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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.17 8月21日 シャラント・マリティーム

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第17戦シャラント・マリティーム
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2022年8月21日
■開催地:サン・ジャン・ダンジェリ ・サーキット (1,620m)

REPORT

MXGP

シーワーがサン・ジャン・ダンジェリで年間ランキング2位を決定

残り2戦となった2022年MXGP世界選手権。フランスのサン・ジャン・ダンジェリで開催されたその第17戦シャラント=マリティームGPで、Monster Energy Yamaha Factory MXGPのジェレミー・シーワーが1/3位で総合2位に入り、ランキング2位を決定した。チームメイトのマキシム・ルノーとグレン・コルデンホフはそれぞれ総合5位と6位となった。

シーワーはシャラント=マリティームGPで目を見張るような走り出しを示した。予選で2番手に1秒以上の大差をつける最速ラップタイムをマークするが、世界チャンピオンとなったT・ガイザー(Honda)と2番手争いを展開している際に転倒を喫して3番手。コルデンホフはスムーズで一貫した走りにより5番手となるが、ルノーはスタートで出遅れ、11番手まで挽回したところでフィニッシュした。

サン・ジャン・ダンジェリの丘の中腹に作られた固く滑りやすいコースで、シーワーの速さは際立っていた。YZ450FMを駆ってホールショットを奪うと、レース1の全19周に渡ってトップを守り、そのまま優勝を果たした。

ルノーはまずまずのスタートを見せ、その後見事な追い抜きを見せて5位。一方、コルデンホフはスタートで遅れ、追い上げて6位でフィニッシュした。

レース2ではルノーがスタートを改善し、同じフランス人ライダーのR・フェーブル(カワサキ)をかわして2番手に上がり、大観衆を歓喜させた。ルノーは猛烈なペースで力走するが、MXGPのベテランライダーたちの先行を許して4番手に後退し、その順位でフィニッシュした。

シーワーは他のどのライダーもジャンプしていないところでジャンプするという目を見張るレースでファンを沸かせ、5番手から2番手へと順位を上げる。シーワーは3選手による優勝争いの一角を占めていたが、重要なところでミスをして3位でフィニッシュした。

狭く、追い抜きが非常に難しいサン・ジャン・ダンジェリでは、好スタートが好結果を得るために不可欠となる。コルデンホフはトップ10圏外のスタートとなったレース2では、その優れたパフォーマンスにもかかわらず8番手まで追い上げるのが精いっぱいだった。

シーワーがこの日、MXGPランキング2位を獲得したことで、次の第18戦(最終戦)での焦点は、コルデンホフとルノーによるランキング3位争いとなる。Monster Energy Yamaha Factory MXGPチームは、この後1週間のオフを経て、トルコのアフィヨンカラヒサールで開催される選手権最終戦に臨む。

MX2

ベニスタントが総合2位、グリーツは総合3位でランキングトップを維持

フランスのサン・ジャン・ダンジェリで開催されたFIMモトクロス世界選手権第17戦で、Monster Energy Yamaha Factory MX2のティボー・ベニスタントがレース1で見事な勝利を収めると、レース2では2位でフィニッシュし、総合2位となってチームメイトのヤゴ・グリーツと共に表彰台に立った。グリーツは3/7位で総合3位に入り、今シーズン15回目の表彰台を獲得。ランキングでは2位に2ポイント差のトップを維持している。

レース1で、ベニスタントは驚くべき勝利を収めた。高温で乾燥したコンディションのもとホールショットを奪うと、T・ヴィヤル(KTM)とグリーツというタイトルを争う2選手を抑え、今シーズン4度目となるレース優勝を果たした。

トップを走るベニスタントが、まさに非の打ち所がないパフォーマンスを見せる一方で、レースの焦点は、タイトルを争う2選手による2番手争いに当てられた。グリーツはトップ5圏外からスタートした後、先頭集団に追いつき、レース中の最速ラップタイムを記録するものの、ヴィヤルをパスするチャンスはやって来ず、3位でフィニッシュするにとどまった。

レース2ではスタート直後のターン1でベニスタントがヴィヤルに迫り、両選手はレース序盤から激しいトップ争いを展開する。何度かアタックを試みたベニスタントだったが、結局パスするには至らず、そのまま2位でフィニッシュした。

グリーツはトップ5圏外からスタートしたため、集団の中をすり抜けるチャレンジングなライディングとなった。4番手まで順位を上げるがペースを上げている時にクラッシュ。それでも7位でレースを終えて総合3位となり、幸いランキングリーダーのレッドプレートを維持することができた。

Monster Energy Yamaha Factory MX2チームは、この後1週間のオフを経て、トルコのアフィヨンカラヒサールで開催される選手権最終戦に臨む。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

MX2 RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

RIDERS RANKING MX2

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MX2

COMMENT

MXGP

Monster Energy Yamaha Factory MXGP

ジェレミー・シーワー選手談(優勝/3位:総合2位)

「このGPは両レースで勝てると感じていたので、今日の総合2位という結果にはがっかりです。でもレースは思い通りにいくこともあれば、いかないこともあります。レース1はしっかりしたレースができたし、レース2でもしっかりとライディングしていたのですが、追い抜きが難しくて、うまくいきませんでした。ガイザー選手は本当に賢いライディングをしていて、ラインの選択を間違えた時、彼にとらえられてしまいました。今、感触は本当に良くて、シーズン序盤に何戦か厳しいレースがありましたけど、今年2位で終えることができてうれしく思っていますし、今いる位置に満足しています。トルコと、それからモトクロス・オブ・ネイションズも楽しみにしています」

マキシム・ルノー選手談(5位/4位:総合5位)

「この週末を通していくつか改善はありましたけど、これは自分にとって母国GPであり、母国のファンの前では常に良いパフォーマンスを見せたいと思っているので、ちょっとがっかりしています。昨日はコースでの感触がベストではなかったのですが、今日はどうにかうまく立ち直ることができました。両レースを5位と4位というのはまずまずの結果ですが、それでも表彰台を逃したことにはがっかりです。それでも、来年タイトル争いをしっかりとやり遂げるために、経験を重ねていきます」

グレン・コルデンホフ選手談(6位/8位:総合6位)

「このコースはスタートがすべてです。両レースともスタートをミスしたので、ポイントを大きく取りこぼしました。それについては本当にがっかりしています。ランキングでは4位に後退したと思いますが、トップ3にはどうしても入りたいとのでトルコでは本当にがんばらなければなりません」

MX2

Monster Energy Yamaha Factory MX2

ティボー・ベニスタント選手談(優勝/2位:総合2位)

「シーズンをしっかり終えたかったので、ある意味で少しがっかりしていますが、やはりここフランスで2位フィニッシュしたのは良かったです。ファンは超熱狂的だったし、週末をすごく楽しむことができました」

ヤゴ・グリーツ選手談(3位/7位:総合3位)

「かなり難しい週末でした。スタートが3回とも平均的だったのが、レースを難しくしました。速さはあったし、週末を通して感触も良かったのですが、スタートが展開を厳しくしてしまいました。コースはラインが1本しかなかったためオーバーテイクが難しく、多くのリスクをおかさなければなりませんでした。レース1はOKだったのですが、レース2は最高とはいきませんでした。幸い、残り1戦となった今、ランキングをリードしていますので、トルコですべてを賭けてベストを尽くします」

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