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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.12 6月26日 インドネシア

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第12戦インドネシア
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2022年6月26日
■開催地:サモタ・スンバワ・サーキット(1,740m)

REPORT

MXGP
コルデンホフとシーワーが体調不良を押して5位と9位

Monster Energy Yamaha Factory MXGPの2人のライダー、グレン・コルデンホフとジェレミー・シーワーが、インドネシアのサモタ・スンバワで開催されたFIMモトクロス世界選手権第12戦インドネシア・グランプリで、体調不良と戦いながらのライディングという厳しい週末を乗り切り、それぞれ総合5位と9位に入った。

インドネシアに新たに作られた、全長が長く、高速レイアウトの目を見張るようなサモタ・スンバワ・サーキット。コルデンホフとシーワーは、ここで好結果を得ようと楽観的に到着した。このまったく新しいコースは、ソフトな路面と、目を見張るようなレイアウトから、見る者に最高の第一印象を与える。だが残念なことに、インドネシア入りしたシーワーは、体調不良により土曜日にはわずか4周しか走行することができなかった。

コルデンホフは最初のプラクティスセッションで大いに気を吐き、2番手のラップタイムを記録するが、昼食後に体調不良となり、予選レースが開始される頃になると、エネルギーの低下に苦しむようになった。それでもコルデンホフは不調を乗り越えて予選で4番手に入ったが、シーワーはわずか1周しただけで予選レース続行を断念。決勝レースに備えて休息をとり、回復を図ることにした。

休息をとることと水分補給に努めた両選手だったが、体力は低下していて、"サバイバルモード"でレース1に臨んだ。コルデンホフはトップ5スタートを決めると、MXGPおよびMX2の元世界チャンピオン、R・フェーブル(カワサキ)、そしてP・ジョナス(ハスクバーナ)の猛攻を抑え、驚異的なライディングを見せて4位でフィニッシュした。一方、シーワーはスタート時にゲートにヒットし、最後尾から追い上げて12位でレースを終えた。

レース2に入ると、食糧と水分を充分補給できない中、高温多湿のコンディションが、非常に体力を要するサンドコースと相まって、Monster Energy Yamaha Factory MXGPの2ライダーには極度の厳しさがもたらされた。両選手は全力を尽くしたが、高速でソフトな路面、そして技術的に要求が高いサモタ・スンバワのようなサーキットで求められるエネルギーを考えると、守りのライディングをせざるを得ない。コルデンホフは6番手でスタートし、そのままのポジションでフィニッシュして総合5位。一方、シーワーは9位でフィニッシュし、総合9位となった。

シーワーはこのような状況下でのトップ10フィニッシュに満足していたが、ランキングでは3位に後退。一方、マキシム・ルノーとグレン・コルデンホフはそれぞれ4位と5位を維持している。

Monster Energy Yamaha Factory MXGPチームはヨーロッパに戻り、2週間の休みを経て7月16、17日にチェコ共和国のロケトで開催される選手権第13戦に臨む。

MX2
ベニスタンが3戦連続となる表彰台獲得

Monster Energy Yamaha Factory MX2のティボー・ベニスタンが、インドネシアのサモタ・スンバワで開催されたFIMモトクロス世界選手権第12戦で、3戦連続となる表彰台を獲得した。19歳のフランス人、ベニスタンはレース1で4位、レース2では3位に入り、総合3位となり、同ポイントの総合4位にチームメイトのヤゴ・グリーツが2位/5位のスコアで続いた。

Monster Energy Yamaha Factory MX2ライダーは、まったく新しいサーキットで息をのむような高温多湿に直面し、試練にさらされた。グリーツは高速で全長が1,740メートルと長いこのサンド・サーキットにすぐに適応し、タイムドプラクティスで3番手のタイムを記録すると、続く予選レースでは2番手に入った。これに、走行する度に長足の進歩を遂げるチームメイトのベニスタンが3番手で続いた。

ランキングのリーダーのグリーツは、好結果を決意していた。レース1のスタートで5番手につけると、素早い追い抜きを見せて順位を上げ、2番手を走行していたK・ドゥ・ヴォルフ(ハスクバーナ)が2周目に転倒すると、そのポジションについた。前方がクリアに開けたコースで、トップを行くT・ヴィヤル(KTM)との3秒差を詰めるグリーツだったが、ローラーセクションへと続く右コーナー出口でスライド。貴重なタイムをロスしてしまい、2位でフィニッシュするにとどまった。

一方、ベニスタンはターン2のウエーブセクションで他のライダーと絡んでコースアウトを喫し、後方からの追い上げを余儀なくされる。コース上の感触は良いものではなかったが、その忍耐強い走りでオープニングラップの8番手から順位を上げ、3位のS・ランゲンフェルダー(GASGAS)の背後に迫る4位でフィニッシュした。

まったく新しいサモタ・スンバワ・サーキットは、岩などの危険物が隠れたローム層のセクションを多く含む、トリッキーなサーキットと言われている。路面が読みにくいため、多くのライダーがレース2でミスを冒した。グリーツは3度にわたり転倒を喫し、苛立ちながら5位でフィニッシュ。

一方、ベニスタンはサスペンションのセッティングに細かい変更を行って感触が向上。好スタートを決めて好走し、シーズン8度目のトップ3フィニッシュを果たした。

総合3位に入ったベニスタンは2022年4枚目のポディウム・シルバーウエアを手にした。負傷により3戦を欠場しているため、ベニスタンのランキングは7位のまま。一方、総合4位のグリーツはランキング2位に後退。トップのヴィヤルと1ポイント差でタイトル争いを展開している。

Monster Energy Yamaha Factory MX2チームはヨーロッパに戻り、2週間の休みを経て7月16、17日にチェコ共和国のロケトで開催される選手権第13戦に臨む。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

MX2 RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

RIDERS RANKING MX2

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MX2

COMMENT

MXGP

Monster Energy Yamaha Factory MXGP
グレン・コルデンホフ選手談(4位/6位:総合5位)

「大変な週末でした。タイムドプラクティスの後から、気分が悪くなり始めました。予選レースではエネルギーがまったくない感じで、それから気分がすごく悪くなりました。熱があって、何も食べることも飲むこともできませんでした。キツい一日でした。飲まず食わずでは、特に2回目のレースは大変だということはわかっていました。でも今日は最後まで走り切る、自分は強いんだという思いで臨みました。そうは行かない、ということはすぐに気づきましたけどね。まったくエネルギーがありませんでした。ここでやり切って、総合5位でしっかりポイントを獲得して、無事に帰ることができることに満足しています」

ジェレミー・シーワー選手談(12位/9位:総合9位)

「ここに来て素晴らしい感触でした。金曜日にはすごく体調が良くて、ここでのレースにワクワクしていたのですが、その後、金曜日の夜、夕食後に本当に具合が悪くなりました。一晩中眠れませんでした。食べた物を吐いてしまいました。それで土曜日はずっとライディングしませんでした。なんとか乗り切ろうと努めていたのです。完全に参ってしまっていましたけど、コースと予選レースのスタートを覚えるために2、3周しなければなりませんでした。具合が悪くてどん底の昨日の状態から、長い道のりを経ているので、今日、自分がフィニッシュした位置には満足しています。レース1で、ゲートは動いたものの倒れなかったので、ゲートにヒットしてしまい、その後、最後尾から追い上げて12位でフィニッシュしました。エネルギーをセーブして、最後まで走り切ろうとすると追い抜きは非常に難しいので、この結果はまあまあです。2レース目も同じ展開でした。一度ストールしただけで大きなミスはせず、このような状況での9位というポジションには満足しなければなりません。今は早く帰りたいし、医者に、このウイルスかバクテリアか何かを、できるだけ早く身体から除去してもらいたいです」

MX2

Monster Energy Yamaha Factory MX2
ティボー・ベニスタン選手談(4位/3位:総合3位)

「コース上の感触はあまり良くありませんでした。リズムも良くなかったし、コースの感触も。それでもプッシュするために最善を尽くしました。レース1では追い上げて4位、レース2ではアダモの後方で少し待ってからパスしました。その後、幸運を祈りつつ、どうにか3番手を守りました。実際、ひどい週末に表彰台に立てるというのは良いことで、このように続けて、シーズン最後まで表彰台を獲得したいと思っています」

ヤゴ・グリーツ選手談(2位/5位:総合4位)

「今日は大変でした。レース1では、コース上の感触が良くて、速さもありました。ヴィヤルを追っていたのですが、小さなミスをして数秒ロスしました。レース2では第3コーナーでクラッシュして、さらに2回小さなクラッシュをしてしまいましたが、5位でフィニッシュ。結果には満足していませんが、コース上での感触は良かったですね。あとは休みの間にスタートに取り組む必要があります」

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