本文へ進みます

Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.05 6月20日 イギリス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第5戦イギリス
■開催日:2010年6月18日(金)フリー走行1
■開催地:イギリス/シルバーストーン(5.902km)
■コースコンディション:ドライ-ウエット
■気温:16度 ■路面温度:21度

REPORT

ロレンソがトップタイム

モーターサイクル・グランプリが20年ぶりにシルバーストーンに戻ってきた。フリー・プラクティス初日は途中、雨に見舞われたため予定を繰り上げて終了となったが、そのなかでフィアット・ヤマハ・チームのJ・ロレンソは、初めてのコースを慎重に確かめながらトップタイムを記録した。

前日は明るい太陽に恵まれたが、今日は大幅に気温が下がり、路面温度はセッションを通じて20度前後。それでもロレンソは、新コースを知るために他の誰よりも多い23ラップを走行した。そして残り10分でベストタイムを記録してトップに浮上。ただ一人2分06秒の壁を破り、2分05秒991と健闘した。2位はC・ストーナー、3位はA・ドビツィオーゾ。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのB・スピースとC・エドワーズも順調にスタート。フリー・プラクティス初日はコースレイアウトを確認しながらマシン・セッティングにも取り組み、それぞれ5位と12位と健闘した。スピースは今回も非常に素晴らしい走りを見せている。序盤から着実にペースを上げていき、終盤にはポジションアップを目指して2分07秒250のベストラップを記録。見事5番手を獲得した。

一方のエドワーズは、スーパーバイク時代にシルバーストーンを走行した経験があるが、新コースはすっかり姿を変えているため当時の知識はあまり役に立たなかったようだ。プラクティス初日はなかなかペースが上がらず12位に留まった。しかし今日の走行で手ごたえをつかんだエドワーズは、明日はまた大きく一歩前進できると確信している。マシンは高速セクションでの敏捷性を高めるため、今晩、いくつかの変更が行われる予定。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 J・ロレンソ Fiat Yamaha Team Yamaha 2'05.991
2 C・スト―ナー Ducati Marlboro Team Ducati 2'06.133
3 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 2'06.347
4 R・ド・ピュニエ LCR Honda MotoGP Honda 2'06.439
5 B・スピース Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2'07.250
6 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 2'07.586
7 M・メランドリ San Carlo Honda Gresini Honda 2'07.588
8 A・エスパルガロ Pramac Racing Team Ducati 2'07.927
9 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini Honda 2'07.951
10 N・ヘイデン Ducati Marlboro Team Ducati 2'08.300
11 H・バルベラ Paginas Amarillas Aspar Ducati 2'08.452
12 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2'08.525
13 A・バウティスタ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 2'08.666
14 青山博一 Interwetten Honda MotoGP Honda 2'09.639
15 L・カピロッシ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 2'09.805
16 M・カリオ Pramac Racing Team Ducati 2'10.227

COMMENT

J・ロレンソ選手談(フリー走行1番手/2分05秒991/23周)

「レースウイーク初日はとても順調。いい仕事ができて満足しているよ。シルバーストーンは高速コースで、走っていてすごくいい感じ。初めて走るコースなのに心底、楽しむことができた。このコースを少しでも早く理解するために、僕はたくさんの周回を重ねて、コーナーのひとつひとつ、ストレートのひとつひとつをしっかり確かめていった。ただ残念なことに気温が低くて路面温度も上がらなかったから、初めのうちは少し苦労してしまったんだけどね。だから明日とあさっては、いい天気になるように願っているよ。セッションの最後にとうとう雨が降り出したので、そこで走行を止めたんだけれど、1日目としてはとても順調だったし、常に一歩一歩前進しているので、決勝は最高の状態で臨めると思う。明日もこの調子で進めて、公式予選ではフロントロウを狙うよ」

W・ズィーレンベルグ、チーム監督談

「今日の目標は、安全を確保しながらコースを学ぶことだったが、ホルヘはその仕事をしっかり全うした。初めは慎重に、決して無理をすることなく、ひとつひとつを確かめていった。マシンは非常にフィーリングが良かったが、いくつかの良い点と同時にいくつかの課題も見つかった。たとえばコーナー立ち上がりはもう少し改善が必要になりそうだ。でも全体的にはとても良い状態にあると言っていいだろう。これからまだ前進する余地はあるが、すでに十分な強さを実感しているのだ。明日は皆が2日目を迎えるわけで、コースももうわかっているので、きっとタイムを上げてくるだろう。でも我々もさらに上に行けるように頑張りたい」

B・スピース選手談(フリー走行5番手/2分07秒250/19周)

「すごくおもしろいコースだね。レイアウトも最高だよ!高速セクションがたくさんあって、なかでも右-左と続くコンビネーションがお気に入り。それから第1コーナー立ち上がりもいいね。ここではしっかりスピードを上げていって、次のツイスティーなセクションに備えるんだけれど、ほとんど限界ぎりぎりまで攻めることになって、どこまで深く突っ込めるかが鍵になるんだ。1日目の走行は全体的にとても良かったけれど、リズムをつかむまでに、少し時間がかかってしまったのは事実。セッティングに関しては誰もが同じ条件で、みんな先が見えない状況だったはずだけれど、僕はとくにギアボックスのセッティングに悩まされた。前回のムジェロとはセッティングを完全に変えていて、最初は戸惑ったけれど、セッション終盤頃にはとても走りやすくなってきたので、方向性は合っていると思う。ギアボックスに関してはまだやるべきことが残っているので、今日の経験とデータを駆使して改良を目指す。明日はみんながタイムを上げてくるだろうけど、僕はそのさらに上を行けるように頑張るよ!」

C・エドワーズ選手談(フリー走行12番手/2分08秒525/21周)

「コースは本当に素晴らしい。まさに脱帽。シルバーストーンは、いい仕事をしたね。まず第1コーナーが"クール"!そのあとにツイスティーなセクションへと続いていくので、勇気を持って飛び込んでいかなければならない。フィリップアイランドを思い出させるような高速コースで、全体的に流れるようなレイアウトを攻め続けていく感じ。だからマシン性能の限界までプッシュしていくことができるんだ。このあたりが僕にとってはとても面白いところで、かなり気に入っているんだ。このスピードに身体が慣れるまでに少し時間がかかるが、いかにスピードを上げていくかが鍵になるだろうね。それ以外では、ところどころ路面のデコボコが気にはなっているんだけれど、他のサーキットに比べれば少ないほう。12位という結果はあまりうれしくないけれど、本当ならもっと上へ行けるはずだから心配はしていない。今はマシンが重い感じがあって、フルバンクの状態から起き上がらせるのがちょっと大変なので、向き換えがまだあまりうまくいっていないんだ。でも明日は必ず改善できるし、フィーリングもさらに良くなると確信しているよ」

ページ
先頭へ