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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.09 5月29日 スペイン

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第9戦スペイン
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2022年5月29日
■開催地:イントゥ・シャナドゥ・サーキット (1,660 m)

REPORT

MXGP

ルノーが初の総合優勝、コルデンホフも2位でMonster Energy Yamaha Factory MXGPが1‐2フィニッシュ

Monster Energy Yamaha Factory MXGPのマキシム・ルノーがスペイン、マドリッドで開催されたモトクロス世界選手権第9戦で、両レースを制して最上級クラスでの初の優勝を遂獲得した。チームメイトのグレン・コルデンホフは予選で見事な勝利をあげると、レース1で5位、レース2で2位に入って総合2位となり、2戦連続ポディウムフィニッシュを果たした。一方、ジェレミー・シーワーは総合8位となっている。

土曜日の午後、厳しい暑さのもとで行われた予選で、コルデンホフが今シーズン2度目となる勝利をあげた。同時に、チームメイトのルノーとシーワーも力走を見せてそれぞれ3番手と5番手に入った。

レース当日にはさらに厳しい暑さとなり、スペインGPはサバイバルレースの様相を呈した。レース1のゲートが降りると、ルノーが地元ファン期待のJ・プラド(GASGAS)とバー・トゥ・バーでターン1に進入。会場を埋め尽くしたファンから大歓声が上がった。

プレッシャーの中で奮闘するルノーの勢いは増すばかりだが、プラドはいくつかのミス、ランキングトップのT・ガイザー(Honda)が2番手に上がるとルノーにプレッシャーをかける。30分+2周で争われるレース全体を通してガイザーはルノーに迫るが、結局これを攻略することができず、ルーキーが今シーズン2度目となる優勝のチェッカーフラッグを受けた。

タイトでツイスティ、ラフでわだちの多い粘土質の路面で走行が難しいこのコースではスタートが極めて重要となる。サイティングラップで激しいクラッシュを喫し、目まいを覚えながらもコルデンホフは5番手でスタート。どうにかポジションをコントロールし、そのまま5位でチェッカーフラッグを受けた。

一方、シーワーはトップ10圏内でスタートしたものの、7番手を走行中の5周目に激しくクラッシュ。幸い、すぐに再走を果たすことができ、11位でフィニッシュした。

レース2に向けて、ルノーは自信に満ちていた。ゲートからロケットスタートを見せてコルデンホフとプラドを追いながらターン1に進入。コルデンホフとルノーは2番手のポジションを互いに入れ替えながら周回を重ねるが、その後トップのプラドが転倒。

トップに浮上したルノーは、前が開けてクリアになったコースで目を見張るライディングを披露し、そのままレースを制して50ポイントを獲得。最上級クラスでは初のグランプリ優勝を果たした。

コルデンホフは2番手をキープしてフィニッシュ。一方、シーワーはバイクのセットアップに変更を加えて大きく前進し、4位でレースを終えた。

スペイン・グランプリを終えて、ルノーはランキング2位を堅持。3位のシーワーに46ポイントの差をつけている。コルデンホフは5位を維持している。

スペインMXGPはグランプリ3連戦の初戦。次戦は6月5日の週末にフランスのエルネで開催される。

MX2

グリーツがスペインGPで巻き返しの3位

スペインのマドリッドで開催されたFIMモトクロス世界選手権第9戦で、Monster Energy Yamaha Factory MX2のヤゴ・グリーツが、レース1で激しい転倒を喫した後、9位まで挽回し、レース2では小さなミスがありまながらも2位に入った。この結果、グリーツは総合3位となった。ティボー・ベニスタンも、レース1でゲートにヒットし、レース2ではクラッシュと試練に見舞われるが、それぞれ5位と7位でフィニッシュし、総合6位に入った。

Hutten Metaal Yamaha Official EMX250のリック・エルジンガが、GYTRキットを装着したYZ250Fを駆って、なんとレース1でホールショットを奪った。だが選手権の主役2選手、グリーツとT・ヴィヤル(KTM)がすぐにこれをかわし、エルジンガは3番手にシャッフルされる。グリーツは不運にも、トップに立った直後、ウエーブセクションで激しいクラッシュを喫してしまう。

正常な呼吸を取り戻したグリーツは、再びYZ250FMに跨り、最後尾でレースに復帰し、追い上げて9位でフィニッシュ。一方、ティボー・ベニスタントはスタートで出遅れた後、果敢に追い上げて5位でフィニッシュした。

レース2での挽回にモチベーションが高まるグリーツは、再び素晴らしいスタートを見せると、すぐにトップを行くL・エバーツ(KTM)を抜いてレースをリードする。ラップタイムが示す通り、コース上で最速のグリーツだったが、7周目に軽いクラッシュを喫してしまい、2位でチェッカーフラッグを受けた。

ベニスタントはオープニングラップのターン4で転倒を喫した後に猛チャージ。7番手まで上がったところでフィニッシュした。

グリーツはMX2選手権ランキングで2位に後退したが、新たにリーダーとなったヴィヤルとの差は10ポイントにとどめている。ベニスタンは10位に浮上した。

モトクロス世界選手権の次戦は、6月5日の週末にフランスのエルネで開催される。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

MX2 RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

RIDERS RANKING MX2

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MX2

COMMENT

MXGP

Monster Energy Yamaha Factory MXGP

マキシム・ルノー選手談(優勝/優勝:総合優勝)

「僕にとってMXGPで初の総合優勝で、明日は母の誕生日なので良いプレゼントになります。これはすごいことです。この週末は、土曜日から既にコースでの感触が良く、今日は両レースとも好スタートを決めることができて、両方レースともしっかりとまとめることができたので、すごく満足しています。来週の母国GPが待ちきれません」

グレン・コルデンホフ選手談(5位/2位:総合3位)

「昨日の予選レースに勝って、良いゲートを得られたのはすごく良かったです。最初のレースの前に大きなクラッシュをしてしまいました。コース上にかなりの水があり、それに気づくことができずに転倒していました。それで最初のレースでは少し目まいがしました。これはかなりキツかったのですが、どうにか5位に入ることができました。レース2では好スタートを決めて、ルノー選手とバトルとなりました。ルノー選手に続いていたのですが、今日の彼はちょっと強すぎました。それで5/2位という結果になりました。また良い週末になりましたし、ここからさらに進歩するのみです」

ジェレミー・シーワー選手談(11位/4位:総合8位)

「レース2では若干好転しましたけど、自信をもってやって来たので、ここでは苦戦したように思います。今年は昨年より良かったのですが、レース1では最悪のタイミングでミスをしてしまい、バイクの感触も良くありませんでした。ライディングはそれほど悪くなかったと思いますが、このコースでリズムを掴むことができませんでした。でも今は、次のGPを楽しみにしています。この後、エルネやトイチェンタルと、自分の好きなコースになるので、そこで自分とバイクの良いコンビネーションを見つけたいと思っています」

Monster Energy Yamaha Factory MX2

ヤゴ・グリーツ選手談(9位/2位:総合3位)

「今日はかなり大変な一日でした。最初のレースではホールショットを奪いましたが、大きなクラッシュをしてしまいました。それでも9番手まで追い上げたのですが、ハンドルバーが曲がっていたので大変でした。感触は良くなかったのですが、レース終盤には良くなり始めていました。レース2でもホールショットを奪いました。これは常に良いことで、再びレースをリードしていたのですが、小さなミスをしてしまいました。それでも2位でフィニッシュなので、この週末はダメージコントロールがうまくできました。それに表彰台に立てて満足しています」

ティボー・ベニスタント選手談(5位/7位:総合6位)

「今日は期待した結果を得られませんでしたが、ライディングは良かったです。なのでポジティブな点はたくさんありますし、それらには来週末にエルネで行われる母国GPに向けてしっかりと準備を進めます」

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