ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.16 10月20日 オーストラリア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第16戦オーストラリアGP
■開催日:2013年10月18日(金)1日目フリー走行、19日(土)予選、20日(日)決勝
CIRCUIT DATA
■開催地:オーストラリア/フィリップアイランド
■開設:1956年
■コース長:4.448 km
■サーキットレコードラップ:1分30秒059(2008年:N・ヘイデン)
■サーキットベストラップ:1分28秒665(2008年:C・ストーナー)
■2012年の優勝者:C・ストーナー
REPORT
ヤマハ・ファクトリー・レーシングがフィリップ・アイランドへ
1週間前にマレーシアGPを終えたばかりのヤマハ・ファクトリー・レーシングが、そのままオーストラリアへ移動。今週末にフィリップ・アイランドで開催される第16戦に出場する。シーズンは残り3戦。J・ロレンソとV・ロッシはライバルたちに最終盤の戦いを挑む。
ディフェンディング・チャンピオンのロレンソはここフィリップ・アイランドにおいて、最高峰クラスではまだ優勝経験がないものの、250㏄クラスでは2006年と2007年に2連勝。また2012年には、世界タイトル獲得が決定した思い出の地でもある。
一方のロッシは、1998年と1999年に250㏄クラスで、2001年には500㏄クラスで優勝。またモトGPでは、2002年から2005年まで4連勝の記録を持つ。
フィリップ・アイランドは1956年に建設され、以来、1968年までモーターサイクル・グランプリを開催。その後30年ものブランクがあったが、1989年、コース修復を経て再開され現在に至っている。高速コーナーで展開されるエキサイティングなレース。青い海と緑の草原に囲まれたこのコースは、ライダーからもファンからも愛され続けている。
COMMENT
J・ロレンソ選手談
「マレーシアのことは今もまだ悔しさが残っているんだ…。だって、もっと上を狙えると思っていたからね。シーズンはあと3戦だけとなり、タイトル争いはかなり難しい状況になってしまったけれど、とにかくすべてをかけて勝利を目指すよ。フィリップ・アイランドは素晴らしいコース。大好きなコースだよ。去年はここで2度目のモトGPタイトルを決定し、すごくいい気分だったんだ。今回、望むことは、天候がひどくならず、少なくとも楽しんでレースができること。そしてもちろん、最終戦のバレンシアまでに1戦でも多く勝ちたいと思っている。そして、もしもチャンピオンになれないとしたら、ダニとのランキング2位争いに勝たなければならない。このコースはアラゴンやマレーシアよりはヤマハに合っていると思うので、好調をキープして走行に臨みたい」
V・ロッシ選手談
「フィリップ・アイランドは大好きなコース。とても楽しく走れるんだ。セパンとはまったく違うタイプで、ヤマハ勢にはこちらのほうが向いていると思う。レースの度に調子が上がってきているので、今回どんなことになるのか非常に楽しみ。何と言っても、ここは過去に何度も優勝した場所だからね。目標はいつもと同じ。ホルヘ、ダニ、マルクに食らいついていくこと。そして最後の3戦でベストを尽くすこと。準備は整った!」
W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談
「フィリップ・アイランドはホルヘのお気に入りのひとつ。去年はC・ストーナーが唯一のライバルとなったが、今年はそれ以上の好レースを期待している。ここは高速コーナーでマシン・バランスの良さが要求されるが、それはホルヘの得意とするところ。気温が低いことも助けになるだろう」
M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談
「マレーシアは期待通りにいかなかったが、それに続いてすぐ次のレースができることは幸いだ。フィリップ・アイランドでは多くの好成績をあげ、良い思い出がある。我々のマシンの特性に非常に合っているので、今回もまた好結果を期待しているのだ。昨年はここでチャンピオンを決定。そのことがモチベーションにもなっており、今年も良い形でシーズンを締めくくれるようにベストを尽くす意気込みだ。ライダーたちの士気は高く、チームクルーへの信頼も厚い」