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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.01 4月7日 カタール

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第1戦カタールGP
■開催日:2013年4月6日(土)予選結果
■開催地:カタール/ロサイル・サーキット(5.380km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:23度 ■路面温度:26度

REPORT

ロレンソがポールポジションを獲得!

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソが、今シーズンから新方式となった予選のポールポジション第1号となった。参加ライダーたちはわずか15分のなかでベストラップを追求しなければならないため、非常に緊迫したなかでのタイムアタックが繰り広げられた。

ロレンソは走行開始早々から好タイムに到達。一時はD・ペドロサ(ホンダ)、C・クラッチローに先行を許したが、すぐに巻き返してトップに浮上。1分54秒714のベストラップを記録して2位のクラッチローにコンマ2秒以上の差をつけた。

一方、昨日のフリープラクティスまで好調ぶりを見せていたチームメイトのV・ロッシ。予選でも好位置獲得が期待されていたが、タイヤを新品に履き換えて2度目のコースインを行ったあと、前方の多くのライダーに阻まれタイムを上げることができなかった。その結果、ロッシは7位に留まりグリッドは3列目。

12人のライダーが15分間のセッションでタイムを競う新しい予選方式で、モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・クラッチローがフロントロウを獲得。クラッチローはスタートから3ラップ目に1分54秒916を記録してペドロサに0.248秒差をつけた。その後リア・タイヤをソフト・コンパウンド履き換えてさらにタイム更新を目指したが伸びず、そのままのタイムで2位をキープした。ポールポジションのロレンソとの差はわずか0.202秒。決勝距離でのペースには自信を持っており、明日は表彰台獲得を目指して臨む。

クラッチローのチームメイトのB・スミスも、初めてのモトGP予選で見事なパフォーマンス。完全なタイムアタック・モードでの走行は今回が2度目というなかでしっかりと走りきり、4ラップ目に記録した1分56秒315のベストラップで9位を獲得。これによってロッシ、A・バウティスタとともにグリッド3列目に並ぶこととなった。決勝ではトップ10入りを目指す。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 1'54.714
2 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'54.916
3 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'55.151
4 A・ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati 1'55.160
5 S・ブラドル LCR Honda MotoGP Honda 1'55.477
6 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 1'55.645
7 V・ロッシ Yamaha Factory Racing Yamaha 1'55.711
8 A・バウティスタ GO&FUN Honda Gresini Honda 1'55.870
9 B・スミス Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'56.315
10 A・イアンノーネ Energy T.I. Pramac Racing Team Ducati 1'56.523
11 N・ヘイデン Ducati Team Ducati 1'56.667
12 A・エスパルガロ Power Electronics Aspar ART 1'57.064
13 B・スピース Ignite Pramac Racing Team Ducati 1'57.440
14 R・ド・ピュニエ Power Electronics Aspar ART 1'57.551
15 L・ペセック Came IodaRacing Project Ioda-Suter 1'57.926
16 Y・エルナンデス Paul Bird Motorsport ART 1'58.058
17 青山博一 Avintia Blusens FTR 1'58.263
18 K・アブラハム Cardion AB Motoracing ART 1'58.271
19 C・エドワーズ NGM Mobile Forward Racing FTR Kawasaki 1'58.361
20 D・ペトルッチ Came IodaRacing Project Ioda-Suter 1'58.486
21 C・コルティ NGM Mobile Forward Racing FTR Kawasaki 1'58.755
22 H・バルベラ Avintia Blusens FTR 1'58.806
23 B・スターリング GO&FUN Honda Gresini FTR-Honda 1'58.912
24 M・ラバティ Paul Bird Motorsport PBM 1'59.572

COMMENT

J・ロレンソ選手談(予選1位/1分54秒714/7周)

「たったの3周や4周で限界までプッシュしていけたことに、とても満足しているよ!カルの速さは承知していたから、僕も全力で攻めていかなければならなかった。その結果のポールポジション獲得だから、本当にうれしいよ。何より、ヤマハYZR-M1がここまでずっと好調を維持してきたことが大事なんだ。

新しい予選方式はとても気に入っているよ。ファンのみなさんから見ても、かなり見応えあるものになっていると思う。僕らライダーからすれば、短い時間でタイムを上げていかなければならないので、どうしても緊張感があるけどね…。十分に戦えるとわかっていたけれど、スタート10分前にマシンのセッティングにちょっとした問題が出てタイムアタックが難しかった。結局、昨日のセッティングに戻さなければならなかったんだ。でもこうしてポールポジションを獲得することができたので、明日はとにかくスタートを成功させること。シミュレーションの感じも昨日より良くなってきているので、きっとうまくいくと確信しているよ。万が一、序盤で遅れるようなことがあっても、冷静に耐えてその後のチャンスを待つ」

V・ロッシ選手談(予選7位/1分55秒711/7周)

「今日はまったくうまくいかなかった。何より2列目さえ逃してしまったことが悔しいよ。フリープラクティスまでのほうが、ずっと良かったね…。でも後ろばかり見ても仕方がないから、今は明日の決勝を楽しみに待とうと思う。残念だったのは、タイヤを履き換え、タイムアタックを狙っていた2度目の走行で大勢のライダーにつかまってしまったこと。この間にタイム更新ができなかったのでポジションを下げてしまったんだ。後方からのスタートでは厳しいレースになってしまうだろうけど、ペース自体はかなり速くなっているので、いいレースができるはずなんだ」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談

「初めての予選方式でホルヘがポールポジションを獲得した。これは非常にエキサイティングなことだと、私は言いたい。わずか15分にすべてを集中しなければならないので、以前の1時間の予選セッションとは比べ物にならないほどの緊張感がある。それをホルヘは見事にやってのけ、最高の結果を獲得したのだ。彼の走りにも、マシンの状態にもとても満足している。明日は3、4人がライバルになるだろう。我々はもちろん優勝を狙っていき、それができなかったとしても表彰台を目指す。まずは好スタートを切ること。チームの皆が明日の決勝を楽しみにしている」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談

「シーズン開幕戦をポールポジションからスタートすることができる。これ以上のことはない。ホルヘのあのラップは本当に見事だった。ペースも素晴らしいので、明日に向けてもまったく不安はない。バレンティーノのほうはタイムアタックでクリアラップがとれず、タイムを更新することができなかった。その結果、3列目からのスタートという不利な状況になってしまったわけだが、彼は真のファイターだ。ここ2日間の走りを見てもわかるように、彼は必ずやってくれる。チーム全員、戦いの準備はできている」

C・クラッチロー選手談(予選2位/1分54秒917/7周)

「開幕戦でフロントロウからスタートできるというのは、とても幸先がいい! このような素晴らしいマシンを用意してくれたモンスター・ヤマハ・テック3チームに感謝しているよ。フリー・プラクティスも好調だったし、マシンもとてもよく走ってくれていたので、この予選でフロントロウを狙える自信はあったんだ。15分のタイムアタックはかなりエキサイティング。ファンにとっても見応えがあるし、モトGPの未来のためにもとてもいいアイディアだったと思う。ただ、もしもあと10分あったとしたら、ポールポジションを獲得できていたと思うんだけどね! それにしてもホルヘはものすごいタイムを引っ張り出したね。心から敬服する。もちろんフロントロウ獲得がいつもの目標だから、十分に満足しているよ。決勝は激しい戦いになるだろうが、心の準備はできている。表彰台候補は6人だと思っていて、僕もそのひとりとして全力を尽くす」

B・スミス選手談(予選9位/1分56秒315/23周)

「公式予選に出場できたことがとてもうれしかった。それに加えて、僕にとっての初めてのモトGPでグリッド3列目に並ぶことができるというのだから、まったく信じられないくらいだよ。今日は15分のセッションのなかでソフト・タイヤを1本しか使わなかった。というのも、昨日のフリー・プラクティスでトップ10入りを確実にするために、特別な1本を使ってしまっていたし、明日のウォームアップで感触をつかむために、もう1本を残しておきたいからなんだ。そんなこともあって、3列目獲得は僕の予想以上の結果。しかもニッキー(ヘイデン)より前だなんて、まるでボーナスみたいさ! 明日はできることなら上位のバトルに食い込みたい。それが、モトGPマシンの乗り方を学び、経験を積むための最良の方法だからね。僕にとって、今回の目標は唯一、それだけ」

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