ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.18 11月10日 バレンシア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第18戦バレンシアGP
■開催日:2013年11月8日(金)1日目フリー走行、9日(土)予選、10日(日)決勝
■開催地:スペイン/リカルド・トルモサーキット
CIRCUIT DATA
■コース長:4.005 km
■サーキットレコードラップ:1分32秒582(2008年:C・ストーナー)
■サーキットベストラップ:1分30秒844(2012年:D・ペドロサ)
■2012年の優勝者:D・ペドロサ
REPORT
ヤマハ、タイトルを賭けて最終戦のスペインへ
モトGPは今週末、スペインのバレンシア・サーキットで最終戦を迎える。現在、ランキングトップはM・マルケス。ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソが13ポイント差でこれを追っている。
ロレンソは第16戦オーストラリアと第17戦日本で連勝を果たし、最終戦までタイトル獲得の可能性をつないだ。今回もマルケスにプレッシャーをかけ続け、逆転チャンピオンを狙う意気込み。ここバレンシアでは2009年に3位、2010年には優勝を挙げている。
チームメイトのV・ロッシも、これまでに数々の好成績を残しており、今回も表彰台獲得が目標。2003年と2004年に優勝。2002年と2009年は2位。2005年、2008年、2010年は3位を獲得している。
シーズン最終戦の舞台となるバレンシア・サーキットは、毎年、記録的な大観衆を集めることでも知られている。1999年に完成したコースは全長4km。5つの右コーナーと8つの左コーナー、そして650mのストレートを持つ。
COMMENT
J・ロレンソ選手談
「ついに最終戦のバレンシア。おそらく、シーズン中、最もエキサイティングなレースになるだろう。チャンピオン争いはまだ終わっておらず、僕らは依然として戦い続けている。3戦前には、戦いはもう終わったと思っていたのに、タイトル獲得の可能性が出てきたのだから、今はとても興奮しているよ。バレンシアは僕のホームレース。この状況で迎えるホームGPはかなり感動的なものになりそうだ。失うものは何もなく、狙うのは優勝だけ。戦いの切り札は僕らのほうにあると言っていいだろう。チャンピオンにより近いライバルのほうが、おそらく僕らよりも大きなプレッシャーを感じているだろうからね。レースが楽しみだし、力を尽くす決意。これまで通り好調をキープすることができれば優勝争いも可能だと思う。レースはどんなことだって起こり得る。去年のように不安定な天候になったら、なおさらだ。自分自身を信じ、ファンのみなさんに素晴らしいレースをお見せしたい。最後まで決してあきらめない!」
V・ロッシ選手談
「バレンシアは僕にとって最高のサーキットというわけではないけれど、優勝を含めて何度か表彰台に上った経験はあるんだ。今回もいつも通り全力を尽くし、表彰台を目指して戦いに挑む。そして、もしも十分に余裕があれば、できる限りホルヘを助けたい」
W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談
「フィリップ・アイランドともてぎで、ホルヘがついに連続優勝。チャンピオンシップは、すでにほぼ終わったと思っていたが、これから最終戦のバレンシアと向き合わなければならない。我々の希望は、ここでタイトル争いをすること。誰もがよく知っているとおり、レースではどんなことも起こり得る。チャンスは残っているのだ。チームとしては展開を見守りながら、同時に気温にも注目していかなければならないと思っている。冷たい秋の雨は脅威。レイン・コンディションになれば路面が滑りやすく難しい状況になるので、注意深い対応が必要だ。ホルヘに望むことは冷静さと集中力をキープすること。ここまで素晴らしい仕事をしてくれたので、今回も何としてもライバルに打ち勝ちたい。ホルヘは精神的にも身体的にも非常に強靭で、ライディング・スタイルも完璧だ。我々には失うものは何もない。チャンスは必ずある」
M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談
「最終戦での目標は、可能な限り最高のレース・ウイークにすること。チャンピオンはこの最終戦で決定し、我々がその重要な鍵を握っていることは間違いない。だから少しでもライバルを引っかき回したいんだ。ホルヘは非常に好調で強く、日本GPの走りも本当に素晴らしかった。チームもこのところ絶好調なので、今回も同様に攻め続けたい。また、バレンティーノが良い状況にあることも、チームとしては非常に重要。他の3人について行けるようにすることが我々の役目だと思っている。最高の形でシーズンを締めくくりたい」