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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.04 4月3日 ポルトガル

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第4戦ポルトガル
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2022年4月3日
■開催地:アゲダ・サーキット

REPORT

MX1:コルデンホフがポルトガルで表彰台まであと一歩に迫る総合4位

FIMモトクロス世界選手権の第4戦ポルトガルGPで、Monster Energy Yamaha Factory MXGPのグレン・コルデンホフが予選レースで圧倒的な強さを見せて2020年以来、自身初となる勝利を収めてポーポジションを獲得。レースでもそれぞれ4位と3位でフィニッシュし、わずか2ポイント差で表彰台を逃すも総合4位に入った。2週間前のアルゼンチンGPで激しく転倒した影響に苦しむジェレミー・シーワーは大健闘を見せて総合6位。一方、マキシム・ルノーはアゲダ・サーキットを思い通りに走ることができず、総合11位にとどまった。

予選レースを制して自信を深めたコルデンホフだったが、腕上がり今シーズンの課題であるコルデンホフには、レース1での25分間に及ぶトップ3内でのバトルの後、迫って来たT・ガイザー(ホンダ)にかわされてしまう。それでも、コルデンホフには、痛みに耐えながらも4番手をキープするだけの強さが残っており、そのまま4位でチェッカーフラッグを受けた。

また、アルゼンチンでの激しい転倒から未だ2週間にも満たないシーワーは、その影響が残る中で大健闘を見せてレース1をトップ5圏内の5位を獲得。一方、ルノーはミスをおかし、11位でレースを終えた。

レース2は、コルデンホフがYZ450FMを駆って再び素晴らしいスタートを見せると、終盤にトップランナー達に挑む力を残していた。19周目と最終ラップに自己ベストタイムを記録する力走で、総合優勝を果たしたJ・プラド(GASGAS)に続く3位でフィニッシュした。

シーワーは、5番手を走行中の15周目にP・ジョナス(Husqvarna)のホイールと絡んで転倒して順位を落とし7位でフィニッシュしたが、現状を考慮すれば十分満足できるポイントを獲得した。またルーキーのルノーは、予選レースで大クラッシュが影響してか、レース2も再び11位にとどまった。

チャレンジングだが実り多きポルトガルGPを終えたMonster Energy Yamaha Factory MXGP Teamは、4月10日にイタリアのピエトロムラータで開催されるFIMモトクロス世界選手権第5戦に焦点を移している。ルノーはMXGP選手権3位でイタリア戦に臨み、シーワーはこれと20ポイント差の4位、コルデンホフは同35ポイント差の5位につけている。

MX2:グリーツが連続表彰台でMX2の首位をキープ

ポルトガルのアゲダで開催されたFIMモトクロス世界選手権第4戦で、Monster Energy Yamaha Factory MX2のヤゴ・グリーツが見事な走りを披露してレース2を制し、レース1の苦戦を挽回して総合3位に入り、2022年開幕以来連続で表彰台を獲得、ランキングでは2位に16ポイント差でトップを守った。チームメイトのティボー・ベニスタンは、両レースとも一貫したライディングを見せ総合7位に入った。

グリーツはポルトガルで完璧な走り出しを見せた。予選レースではスタートからフィニッシュまで全周回をリードして予選3連勝を果たし、土曜日を完璧に終えた。一方、5ヵ月のブランクを経てレースに復帰したベニスタンは、復帰初レースでは腕上がりに苦しんだが、奮闘して12位で予選レースを終えた。

ポールポジションを獲得したグリーツは、レース1でまずまずのスタートを見せるが、2周目に小さなステップアップジャンプの着地でハンドルバーから手が離れて、地面に投げ出されてしまう。激しい転倒を喫した後、すぐに再走を果たすと、オーバーテイクが難しいアゲダ・サーキットで目を見張る猛チャージを展開。9位でフィニッシュした。

レース2のグリーツは、今シーズン見せている力強さを示し、4番手からチャンピオン候補たちをパスし、自身今季4度目、キャリア24度目となる優勝のチェッカーフラッグを受けた。

開幕3戦を負傷欠場した若手フランス人ライダーのベニスタントが本グランプリから復帰、週末を通して順調な進歩を見せた。両レースをスムーズかつ一貫したリズムで走り、それぞれ7位と8位でフィニッシュ、総合7位に入った。

MX2のランキングでグリーツは依然として2位に16ポイント差で首位を保っており、ヤマハはマニュファクチャラー部門でKTMに2ポイント差の首位につけている。ベニスタンは、ポルトガルで初ポイントをあげ、現在のランキングは18位。

FIMモトクロス世界選手権、次戦は来週末の4月7、8日にイタリアのピエトラムラータで開催される。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

MX2 RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

RIDERS RANKING MX2

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MX2

COMMENT

MXGP

Monster Energy Yamaha Factory MXGP

グレン・コルデンホフ選手談(4位/3位:総合4位)

「今日は表彰台に近づきました。今シーズンは腕上がりに苦労しており、今日のレース1でもそれが出てしまいました。レース2ではもう少し自分に合ったことをしようとトライしました。そのため腕上がりが出ることなく、最後も力が残っており2番手のプラド選手をほぼ捉えており表彰台に上がれるチャンスがあったので、ほろ苦いフィニッシュとなりました。しかし、ここから得られるポジティブな点はたくさんありますし、良いフィーリングです」

ジェレミー・シーワー選手談(5/7位:総合6位)

「アルゼンチンでのクラッシュの後、今週末に入ってからも、出場できるかどうか確実にはわからない状態だったので、かなり満足しています。土曜日の時点では身体的にはまだ十分に走れる状態ではなかったのですが、結果としてポイントを獲得できたし、どうにか無事に終えることができました。僕の走り方を見れば、ポイントを獲得することだけに専念していたことが分かったと思います。今日の展開には満足しかありません」

マキシム・ルノー選手談(11/11位:総合11位)

「本当に厳しい週末でした。予選レースで大クラッシュをして、脚を少し痛めてしまったのですが、正直なところ言い訳はできません。今日はうまくやれたかもしれませんが、違和感がありました。両方のレースでクラッシュしてしまいました。これは自分が望んでいる走りではありません。なので、次のレースに向けて立て直す必要があります」

MX2

Monster Energy Yamaha Factory MX2

ヤゴ・グリーツ選手談(9位/優勝:総合3位)

「今日の自分のライディングには本当に満足しています。レース1のミスはあまり満足ではありませんけど、ああいうことも起こり得るものです。どうにかダメージコントロールをして9位でフィニッシュしました。レース2ではコースの感触がすごく良かったし、自分のライディングにも満足できました。今後のラウンドでは今回のようなミスを減らしたいと思っています」

ティボー・ベニスタン選手談(7/8位:総合7位)

「この週末は、最初は大変でした。疲労感があり、アームポンプに対処しなければなりませんでした。でも週末を通してどんどん良くなってゆきました。それでもアームポンプは出たので、リラックスして走ることに集中する必要がありました。今日はゲートのアウトサイトに位置していたのですが、2回とも好スタートを決めることができました。第1ターンではトップグループに留まるのが難しかったので、あまりハードにプッシュすることはせず、自分のリズムを見出すことに集中しました。どちらのレースも自分のライディングは悪くなかったし、復帰レースとしては悪くなかったと思うので、このまま続けて、一歩ずつ戻してゆくつもりです」

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