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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報



ロードレース世界選手権 MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.07 7月4日 カタルニア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第7戦カタルニアGP
■開催日:2010年7月4日(日)決勝?
■開催地:スペイン/カタルニア(4.727km)
■観客数:81,426人
■周回数:25周(118.175km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:34度 ■路面温度:49度
■PP:J・ロレンソ(1分42秒046/ヤマハ)
■FL:A・ドビツィオーゾ(1分43秒154/ホンダ)

REPORT

ロレンソ、今季5勝目!ヤマハ、MotoGPメーカー最多記録の57勝目!

フィアット・ヤマハ・チームのJ・ロレンソが3連勝、今季5勝目を飾った。この優勝は、ヤマハにとって、4ストロークで争われるようになったMotoGPでのメーカー最多記録となる通算57勝目。一方、怪我で欠場中のV・ロッシに代わって出場した吉川和多留は15位に入り、ポイント獲得を果たした。

ポールポジションからスタートしたロレンソは、第1コーナー進入でD・ペドロサ(ホンダ)にラインを譲ってしまうが、そのあとペドロサがオーバーラン、その間をついてトップに浮上した。A・ドビツィオーゾ(ホンダ)とC・ストーナー(ドゥカティ)がこれについていき3台の接近戦となった。4ラップ目になってドビツィオーゾが一度トップに立つが、ロレンソはすぐにトップを奪い返す。そして6ラップ目にはストーナーがコースアウトしたため、トップ争いはロレンソとドビツィオーゾとの一騎討ちとなった。

ドビツィオーゾはその後もロレンソにしっかりついて離れなかったが、残り10ラップで転倒して戦線離脱。この時点でペドロサは2番手まで挽回していたが、既に6秒近い差がついており、ロレンソの単独走行となった。レース終盤は暑さのためにタイヤのスライドが激しくなり厳しい状況となったが、ロレンソは落ち着いて走りぬき、そのままトップでチェッカーを受けた。約5秒差でペドロサが2位、3位にはストーナーが入った。

一方の吉川は、2002年以来のレース出場。しかも初めてのコースだったが、かつての経験を生かして最後まで走りきってポイントを獲得、今後のYZR-M1開発のための貴重なデータも収集した。ロレンソはこれでチャンピオンシップのリードを52ポイントに拡大。ロッシは4レースを欠場しており、ランキングは7位に後退した。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのB・スピースとC・エドワーズは、それぞれ6位と11位。スピースにとっては3戦連続の6位以内獲得。予選5位からスタートしたスピースは、序盤はなかなかペースがつかめず10位まで後退。その後、前方でドビツィオーゾとM・シモンチェリ(ホンダ)が転倒したため8位に上がり、18周目にはM・メランドリ(ホンダ)をパスして7位に浮上した。路面温度49度という厳しいコンディションのなかで、レース終盤になるとタイヤの消耗が激しくなったが、ここからが本領発揮とばかりにライディングスタイルを変えて対応。1分44秒台をコンスタントにキープして6位のL・カピロッシ(スズキ)を追って行った。そして23ラップ目にはついに6位に浮上。さらに5位のA・バウティスタ(スズキ)に迫るが、コンマ2秒届かなかった。

一方のエドワーズは今回も、全戦ポイント獲得の記録を更新。しかし11位は決して納得のいく結果ではない。スタートで出遅れ5台に抜かれてしまったエドワーズ。9ラップ目にN・ヘイデン(ドゥカティ)をとらえて11位に上がったが、その後はスピース同様、フロントのグリップに悩まされて、それ以上のポジションアップはならなかった。3連戦となったモトGPはこのあと10日間の休暇に入り、ザクセリンクで第8戦を迎える。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 J・ロレンソ Fiat Yamaha Team Yamaha 43'22.805
2 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda +4.754
3 C・スト―ナー Ducati Marlboro Team Ducati +4.956
4 R・ド・ピュニエ LCR Honda MotoGP Honda +18.057
5 A・バウティスタ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki +21.361
6 B・スピース Monster Yamaha Tech 3 Yamaha +21.503
7 L・カピロッシ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki +24.181
8 N・ヘイデン Ducati Marlboro Team Ducati +27.941
9 M・メランドリ San Carlo Honda Gresini Honda +28.046
10 H・バルベラ Paginas Amarillas Aspar Ducati +32.439
11 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha +38.406
12 M・カリオ Pramac Racing Team Ducati +58.257
13 秋吉耕佑 Interwetten Honda MotoGP Honda +1'09.348
14 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda +1'32.402
15 吉川和多留 Fiat Yamaha Team Yamaha +1'35.237

LAP CHART

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 J・ロレンソ Yamaha 165
2 D・ペドロサ Honda 113
3 A・ドビツィオーゾ Honda 91
4 N・ヘイデン Ducati 69
5 R・ド・ピュニエ Honda 69
6 C・ストーナー Ducati 67
7 V・ロッシ Yamaha 61
8 B・スピース Yamaha 59
11 C・エドワーズ Yamaha 39
19 吉川和多留 Yamaha 1

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Yamaha 170
2 Honda 137
3 Ducati 97
4 Suzuki 37

COMMENT

J・ロレンソ選手談(優勝)

「とても特別な気分。去年は惜しいところで勝利を逃してしまったので、ハッピーだったけれども完璧じゃなかった。でも今年はこうしてホームGPで優勝することができて、完璧なハッピーを手に入れることができたよ。今日は本当に暑くて、フロントがひどくスライドしてしまって大変だった。ドビツィオーゾが激しくプッシュしてきてバトルになると思っていたんだけれど、彼が転倒してしまったので僕は単独走行になったんだ。これは僕にとってはラッキーなことで、厳しいコンディションのなかで慎重に最後まで走り切ることができた。そういう意味では、なかなかクレバーなレース運びができたと思うよ。チームのみんな、ヤマハ、ブリヂストンのスタッフたちに感謝している。どのコースへ行ってもこのように素晴らしい戦いができるのは、彼らのおかげだからね。またサーキットに応援に来てくれたファンのみんなにもお礼を言うよ。彼らの目の前で優勝できてとてもうれしいよ!」

W・ズィーレンベルグ、チーム監督談

「何を話せばいい?7レース中5勝、そして3連勝、ただただ素晴らしい、の一言だよ。実は今回のレースについては少し心配していたんだ。バルセロナ、つまりホルヘにとってはホームGPだから、きっといつもよりもプレッシャーが大きくなると思ったからだ。そして彼はナーバスになってしまうのではないか......。我々は結局、他のライダーたちと同じタイヤを選択して真っ向勝負に出た。ドビツィオーゾに後ろから激しく迫られ、また後半はグリップ・コンディションが変わったため全体のペースが遅くなった。それでもホルヘは常に落ち着いていて、しっかりと走り切ってトップでゴールしたのだ。本当に素晴らしい走りだった。またチームのみんなもいい仕事をしてくれた」

吉川和多留選手談(15位)

「8年ぶりのレース。しかもこの暑さのなかでの25ラップは、かなりきつかったよ。でもこうして完走してポイントを獲得することができたから満足している。今日の経験は次のザクセンリンクに生かすことができるし、将来の自分の仕事のなかでも必ず役立ってくれるだろう。それにパドックでチームと一緒に仕事ができるのはとても楽しいね。彼らは作業がすごく速くてプロフェッショナル。それでいてとても落ち着いていてフレンドリーなんだ。だからピットのなかの雰囲気はとても素晴らしい。このような機会を与えてもらったことに感謝している」

D・ブリビオ、チーム監督談

「和多留が完走し、チャンピオンシップのポイントを獲得したことをとてもうれしく思っている。彼は今回、非常に厳しい状況のなかで本当によく頑張った。まずこの暑さ、それから久しぶりのレース出場、初めて走るコース。彼にとっては大変なことばかりだったのだ。そのなかでのこの結果は本当に素晴らしい。彼も喜んでいいと思う」

B・スピース選手談(6位)

「スタートはまずまずだったが、その後のいくつかのコーナーでかなり順位が入れ替わった。6位という結果にはなったけれど、今日の走りにはあまり満足していないんだ。最初の10ラップは、他のライダーよりグリップが良くなくて、その間に順位を下げてしまった。終盤になってライバルたちもタイヤの性能が落ちてスライドするようになると、ようやく同じ条件になって、それで少しずつ順位を上げていけるようになったんだ。

最後の10周は、ラップタイムでは4番手の速さを保っていたと思う。でも後方から追い上げていくのは難しく、ここまでがやっとだったんだ。それに小さなミスも重なってしまった。それがなければ5位に上がれたはずだけれど...。カピロッシをパスするまでに時間がかかり過ぎてしまったと思う。今回は前のほうで何台か転倒しているので、6位でもあまり喜べないよ」

C・エドワーズ選手談(11位)

「厳しい戦いだった。ウイーク中ずっといろいろな問題に悩まされてきたので、今朝のウォームアップでセッティングを完全に変更したんだ。フロントの荷重を増やすと、午前中の涼しさのなかでは、それがうまく機能していた。決勝スタートのときもフィーリングは良かったんだけれど、スタート自体は最悪。そのあとは懸命にプッシュしてヘイデンをパスしたまでは良かったけれど、すぐにフロントタイヤの右側に問題が出てしまい、その後はもう、自分の思うような走りができなくなってしまった。リーンアングルをできるだけ少なくしてみたけれど効果はなく、最大限、努力したけれども11位に終わってしまったというわけなんだ。この結果は僕の予想と違っているし、モンスター・ヤマハ・テック3チームの期待とも違っている」

H・ポンシャラル、チーム監督談

「ベンは終盤、いつものようにポテンシャルを発揮したが、結果はちょっと残念なものになった。昨日、決勝のシミュレーションを行って非常に好調だったが、今日はそれを再現することができず、しかもレース前半は思うようにペースを上げられないという問題も出てしまった。後半からはだいぶ良くなってきたが、それではすでに遅すぎた。でも最後の10ラップは確かに、ラップタイムで4番目の速さをキープした。だから前半がもう少し良ければ4位獲得も不可能ではなかったはずなのだ。とは言え、今回もまた6位以内に入れたことは大きな励みであり、ランキングでも4位までわずか10ポイントというところにつけている。

一方、コーリンはこれとは反対で、最初の10ラップはとても良かったが、それを最後までキープすることができなかった。彼は、いつもと同様、決してあきらめずに攻め続けており、本当ならもっと上へ行けたはず。それだけに残念な結果だ。MotoGP3連戦という過酷なスケジュールは、これでようやく終わり。次のザクセンリンクまで、少し休養し、さらにそのあとはベンとコーリンにとってのビッグレース、ラグナセカへ向かう」

中島雅彦 技術開発部・MotoGPグループリーダー談

「週末は快晴の暑い日が続き、ライダー、マシン、タイヤには厳しい条件となりました。今回から吉川ライダーがバレンティーノの代役として参戦。大きなプレッシャーの中、体力的にタフなレースを完走し、貴重な経験とデータを開発にフィードバックしてくれるものと思います。
レースはホルヘがヘレスに続き、ホームグランプリを制し、3連勝と好調を維持。本当に強くなったと感じます。ベンは初めてのサーキットながら果敢に攻めて6位、コーリンはフロントに問題を抱えペースが上がらず、11位とタフな結果になりましたが、課題は明確になっているので、次戦に向けて修正を加えて行きます。良い形で3連戦を終えることが出来ましたが、ライバルの攻勢は厳しくなって来ており、再度気を引き締めて次戦以降に臨みたいと思います」

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