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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.05 4月10日 トレンティーノ

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第5戦トレンティーノ
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2022年4月10日
■開催地:ピエトロムラータ・サーキット

REPORT

イタリアのピエトロムラータで開催されたFIMモトクロス世界選手権第5戦トレンティーノGPで、Monster Energy Yamaha Factory MXGPのマキシム・ルノーが総合2位とし、シーズン3度目となる表彰台に立った。ジェレミー・シーワーは表彰台に惜しくも2ポイント及ばず総合4位。グレン・コルデンホフも総合5位とした。

MX2では、ティボー・ベニスタンの復帰を印象づけるグランプリとなった。復帰から2回目のグランプリとなった今回、5位と3位で総合4位を獲得。また、ヤゴ・グリーツは厳しい一日を過ごすこととなった。レース1では3位としたが、レース2はクラッシュがあり、総合11位でグランプリを終えた。

ルノーが総合2位で再び表彰台へ、シーワーとコルデンホフもトップ5フィニッシュ

Monster Energy Yamaha Factory MXGPは、トレンティーノGPのレース1で3選手全員がトップ5圏内でフィニッシュする力強い走りを披露した。ゲートが降りると、コルデンホフはロケットスタートを見せてトップに立ち、ランキングトップのT・ガイザー(ホンダ)を抑えて11 周に渡ってレースをリードした。

延々と続いたスリリングなバトルの後、コルデンホフはガイザーの先行を許し、後方から激しく迫るJ・プラド(GASGAS)に対して2番手を守る戦いにシフトし、最後までポジションを守って今シーズン自己ベストとなる2位でフィニッシュした。一方、チームメイトのシーワーとルノーも素晴らしいスタートを決めると、M・エバンス(ホンダ)を交えて4番手を巡る三つ巴の争いを展開する。

エバンスがレース開始から20分後に後退。ヤマハライダーによる接近戦となり、シーワーがペースをコントロールして4番手につけたが、最後はルノーの先行を許し、ルノー、シーワーの順にフィニッシュした。

レース2は、シーワーの猛攻を抑え込んだルノーの速さと頭脳的なレース運びを印象付けることとなった。B・ボジャーズ(ハスクバーナ)を抜いて3番手に上がった21歳のルーキーは、11周に渡り経験豊富なチームメイト、シーワーに続いて走行していたが、その後これをパスして2番手に上がり、そのままフィニッシュし総合2位で表彰台に立った。

アルゼンチンでの転倒の影響が今も残るシーワーは3位でフィニッシュ。僅かのポイント差で表彰台を逃すこととなったが、総合4位と堅実にポイントを獲得した。

またコルデンホフは不運に見舞われ、第1コーナーでの転倒に加え、最後尾から果敢に追い上げる中で転倒があり、その影響でマシンにマイナートラブルも発生し11位。それでもレース1の2位が貢献し、総合5位を獲得した。

Monster Energy Yamaha Factory MXGPチームはこの後、週末のオフを過ごした後、4月24日にラトビアのケグムスで開催されるFIMモトクロス世界選手権第6戦に臨む。

ベニスタンがトレンティーノで総合4位

膝の手術から5ヵ月に渡り、バイクから遠ざかっていたベニスタンが、MX2予選をトップで通過。この勝利により、ベニスタンは自身初となる、ポールポジションからグランプリをスタートすることになった。一方、ランキングリーダーのヤゴ・グリーツは、4周目にクラッシュを喫して18番手で予選レースを終えた。

レース1でポールポジションからスタートしたベニスタンはトップ3につけるが、すぐにA・アダモ(GASGAS)に抜かれて4番手に後退する。両選手は3度順位を入れ替える激しいバトル展開した後、ベニスタンはブランクの影響もあり苦戦。5番手に順位を落としてフィニッシュした。

グリーツにとって、18番手からのスタートは初めてのチャレンジであった。両レースで大混乱を巻き起こした180度の第1コーナーを問題なく通過するが、両レースともトップ10圏外から猛プッシュをしなければならなかった。

可能な限りのポイントを獲得すべく奮闘するグリーツは、レース1で驚異的なパフォーマンスを見せて3番手まで順位を上げる。15周目にレース中の最速ラップタイムを叩き出したが、トップ2はすでに大きく先行しており、結局、グリーツはそのまま3位でフィニッシュした。

レース2、ベニスタンとはYZ250FMを駆ってトップ3スタートを見せると、すぐにレースをリードするT・ヴィヤル(KTM)に挑みかかる。だが、プレッシャーによって体が思うように動かない状況となったが、激しい走りを抑えてリラックスし、クレバーなライディングでシーズン初となるトップ3フィニッシュを果たした。

グリーツは10番手から目を見張る走りで順位を上げるが、チームメイトと3番手を争っていた6周目、ステップダウンジャンプでスライド。コースサイドに着地した後、激しくハイサイドを起こしてしまう。すぐに立ち上がりYZ250FMを起こしてレースに復帰しようとするが、不運にもフロントブレーキ・キャリパ―が破損しており、再走を果たすことはできなかった。

トレンティーノMX2グランプリでは1レースでしかポイントを挙げることができなかったグリーツは、総合11位となり、MX2選手権ランキングは2位に後退した。

両チームはこの後、オフを過ごし4月24日にラトビアのケグムスで開催されるFIMモトクロス世界選手権第6戦に臨む。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

MX2 RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

RIDERS RANKING MX2

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MX2

COMMENT

MXGP

Monster Energy Yamaha Factory MXGP

マキシム・ルノー選手談(4位/2位:総合2位)

「今回の表彰台にとても満足しています。ポルトガルGPの後、いくつか課題があったので、今シーズン最高の表彰台だと思います。450で走るのは容易ではないここで挽回できたことはとても価値があります。ここはいつも良い走りができるというコースではなく、昨年は苦戦したレースもありましたが、最終戦でタイトルを決めることができました。ここに戻って来るのはうれしいことですし、熱狂的なファンに会えてよかったです。フランスのファンも熱狂的であることを願っています!」

ジェレミー・シーワー選手談(5位/3位:総合4位)

「アルゼンチンでのクラッシュから立ち直るのは予想していたより大変な状況です。ポルトガルでは堅実にポイントを獲得することに努めたのですが、それはうまくいきました。そしてこの週末は、ポルトガル以前のような攻める走りに努めました。あのクラッシュの前までは常にトップ3圏内にいたので、今はその自信を取り戻す必要があったのです。大変な道のりですが、今週末は最大限に実行できたと思います。表彰台は逃しましたが、まだ立ち直る途中ですし、幸いなことに、この後2週間のオフがあるので100%に向けて取り組みます」

グレン・コルデンホフ選手談(2位/11位:総合5位)

「この週末は走り出しから感触が良く、ラップタイムも常に良い状態でした。予選もとても良かったし、さらに今年最初のホールショットを奪って、20分に渡ってガイザー選手の前でレースをリードし2位でフィニッシュしました。レース2はアクシデントのあと、挽回を急いでいたこともありクラッシュして、バイクにマイナートラブルが出てしまい、11位でフィニッシュしました。それでもトップ5というのは上々です」

MX2

Monster Energy Yamaha Factory MX2

ティボー・ベニスタン選手談(5位/3位:総合4位)

「バイクの感触がすごく良かったので、この週末はとても良いスタートが切れました。予選レースで初優勝し、MX2で初めてポールポジションを獲得することができました。最初のレースでは、序盤にちょっとミスをしたことをきっかけに、身体が硬くなってしまい、いくつかポジションを下げましたが、それでも5位でフィニッシュできたので良かったです。2レース目ではトム・ヴィヤルにアタックしましたが、リラックスする必要があったし、自分のラインを見つけなければなりませんでした。1ポイント差で表彰台を逃したのは残念ですが、自分にとって今年2回目のグランプリであり、バイクにひと月しか乗っていないことを考えれば、トップ3フィニッシュができたのは良かったです」

ヤゴ・グリーツ選手談(3位/DNF:総合11位)

「自分にとって厳しい週末でした。結果にはがっかりですし、レッドプレートも失いました。でも、自分のライディングには満足しなければなりません。コースの感触はかなり良かったし、予選18番てからのスタートが厳しかったということです。集団の中をかなりうまく抜けて行きましたし、速さもありましたけど、ちょっとミスが多すぎたということですね。今はラトビアに戻って、取り返すのをすごく楽しみにしています」

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