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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.11 6月12日 ドイツ

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第11戦ドイツ
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2022年6月12日
■開催地:トイチェンタル ・サーキット(1,590 m)

REPORT

MXGP

シーワーがレース2で優勝、総合2位を獲得

先週末にグランプリ優勝を果たしたMonster Energy Yamaha Factory MXGPのジェレミー・シーワーが、トイチェンタルで開催されたFIMモトクロス世界選手権第11戦ドイツGPでもその勢いを維持した。27歳のスイス人ライダーは、レース1を3位で終えるとレース2で優勝を果たし、総合優勝とわずか2ポイント差の2位となって表彰台に立った。グレン・コルデンホフは、両レースをそれぞれ10位と8位で終え、総合9位となった。

シーワーはレース1の第1ターンを7番手で抜けると、レース序盤で挽回し、元世界チャンピオンのJ・プラド(GASGAS)とR・フェーブル(Kawasaki)らをかわして3番手に上がる。これでトップ3圏内に入ったシーワーは、2番手を行くP・ジョナス(Husqvarna)に照準を合わせるが、これを攻略するには至らず、そのまま3位でフィニッシュした。

強さを増すシーワーは、レース2では圧倒的なパフォーマンスを見せて今シーズン2度目の優勝を果たした。今季初のホールショットを奪ったシーワーは、現在MXGPのランキングリーダーで、世界チャンピオンを4回獲得しているT・ガイザー(Honda)を7秒も引き離す。その後、18周を完璧にリードし、2014年にプロとなって13回目の優勝を遂げた。

コースは、トイチェンタルの丘の中腹に広がりわだちが多く、ハードパックのコースで、角ばったエッジのトリッキーなバンプを備え、多くの上りと下りを有する。オーバーテイクが難しいと表現され、この日のコルデンホフが両レースで苦労したのがまさにそれだった。コルデンホフはレース1を10番手でスタートしてそのまま10位でフィニッシュし、レース2ではわずかに改善して8位でチェッカーフラッグを受けた。

またチームのルーキー、マキシム・ルノーは土曜日午後に行われた予選レースで激しい転倒を喫して負傷し、レースへの出場を断念。この結果、ルノーはランキングで4位に後退した。一方、シーワーは2位に浮上、コルデンホフは5位を守っている。

Monster Energy Yamaha Factory MXGP Teamはこの後、1週間のオフを経て、インドネシアのサモア・スンバワへと移動し、6月26日の週末に開催されるMXGPシリーズ第12戦に臨む。

MX2

ベニスタントがグランプリ初の総合優勝を飾り、グリーツは総合2位でランキングトップを奪還

Monster Energy Yamaha Factory MX2のティボー・ベニスタントが、FIMモトクロス世界選手権第11戦ドイツで、並外れた強さを示した。19歳のフランス人ライダー、ベニスタントは、レース1を3位で終えると、レース2ではスタートtoフィニッシュの圧勝を飾った。チームメイトのヤゴ・グリーツは両レースを着実に2位で終えて総合2位となり、ランキングトップに返り咲いた。この結果、ヤマハはマニュファクチャラーズ・ランキングでの首位を取り戻した。

ドイツGPでは、Monster Energy Yamaha Factory MX2のベニスタントとグリーツが抜群の走り出しを見せた。両ライダーは予選を2位と3位で通過した。

レース1のゲートが降りると、ベニスタントはターン1で同国のライダー、T・ヴィヤル(KTM)に迫り、グリーツはタイトなラインをとって5番手につける。

ベニスタントがオープニングラップでトップに挑みかける一方、グリーツはJ・パンカー(KTM)とS・ランゲンフェルダー(GASGAS)を豪快にパスして3番手に上がる。3番手に上がったグリーツは、レースの半分でベニスタントの後方につけていたが、その後イン側からこれを抜き去り、2番手に浮上した。そこからグリーツは猛プッシュ。速いラップタイムを記録してトップのヴィヤルを追撃する。

最終ラップに入ると、MX2タイトルを争う2選手の差は1秒以下となる。グリーツはチェッカーフラッグに向けて猛プッシュするが、わずかの差で及ばず2位でフィニッシュを通過した。ベニスタントは前を行く2選手に挑戦することができなかったが、後続集団よりも常に先行し、3位でレースを終えた。

レース2はベニスタントがライバルを圧倒した。若きヤマハのエースは、ターン3でヴィヤルをパスすると、YZ250FMを駆って以後一度も首位を譲らず優勝を果たした。その一方で、グリーツはランキングを念頭にレースを戦った。最大のライバル(ヴィヤル)がバイクのトラブルでリタイアするのを知るや、不必要なリスクを避けて2番手を確保する作戦に変更。そのまま2位でフィニッシュした。

シーズン10回目のポディウムフィニッシュを果たしたグリーツは、MX2のランキングで再びトップに立ち、2位のヴィヤルに8ポイントの差をつけて次戦に臨む。ベニスタントは今シーズン3度目のポディウムシャンペンを手にした。負傷により3戦を欠場しているが、現在、ランキングは7位となっている。

シリーズ次戦は6月25、26日にインドネシアのサモタ・スマバワで開催される。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

MX2 RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

RIDERS RANKING MX2

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MX2

COMMENT

MXGP

Monster Energy Yamaha Factory MXGP

ジェレミー・シーワー選手談(3位/優勝:総合2位)

「今日の最初のレースで、ジョナス選手をとらえることができず残円です。何度か試みたのですが、ギャップを詰めることができませんでした。レース2では、好スタートが必要とわかっていたので、シーズン初となるホールショットをどうにか奪いました。それから、良いリズムで、シーズン最高のひとつに数えられるライディングができました。ガイザー選手は週末を通して強力で、すべてのセッションでトップでしたが、レース2だけは別でした。この優勝はとてもうれしく、今後も続けていきたいと思います」

グレン・コルデンホフ選手談(10位/8位:総合9位)

「本当に大変な週末でした。週末を通して、流れを掴むことができませんでした。コースはかなり難しく感じました。スタートも今日は不調で、挽回するのは相当厳しい状況で、上位陣についていくといった具合でした。2回目のレースでは順位を上げることができましたが、本当にがっかりしています」

Monster Energy Yamaha Factory MX2

ティボー・ベニスタント選手談(3位/優勝:総合優勝)

「GP初優勝! 本当にうれしいです。最初のレースはちょっと厳しかったものの、週末を通してライディングはすごく良かったです。上位陣と一緒に走るようトライしたんですが、彼らはすごく速くて、それに僕自身、あまり伸び伸びと走ることができなかったので、P3でフィニッシュしました。レース2もまた2番手でスタートして、それからすぐにプッシュするようにしました。これがうまくいって、勝つことができました。すべての人たちに本当にお礼を言いたいですし、たくさんの人たちが僕と一緒に、また僕の後ろでがんばってくれているので、その人たち全員にお礼を言いたいです」

ヤゴ・グリーツ選手談(2位/2位:総合2位)

「今日は2位で本当に満足しています。週末を通して、コース上での感触はあまり良くなかったので、レース1では自分に勝てる速さがあったのでちょっと驚きました。レース2ではコース上での感触が最高ではなく、ちょっと苦戦したのですが、それでもなんとかランキング首位を取り戻したので、全体としてはポジティブな週末でした」

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