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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.12 9月1日 イギリス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第12戦イギリスGP
■開催日:2013年8月30日(金)初日総合結果
■開催地:イギリス/シルバーストーン(5.902km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:22度 ■路面温度:34度

REPORT

ロレンソ、初日トップと好調発進

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソは、フリープラクティス初日にトップタイムを記録して順調にウイークをスタート。2分02秒734のベストタイムは昨年の同大会決勝中の自らの記録を上回るもので、2位のM・マルケスには0.224秒差をつけた。第1セッションはマルケスに0.219秒届かず2位に留まったが、第2セッションでは終始、トップをキープした。

一方、チームメイトのV・ロッシは第1セッションで6位と苦しんだが、第2セッションは大幅に改善。第1セッションの2分04秒682から第2セッションでは2分03秒480まで1秒以上も更新し、総合5位でこの日の走行を終えた。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・クラッチローとB・スミスにとっては、シーズン中、最も重要な大会。

イギリス人としては2000年以来、初めてとなる表彰台獲得を目指すクラッチロー。第1セッションから好調ぶりを発揮し、マルケス、ロレンソに続く3位を獲得。第2セッションでは午前中のタイムを1.5秒も短縮したものの、順位は6位に後退してこの日の走行を終了した。母国ファンの声援を受けて走るクラッチローは上位獲得を目指していたが、多くのセッティングを試したこともありYZR-M1のポテンシャルをすべて出し切ることができなかった。明日以降は残りの力を引き出すことで順位を上げていく。

一方、モトGPマシンでシルバーストーン初走行のスミス。超高速セクションや素早い向き替えが要求されるコーナーに対応するため、YZR-M1のセッティングに懸命に取り組んだ。午前中の第1セッションは2分05秒108で、トップ6から0.3秒離されて9位。第2セッションでは、タイヤのテストを行いながらも2分03秒750へ更新し総合8位を獲得した。トップとの差も1秒まで縮まった。スミスは両セッションとも最終ラップでベストラップを記録して成長ぶりを見せている。これを自信につなげ、決勝では6位以内を目指す。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 2'02.734
2 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 2'02.958
3 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 2'03.192
4 A・バウティスタ GO&FUN Honda Gresini Honda 2'03.463
5 V・ロッシ Yamaha Factory Racing Yamaha 2'03.480
6 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2'03.505
7 A・ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati 2'03.658
8 B・スミス Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2'03.750
9 S・ブラドル LCR Honda MotoGP Honda 2'03.784
10 N・ヘイデン Ducati Team Ducati 2'04.089
11 A・エスパルガロ Power Electronics Aspar ART 2'04.145
12 Y・エルナンデス Paul Bird Motorsport ART 2'04.476
13 A・イアンノーネ Energy T.I. Pramac Racing Team Ducati 2'05.052
14 R・ド・ピュニエ Power Electronics Aspar ART 2'05.069
15 H・バルベラ Avintia Blusens FTR 2'05.266
16 M・ピロ Ignite Pramac Racing Team Ducati 2'05.438
17 C・エドワーズ NGM Mobile Forward Racing FTR Kawasaki 2'05.484
18 C・コルティ NGM Mobile Forward Racing FTR Kawasaki 2'05.506
19 D・ペトルッチ Came IodaRacing Project Ioda-Suter 2'05.657
20 M・ラバティ Paul Bird Motorsport PBM 2'05.977
21 青山博一 Avintia Blusens FTR 2'06.038
22 B・スターリング GO&FUN Honda Gresini FTR-Honda 2'07.854
23 L・ペセック Came IodaRacing Project Ioda-Suter 2'09.209

COMMENT

J・ロレンソ選手談(初日総合1番手/2分02秒734/18周)

「セッション序盤で1.5秒も短縮できて、自分でもびっくり。このコースは、リアタイヤが消耗し始めるとペースをキープするのがとても難しくなるので、そうならないようにするために懸命に作業に取り組み、長距離になってもコンスタントな走りができるようなマシンを目指してきた。この調子なら、今回こそ優勝を狙っていけそう。一日目の走行には非常に満足しているよ」

V・ロッシ選手談(初日総合5番手/2分03秒480/18周)

「今日はとても楽しんで走ることができた。このコースは素晴らしいね! 限界まで攻めていってもマシンに好感触をつかめるなら、すごく楽しいライディングになるよ。だってここは非常に高速で、コース幅も広いからフルスロットルの時間がとても長いんだ。去年と一昨年はまったくいいところがなかったから、今日はとても満足できたよ。マシンに関しては、最初から最後まで好バランスをキープできるようなセッティングを目指して、これからさらにハードワークを続けなければならない。ブレーキングとコーナー進入は悪くないが、その他の場所でうまくいかないところもあるので、そこを改善していきたい。前の2戦が良くなかったから、ブルノとは違うセッティングで臨んでいる」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談

「絶好の初日。何よりもまず、天気が非常に安定していたこと。気温もちょうど良かったのでラップタイムが上がった。すでにいいペースが出ているので、あとは小さな部分を調整していくだけで良さそうだ。マシンのフィーリングも良く、明日の予選を楽しみに待つことができる」

M・メレガリ。ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談

「このところ苦しい状況が続いていたが、今日はそれまでとはまったく違っていた。序盤から非常に速く、何よりペースがとても良かった。ふたりともセッティングに満足しているが、我々としてはそれをさらに改善しなければならないと思っている。そして、それが必要な箇所ももう承知している。また、今日はタイヤ・チョイスも試すことができたので、一日で多くの作業が進んだ。集中力も十分。決勝にも期待している」

C・クラッチロー選手談(初日総合6番手/2分03秒505/33周)

「シルバーストーンで、このような大観衆に迎えてもらって最高の気分。母国ファンのサポートはいつでも大きな励みになるものだけど、今日は実際にこの目で見ることができて本当にうれしかったよ。でも、ホームレースの1日目は決して楽なスタートではなかった。第1セッションは3位に入れたので悪くなかったんだけれど、第2セッションは厳しくなってセッティング変更も試してみた。どちらにするかはまだ決めていないが、今日のところは、ふたつのセクションでスピードを上げることと、ひとつのセクションでフロントエンドのグリップを向上させることが課題として残った。これからデータを分析し、明日はもっと強くなって帰ってくるよ!」

B・スミス選手談(初日総合8番手/2分03秒750/34周)

「母国ファンの目の前で走る気分は最高だね! しかもその数に驚いたよ。イギリスのファンは、こうしていつも僕を支えていてくれるんだ。今日は第1セッションからセッティングがうまくいって、そこからさらに伸ばしていくような感じだったので、とても良かったと思う。前後タイヤのオプションを1日で全部試したのは今回が初めて。それによってしっかりと比較することができて、明日以降に向けて正しい方向性を見つけられそうだ。このコースは、まさにモトGPマシンのためのコース。非常に速くてオープンなので、マシンの本当のフル・ポテンシャルを探ることができるんだ。今週はYZR-M1のライディングを楽しむことができそう。そしてペースが速くなってくれば、もっと面白くなってくると思うよ!」

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