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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.07 7月4日 カタルニア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第7戦カタルニアGP
■開催日:2010年7月3日(土)予選結果
■開催地:スペイン/カタルニア(4.727km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:35度 ■路面温度:53度
■PP:J・ロレンソ(1分42秒046/ヤマハ)

REPORT

ロレンソが3戦連続ポールポジション獲得

フィアット・ヤマハ・チームのJ・ロレンソが3戦連続、モトGP通算12回目となるポールポジションを獲得。2位のC・ストーナーに0.346秒の差をつけた。

ロレンソは午前中のプラクティス・セッションでもトップタイムをマークして好調。午後からの公式予選ではしかし、決勝用セッティングをより完璧に近づけること、またコンパウンドの異なる二種類のタイヤでデータ収集に取り組んだため、順位がなかなか上がってこなかった。そして残り10分を切ったころにようやくタイムを短縮してトップに浮上。そのあと一度はストーナーに追いつかれたが、最後の2ラップで再び突き放してポールポジションを確実にした。一方、ロッシに代わって出場する吉川和多留は17位。昨日の引き続きYZR-M1のセッティングに取り組みながら、理解を深めてまた大きく前進した。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのB・スピースとC・エドワーズは、それぞれ5位と11位。ここ数日と同様、明日の決勝も過酷な暑さが予想されるなか、スピースは20ラップのロングランを行ってブリヂストンのハード・タイヤの感触をテスト。気温35度、路面温度53度という、ふだんならマレーシアのセパン・サーキットでしか経験できないようなコンディションの下で、コンスタントに43秒台前半を記録しながら、同時に貴重なデータも収集することができた。そしてセッション終盤になってソフト・コンパウンドのタイヤを履いてタイムアタックを開始し、1分42秒710のベストラップを記録して5位につけた。自己ベストの4位には届かなかったが、その差はわずか0.118秒。決勝では3戦連続4位以内を目指す。

一方のエドワーズは豊富な経験をすべて駆使し、YZR-M1のコーナリング性能と、またタイヤの耐久性を高めるためのサスペンション・セッティングの向上に努めていた。最終結果は1分43秒059で11位。決勝スタートは現地時間14:00。過酷な暑さが予想されている。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 J・ロレンソ Fiat Yamaha Team Yamaha 1'42.046
2 C・スト―ナー Ducati Marlboro Team Ducati 1'42.410
3 R・ド・ピュニエ LCR Honda MotoGP Honda 1'42.512
4 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'42.592
5 B・スピース Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'42.710
6 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 1'42.866
7 L・カピロッシ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'42.903
8 A・エスパルガロ Pramac Racing Team Ducati 1'42.931
9 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini Honda 1'42.994
10 A・バウティスタ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'43.025
11 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'43.059
12 N・ヘイデン Ducati Marlboro Team Ducati 1'43.068
13 H・バルベラ Paginas Amarillas Aspar Ducati 1'43.417
14 M・メランドリ San Carlo Honda Gresini Honda 1'43.621
15 M・カリオ Pramac Racing Team Ducati 1'43.685
16 秋吉耕佑 Interwetten Honda MotoGP Honda 1'45.577
17 吉川和多留 Fiat Yamaha Team Yamaha 1'45.759

COMMENT

J・ロレンソ選手談(予選1位/1分42秒046/29周)

「3回目のポールポジション獲得はとてもうれしいよ!ここはホームコースだし、僕らの好調をまたアピールできたからね。実は決して楽なセッションじゃなかったんだけれど、最後にはソフト・コンパウンドのタイヤを履いて好タイムをマークすることができた。今日もすごく暑くて大変だったんだけれど、明日は間違いなく、今シーズンで最も過酷なレースになるだろう。このようなコンディションのときにはいつも以上に集中力を高め、体力的にもベストの状態をキープできるようにしなければならない。タイヤも非常に重要な要素になってくるけれど、どれを使うかはまだ決めていない。プラクティス前には、一度はほぼ決めていたけど、今またわからなくなったんだ。だから明日のウォームアップが終わってから最終決定することになる」

W・ズィーレンベルグ、チーム監督談

「3戦連続のポールポジション獲得。これは非常にうれしいことだ。ホルヘは今日も非常に落ち着いていて、序盤はタイムにこだわらずベストセッティングを見つけることに専念。そして決勝用セッティングがしっかり決まってから、最後にタイムアタックを行いトップに立った。ただタイヤについては、ふたつとも良いのでまだ決めかねている。明日の状況を見て、最終判断を行うことになる」

吉川和多留選手談(予選17位/1分45秒759/20周)

「2日目は少しは良くなったみたい。コースがだいぶわかってきたので、その分マシン・セッティングの細かいところに取り組めるようになった。明日はもちろん厳しいレースになるけれど、必ずまた一歩、前進できると思っているよ。ベストを尽くして、できる限り上位についていって、そしてヤマハの今後の開発のために、少しでも多くのデータを集めたい」

D・ブリビオ、チーム監督談

「和多留はラップタイムを大きく更新した。これは彼にとって決して簡単なことではない。初めてのコース、この暑さ、しかも長い間レースから遠ざかっていたため、短時間でハードに攻めていくことに慣れていないのだ。そんななかで彼は最大限の努力をしてタイムを上げてきた。明日もきっと素晴らしい走りを見せてくれるに違いない。楽しみにしている」

B・スピース選手談(予選5位/1分42秒710/30周)

「フルレース距離に近いところまで走ってシミュレーションをしてみたんだ。この暑さのなかで、とくにグリップが落ちてきたときにマシンがどんなふうになるのかを確かめたかったからね。このコースは、最初の10ラップで勝負は決まらない。だからどうしても長距離を走っておきたかったんだ。初めは10ラップだけのつもりだったのに、それを超えてもまだ走り続けて結局20ラップになってしまった。でもそれによって、とても貴重なデータを収集することができたよ。マシンの状態にはとても満足しているし、僕の体力のほうも問題ない。

最後にソフト・タイヤを履いてタイムアタックに入り、グリッド・ポジションを上げるために頑張った。でもそんなときにエスパルガロにブロックされたから、すごく頭にきているんだ。彼は僕が迫ってきているのをわかっていて譲ろうとしなかった。それが最後のソフト・タイヤで3ラップ目だったから、4ラップ目でベストを更新しなければならなくなってしまい、その時点では5位どころか、かなり大きく後退してしまうかもしれないと思ったんだ。それを考えれば、この結果には満足できる。明日は厳しいレースになるだろうけれど、すべてを賭けて、シルバーストーン、アッセンと続いた今の勢いをキープしたい」

C・エドワーズ選手談(予選11位/1分43秒059/26周)

「僕はとくにそうかもしれないけど、誰だって11位を獲りたいなんて思わないはず。でも、自分では今の状況のなかで最大限の努力をしたと確信しているし、走り自体は前よりも良くなったと思っているんだ。これ以上タイムを上げるのは、正直に言って難しい。そしてそれは、僕やモンスター・ヤマハ・テック3のスタッフたちの努力が足りないせいではないんだ。確かに今日の暑さは異常なほど。決勝でも終盤でグリップ性が問題になるだろうから、そのときにしっかりと走れるようなセッティングを見つけることに多くの時間を割いてきた。

ハード・タイヤを履けば10位くらいの戦いになるだろう。でももしもソフト・タイヤを履けば、少なくとも序盤は良いペースで行けるから、そのあとがどうなるかというところ。難しい選択だけど、今晩、チームのみんなやブリヂストンのスタッフと話し合って意見を聞きたい。僕のほうは、いつもどおりすべてを賭けて戦うだけ。タイムでは6位にかなり近づいているのに、そのコンマ数秒を縮めるための体力的がないことが悔しい。これ以上ハードに攻めるのは難しいよ...」

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