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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.13 9月15日 サンマリノ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第13戦サンマリノGP
■開催日:2013年9月14日(土)予選結果
■開催地:イタリア/ミサノサーキット(4.226km)
■コースコンディション:ドライ

REPORT

J・ロレンソ2番手とV・ロッシ3番手とヤマハがダブル・フロントロウ!

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソとV・ロッシが、ともにフロントロウを獲得。明日の決勝ではとなりに並んでスタートすることとなった。

ロレンソはいつも通りに真っ先にコースイン。すぐにペースをつかんでウイーク中最速の1分33秒824をマークし、さらに1分33秒797まで短縮して昨年のポールタイムを上回った。残り9分の時点でM・マルケスにトップを譲り、その後ピットに戻ってタイヤ交換。残り6分でコースに戻ると、7ラップ目に1分33秒428を記録して2位を獲得した。

チームメイトのロッシもロレンソについて早々にコースインしたが、多くのマシンに阻まれる形になり、なかなかペースを上げることができない。残り時間8分になってようやく、タイムアタックに十分なクリアラップがとれ、1分34秒025を記録すると12位から一気に3位まで浮上した。その後、ピットに戻ってリアタイヤを新品に交換。残り5分でコースに復帰し、残り2分で1分33秒659まで更新。これで一時は2位に上がったが、ロレンソに逆転されて3位に後退した。ロッシはさらに、1分33秒573まで短縮して今季2度目となるフロントロウを決定した。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・クラッチローが予選5位を獲得。今シーズンから新方式が採用されるようになって初めて、クラッチローは最初の15分間のQP1に出場。順調に1分34秒694の好タイムを記録してQP2に進んだ。マシン・セッティングにはまだ課題が残っているが、そのなかでもQP2では見事なパフォーマンスを披露。ラップタイムをさらに0.6秒更新し、セカンドロウの真ん中のポジションを確保した。

クラッチローのチームメイトのB・スミスもQP1に出場。1分34秒869のタイムでトップ2に0.175秒差まで迫ったもののQP2進出はならなかった。トップ12台を決めるバトルに加わるため懸命にプッシュしていったスミスだが、最終ラップの第14コーナーで転倒。幸い怪我はなく、最終順位13位で予選を終了した。決勝では、今季9回目となるトップ10入りを目指す。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 1'32.915
2 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 1'33.428
3 V・ロッシ Yamaha Factory Racing Yamaha 1'33.573
4 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'33.726
5 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'34.014
6 A・エスパルガロ Power Electronics Aspar ART 1'34.028
7 S・ブラドル LCR Honda MotoGP Honda 1'34.098
8 A・バウティスタ GO&FUN Honda Gresini Honda 1'34.230
9 A・ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati 1'34.338
10 N・ヘイデン Ducati Team Ducati 1'34.362
11 M・ピロ Ignite Pramac Racing Team Ducati 1'34.467
12 A・イアンノーネ Energy T.I. Pramac Racing Team Ducati 1'34.519
13 B・スミス Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'34.869
14 C・エドワーズ NGM Mobile Forward Racing FTR Kawasaki 1'35.174
15 青山博一 Avintia Blusens FTR 1'35.534
16 R・ド・ピュニエ Power Electronics Aspar ART 1'35.596
17 H・バルベラ Avintia Blusens FTR 1'35.866
18 C・コルティ NGM Mobile Forward Racing FTR Kawasaki 1'35.885
19 D・ペトルッチ Came IodaRacing Project Ioda-Suter 1'36.027
20 M・ラバティ Paul Bird Motorsport PBM 1'36.788
21 Y・エルナンデス Paul Bird Motorsport ART 1'36.844
22 K・アブラハム Cardion AB Motoracing ART 1'36.877
23 B・スターリング GO&FUN Honda Gresini FTR-Honda 1'37.283
24 L・ペセック Came IodaRacing Project Ioda-Suter 1'37.886

COMMENT

J・ロレンソ選手談(予選2位/1分33秒428/8周)

「今回はもっと楽な展開になると思っていたよ。去年より速く走れるはずだったけど、それもできず、マシンもあまり良くならなかった。もちろん少しは進化しているんだけれど、マルクに近づくには不十分。彼は驚くほどの好タイムを記録したからね。僕のほうはコーナー進入でうまくマシンを制動できず、立ち上がりでもいつもよりスピンが激しかった。ラップタイムが上がらなかったのは、それが原因だ。決勝では、まず好スタートを目指す。そしてマルクについて行くことができれば最高。そのあとはレースの状況を見守るよ」

V・ロッシ選手談(予選3位/1分33秒573/9周)

「初日に続いて今日も、いい仕事ができたと思う。マシンのセッティングはセッションごとに着実に良くなって、毎回、力強く走ることができたよ。公式予選でもマシンは絶好調。セッティングも良かったしグリップも十分だった。タイヤを履き換えたあとは、ほぼ単独走行の状態だったので、第1コーナーからプッシュしていって大幅にタイムを更新することができた。マルクとダニが今回もとても速いし、ロレンソもかなり手強い存在。それだけにフロントロウからのスタートがとても重要になるんだ。明日は表彰台まで辿り着きたいから、序盤から何としても彼らについて行かなければならない。素晴らしいレースをして、そして表彰台に上りたい!」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談

「ミサノの2日目が終了し、ホルヘは2位、フロントロウを獲得した。もちろん、もっと速く走りたかったが、決勝のことを考えれば悪くない結果だと言っていいだろう。しかし、課題はまだ残っている。グリップ不足の原因を究明し、明日までにもう少し進化したい」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談

「予選セッションは順調。ここはオーバーテイクが難しいコースで、スタートがとくに重要になるので、ふたりが揃ってフロントロウに並ぶことができたことはとても良かったと思う。チームもいつも通り良い仕事をしてくれた。とくに今回は新しいアイテムを使用しており、まだ調整は必要だが、全体としては非常にうまくいっている。明日は好レースが期待できる。厳しい戦いになることはわかっているが、覚悟はできている。ふたりの走りを見れば、我々も自信を持って臨むことができる」

C・クラッチロー選手談(予選5位/1分34秒014/9周)

「今回は非常に苦しい戦いが続いている。初めてのQP1出場がその証明だ。このような状況のなかで、最終的にグリッド2列目を獲得できたことはとてもうれしいよ。今日の午後にはかなり改善され、僕はいつものように、隠していた力を一気に引っ張り出した。こんなときこそ僕はいつも強いんだけれど、今日は本当に大変な思いをして、ようやくここまで来た。でもトップとの差は依然として非常に大きいので、これから明日までに、さらに改善が必要だ。常に最大限の努力を続けてきたつもりだけれど、シーズンの真ん中あたりからは少し自信を失っていたかもしれない。これからまたペースを上げていけるよう頑張るよ。今回、とくに気になっているのは第3コーナー。なかなかスピードが上がらないんだ。明日は好スタートを決めてトップグループについて行きたい。モンスター・ヤマハ・テック3チームに好成績をもたらすためにベストを尽くす」

B・スミス選手談(予選13位/1分34秒869/8周)

「今日は残念ながら、計画通りというわけにはいかなかった。予選13位はとても不本意な結果だよ。昨日に比べれば1秒以上も短縮できているんだけれど、それではまだまだ足りないんだ。今回は2度もフロントから転倒。何らかの問題があるということなので、今晩、しっかりデータを分析して改善につなげたい。昨晩の作業はとても有意義で、今日の最終フリープラクティスは順調だった。でも予選ではそれを十分に発揮することができなかったんだ。明日は非常に厳しいレースになるだろう。10位以内に入れたとしたら、信じられないくらいの素晴らしい結果だよ」

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