ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.15 10月13日 マレーシア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第15戦マレーシアGP
■開催日:2013年10月11日(金)1日目フリー走行、12日(土)予選、13日(日)決勝
■開催地:マレーシア/セパン
CIRCUIT DATA
■開設:1999年
■コース長:5.548km
■サーキットレコードラップ:2分02秒108(2007年:C・ストーナー)
■サーキットベストラップ:2分00秒311(2012年:J・ロレンソ)
■2012年の優勝者:D・ペドロサ
REPORT
ヤマハ・チームがマレーシアへ、熱気も最高潮!
ヤマハ・ファクトリー・チームは今週末、セパン・サーキットで開催される第15戦出場のためマレーシアへ。ここから3週連続でレースが行われるが、その初回となる今大会は、シーズン最終盤の非常に重要な戦いとなる。残りは4戦。第14戦終了時点でランキング2位につけているJ・ロレンソは、M・マルケスからトップの座を奪い返すべく全力で臨む。
ロレンソは250㏄クラスで出場した2006年に優勝。モトGPクラスでは未だ優勝はなく、2012年に2位、2010年に3位を獲得している。
一方、チームメイトのV・ロッシはこのコースを得意としており、優勝回数で最多記録を誇る。1997年に125㏄クラスで、2001年に500㏄クラスで、2003年、2004年、2006年、2008年、2010年にモトGPクラスで勝利を収めている。
セパン・インターナショナル・サーキットで初めてグランプリが開催されたのは1999年。以来、多くのライダーたちに愛されてきた。ふたつのロング・ストレートを持つ高速コースのひとつだが、低速コーナーが4ヵ所、中高速コーナーが10ヵ所あり、レース中の抜き差しは非常にエキサイティング。マシンのセットアップも重要な鍵を握ることになる。また気温、湿度ともかなり高くなるため、ライダーたちにとっては持久力を試される厳しいチャレンジの場にもなる。全長5.5kmのロング・コースを制するためには、コンディションをピークに合わせることが必須。
COMMENT
J・ロレンソ選手談:
「ここからまた3連戦が始まり、いよいよチャンピオンシップの最終盤戦に備えることになる。懸命に戦ったアラゴンのあとで、今度は僕らにとって、とても特別なサーキットへ向かうんだ。セパンは誰もが良く知っているコース。多くのライダーがテストを行っているので、皆が手強いライバルになるだろう。テクニカルなロング・コースで、ふたつのストレートと、いい感じのコーナーが数ヵ所。ただ、しょっちゅう嵐に見舞われる場所なので、いつ雨が降り出すか心配だ。これまでには好成績も何度かあったけれど、今はとにかく、マルケスに少しでも近づくために、この一戦に集中していきたい。チャンピオン争いは厳しい局面だが、最後まであきらめずに戦い続けたい。結果はあとからついてくるだろう!」
V・ロッシ選手談:
「セパン・サーキットは大好きなコースで、何度も優勝した。ここはヤマハのマシンにとても合っているんだと思うよ。いつもとても暑いので体力的にはかなり厳しいんだけれど、だからこそ、懸命にチャレンジできる素晴らしいコースでもあるんだ。今回も良い週末になるように、決勝でしっかり戦うために、まずはマシン・セッティングに全力で取り組みたい」
W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談:
「最後の4戦に臨むために、これからマレーシアへと向かう。今の我々は、シーズン開幕当初よりもずっと強くなっていると感じている。ホルヘはこのコースが気に入っているし、そのあとのフィリップ・アイランドももてぎもヤマハにとって相性の良いコース。ホルヘ自身の体調もいい。アラゴンの2位も悪くはなかったが、本当は勝ちたかった。これからの4戦では、2013シーズンを良い形で締めくくるためにも、いくつかの勝利を狙っていきたい。期待している」
M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・チーム・チームディレクター談:
「ここからの3連戦は、間違いなく見応えあるものになるだろう。ひとつひとつのレースに良い思い出が残っているが、今回もまた、シーズンを締めくくる最高の戦いをするべく準備を整えることができた。他のチームと同様、セパンではシーズン序盤に2度テストを行ったが、あれからマシンは大幅に進化。あとは好天と好コンディションを期待するばかりだ。また、3週連続でのレースとなるだけにミスをしないことも非常に重要。ここでしっかり走り切れば、かなり多くのポイントを集めることができるからだ。ふたりのライダーがさらに成長し、もっと素晴らしいレースを見せてくれることを期待する。とても重要な3連戦に向けて、すでに準備は整った」