえがあったからなんだ。初めから"いいレースになりそうだ"という予感があって、実際にいつもとは違う感覚があった。スタートからペースを上げるのは大変で、1ラップ目はペドロサが手強い存在になった。でも一旦パスしてしまったら、その後はとてもリラックスできて気持ちよく乗れるようになった。そしていつのまにか単独走行になったんだ。それからは自分自身の走りに集中。あのときは後ろが誰なのかさえわからなかったよ! 5レース中、3勝なんていう成績は、今まで夢にも考えたことがなかった。でもそんなことが実際に起こって、今の僕は精神的にとても充実しているよ。すべてはチームとヤマハとブリヂストンのおかげ。ビートルズを模した祝福パフォーマンスは、ファンも楽しめたみたい。僕も彼らの音楽が大好きだし、イギリスの地で彼らに敬意を表するのはいいことだよね!」

W・ズィーレンベルグ、チーム監督談

「ホルヘは素晴らしい走りを見せてくれた。スタートはちょっと見もので、ホルヘはハードコンパウンドのタイヤを履いていて、ライバル達のなかにはソフト・コンパウンドを履いていたのもいたにもかかわらず、ホルヘが初めからトップをキープ。そしてそのまま順調に走りきってゴールまで戻ってきた。マシンは確かに絶好調で、同じくヤマハのスピースが表彰台に上ったことも本当に素晴らしかったと思う。これでシリーズポイントではリードが37ポイントに拡大したわけだが、このあと続けざまに4レースが待っているから油断はできない。でも今日のホルヘと、チームのみんなの頑張りに拍手」

B・スピース選手談(3位)

「こんなに早くグランプリの初表彰台が実現するとは思っていなかったよ。とくに昨日、転倒してベストコンディションじゃなかったからね。好スタートを切ったあとペドロサとシモンチェリに抜かれてしまったけれど、必死に彼らについていったんだ。すると、どうやら何とかついていけそうだということが分かったので、そのあとはできるだけリアタイヤを温存するように心がけた。それが良かったようだ。

最後の数周は全力で攻めて、うまくパスすることができたからね。今回の3位は、ヤマハにとってもモンスター・テック3チームにとっても良かったと思う。僕自身はもちろん最高にうれしいし、自信につながったんだ。最終ラップでのパスは難しかったけれど、バックストレートでうまくスピードが乗ったので次のストー・コーナーで一度目の勝負。これで一旦は前に出ることができたんだけれど、すぐに抜き返されてしまったので、次のストレートでもう一度しかけてついにパスに成功した。そのあとはミスのないように慎重に走りきってゴールまで辿り着いたという感じ。僕にとっては限界ぎりぎりだったけれど、なんとしても表彰台が欲しかった。そしてそれが実現したんだ! もう一度同じことをするのは簡単じゃないだろうけど、今は思う存分この喜びをかみしめたい。今日、僕は世界3位のライダーだ。そう言えることはとても気分のいいものだよ」

C・エドワーズ選手談(9位)

「9位なんかで終わるつもりはなかったが、正直なところ自分自身の走りには満足できたし、これまでのプラクティスの状況から考えれば予想以上の出来だったと思う。トップグループとの差はかなり大きいけれど、今回は問題が本当にたくさんあったから10位以内も難しい状態だったんだ。それでもできることはすべてやって、昨日よりはいい走りができた。マシンが軽快に動いてくれない分、力を使ってねじ伏せようとするので、また腕上がりの症状が出てしまった。

でも幸い前回ほどひどくはないようだ。今回はバトルもなく、ほとんど単独走行になってしまったんだけれど、そのなかでも集中力を切らさず、出来る限りハードに、出来る限り長くトライし続けたつもりだよ。自分の思い通りにマシンを煮詰めていけばタイムも短縮できるはずで、次に向けてこの部分を改善するためのアイディアは見つかっている。ベンには心から"おめでとう"と言いたい。今日の彼の活躍は本当に見事なもので、素晴らしいライダーであることを証明したと思う。そしてモンスター・ヤマハ・テック3チームをまた表彰台に上らせてくれたんだ。僕からは祝福と賞賛だけだよ」

H・ポンシャラル、チーム監督談

「ベンがこのコースをかなり気に入ったようだったので、きっといいレースをしてくれると確信していた。スタートはあまりうまくなかったが、最初の2ラップが非常にアグレッシブだったので、上位グループにくらいついていくことができた。そしてそのあとも決して彼らを逃がさなかった。ベンの強さはタイヤが消耗したあとにあるので、我々としては、何とか終盤までついていってほしいと期待した。

そして実際に、一時はトップタイムも記録していたのだ。ケイシーが後ろから追い上げて来ていたのでちょっと心配したが、そのときもベンは冷静さを保ち、逆に何台かパスして順位を上げた。なかでも素晴らしかったのは最終ラップでニッキーをとらえたことだ。これがMotoGPで初めての表彰台。その才能と将来性を考えれば、今回で最後になることはないだろう。

シーズン開幕の頃は苦労も多かったが、ここまで来ることができたのはヤマハ、ブリヂストン、モンスター・ヤマハ・テック3チームのおかげ。我々は決してあきらめずに攻め続けてきた。そしてそれが今日、報われたのだ。コーリンのほうもステディーなレースを見せてくれた。彼は常に向上を目指して戦い続けている。だから必ず近いうちに好成績を獲得できると信じている。次のアッセンはコーリンもベンも相性がいいので期待している」

中島雅彦 技術開発部・MotoGPグループリーダー談

「モーターサイクルGPとしては1986年以来、24年ぶりの開催となったシルバーストーンサーキットは平均車速が高く、ライダーからの評判は上々でした。この新しく改修されたサーキットでの記念すべき勝利をポール・トゥー・フィニッシュで飾ってくれたホルヘに感謝するとともに大変誇りに思います。ベンは左足の負傷を抱えながらも健闘、5戦目にして表彰台入りを果たし、大きな自信になったと思います。コーリンは厳しい結果となりましたが、課題は見えて来たため次回アッセンに確実に繋げて行きたいと思います。今回はYZR-M1にとっては初めてのサーキットで、しかも気温が上がらず、グリップ不足に悪戦苦闘しましたが、シミュレーションによる事前準備が奏功し、ウィークエンドの作業が比較的順調進められたことが勝因の一つです。3連戦の初戦を勝利したことでチームの士気も高く、良い雰囲気でタイトなスケジュールを乗り越えられそうです」

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