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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.01 4月7日 カタール

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第1戦カタールGP

■開催日:2013年4月4日(木)・5日(金)フリー走行、6日(土)予選、7日(日)決勝

■開催地:カタール/ロサイル

CIRCUIT DATA

■開設:2004年

■コース長:5.380km

■サーキットレコードラップ:1分55秒153(2008年:C・ストーナー)

■サーキットベストラップ:1分53秒927(2008年:J・ロレンソ)

■2012年の優勝者:J・ロレンソ

REPORT

ヤマハ、カタールでの2013シーズン開幕に準備万端

長かった冬が終わり、待ちに待った2013シーズンの開幕戦が近づいてきた。カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットが舞台となるコマーシャル・バンク・グランプリは例年通り、ナイト・レースとして開催。そのため4月4日(木)の第1回フリー・プラクティスが、唯一の日中の練習走行となる。

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのディフェンディング・チャンピオン、J・ロレンソは、冬季テストのなかで何度も優勝ペースの走りを披露。勢いをそのままに、このオープニング・ラウンドを勝利で飾ろうと意気込んでいる。昨年はここでの優勝をきっかけに最高峰クラス2度目のタイトルを飾っていることから、今回も同様の活躍を目指す。得意なコースのひとつでもあり、常にフロントロウから表彰台を獲得。昨年はついにカタール初勝利を成し遂げた。

チームメイトのV・ロッシも十分な手ごたえをつかんでヤマハ復帰1戦目を迎える。モトGP9冠のロッシは1000㏄のYZR -M1にもあっという間に慣れ、ハイペース走行を見せて不安の声を一蹴。ロレンソとともに表彰台候補のひとりとなっている。カタールでの勝利は3回。前回はヤマハM1で実現した。

カタールの首都、ドーハ郊外にある砂漠のなかに建設されたロサイル・インターナショナル・サーキットは、2004年からモトGPを開催してきた。2008年にはグランプリ史上初となるナイト・レースを実現し、以降、毎年これを続けている。全長5.4kmの高速コースはヤマハYZR-M1との相性も抜群。1kmを超すメインストレートや連続する中高速コーナーが、エキサイティングで非常に見応えのあるレースを約束する。

COMMENT

J・ロレンソ選手談:

「カタールで新しいシーズンが始まるのを、ワクワクした気持ちで待っているところ。テストも非常に順調で、ペースも良く、走りにも満足できた。課題はいくつか残っているけれど、他のチームと比較しても状況は悪くないので優勝を目指していけると思うよ。オースティンでは完璧なフィーリングが得られなかったが、そのあとのヘレスはとても良かった。ロングラン・テストもうまくいって、ヤマハ勢の全員が上位につけることができたからね。これが開幕戦にむけて、大きな自信になったんだ。つまりコースはいろいろだということ。だからこそおもしろい戦いになるんだ。

もちろんタイトルを守りたいけれど、簡単なことじゃないね。強いライダーがたくさんいるし、なかでもマルケスのペースには驚いたよ。そしてヤマハに戻って来たバレンティーノ…それから昨シーズン後半から調子を上げてきたダニなどなど。だからこの初戦から懸命に、全力でぶつかっていくよ。そのための準備は整っている。このコースは砂が多くてタイヤへの負担が大きい。いつも路面のコンディションに悩まされるところなんだけれど、様子を見ながら最大限のパフォーマンスを目指したい。僕自身は絶好調で準備万端なので、早くスタートしたい!」

V・ロッシ選手談:

「前回のヘレスを含め、この冬のテストにはとても満足することができた。ペースやタイムは良かったし、テスト作業がすべて順調に進んだので表彰台を目指せる素晴らしいマシンができ上がったんだ。でもカタールはそんなに簡単じゃない。ここはいつも苦労するところだから簡単にはいかないだろうけれど、何としても頑張って好成績を狙っていくよ。目指すのは表彰台。それが今回の僕の目標だ。

冬のテストを終えて、コースによって相性のいいところとそうでもないところがあることがわかった。でも一番大切なことは、今の僕がM1のフィーリングをつかんでしっかり乗れているということ。このことが、どのコースへ行っても助けになると思うんだ。もちろんカタールでもね。シーズン開幕戦はいつも、誰もがちょっとナーバスになる。ミスをせず、少しでもポイントを獲ることが必須になるから、これはとても当たり前のことなんだ。2013シーズンのスタートが待ち遠しいよ」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談:

「冬季テストの成果には非常に満足している。とくにヘレスではいいペースをつかむことができ、いくつかの新しい試みも成功した。仕事をやり終え、ホルヘは開幕戦の準備を整えたと言っていいだろう。このコースについては十分なデータがあるし、ホルヘの体調も問題ない。ヘレスでも見てきたように、雨のためにセッティングが進まない時でもホルヘは非常に安定していた。

ダニやバレンティーノ、それから第1回テストで印象的な走りを見せたマルケスなどライバルは多く、厳しい戦いになることは間違いないが、今はシーズンのスタートを心から楽しみにしている。我々にとって重要になるのは、序盤から冷静さを保ち、ミスを避け、ひとつひとつ戦っていくこと。ホルヘはハードなトレーニングを積んで、M1を乗りこなすためのしっかりした身体づくりを行ってきた。タイトル防衛に向けて準備は整っている」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談:

「テストを通じて自信をつけ、とてもいい状態でカタールに入ることができる。ふたりのライダーはともに、ここカタールで好成績を残してきた実力者。ホルヘはレース・シミュレーションも成功させていて、体力的にも問題はないし、バレンティーノのほうもテストの度ごとにM1のフィーリングが向上。普通ならば、2年も他のマシンに乗っていれば感触を取り戻すまでにもっと長い時間がかかるはずだが、彼はヘレスで、このマシンを完全に自分のものにしていた。

マシンはシーズンを通して改良が続けられるが、現時点ですでに十分に強く、このままでも好成績を獲得できるまでになっている。コースはM1の特性にとてもよく合っているが、一か所だけ、1速か2速を使う最終の超低速コーナーだけは苦労するかもしれない。そうだとしても、ここでシーズンの好スタートを切る」

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