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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.12 8月26日 チェコ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第12戦チェコGP
■開催日:2012年8月25日(土)予選結果
■開催地:チェコ共和国/ブルノ(5.403km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:22度 ■路面温度:26度
■PP:J・ロレンソ(1分55秒799/ヤマハ)

REPORT

J・ロレンソ、ポールポジション獲得

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソがポールポジションを獲得。フリープラクティスまでは思うようにペースが上がらず苦しんだが、セッティングを昨年の初テストで使用したものに戻すと一気に問題が解決。ラップタイムを1分55秒799に更新してトップに躍り出た。

チームメイトのB・スピースも公式予選で好調な走り。コース前半のふたつのセクションでは常にトップをキープし、フロントロウ獲得を目前にしていたが、最終ラップでD・ペドロサに抜かれて4位となった。3位との差はわずか0.004秒だった。

モンスター・ヤマハ・テック3チームでは、C・クラッチローが予選2位を獲得。午前中に同チームとの契約更新が決定したクラッチローは、その直後にテック3、ヤマハ、モンスターの期待にしっかり応えた。

気温・湿度ともに高かった昨日に比べ、格段に涼しくなったコンディションのもとでクラッチローは、セッション開始早々からコンスタントにハイペースをキープ。1分56秒413のタイムで2位に浮上したあと小さなミスをおかして転倒したが、スペアマシンで再スタート後もリズムを崩すことなく、異なるセッティングにも素早く対応した。この結果、タイムをさらにコンマ5秒も更新して1分55秒995のベストタイムを記録。これでポールポジションのロレンソにわずか0.196秒差と迫り、3位のペドロサには0.332秒差をつけて、6月上旬のカタルニアGP以来、初めてのフロントロウ獲得となった。

クラッチローのチームメイトで、今回は6度目の表彰台獲得を目指しているA・ドビツィオーゾもフロントロウ候補のひとりだったが、最終的には1分56秒559のベストタイムで予選5位。3位との差はコンマ3秒以下だ。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 1'55.799
2 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'55.995
3 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'56.327
4 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha 1'56.331
5 A・ドビツィオーゾ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'56.559
6 V・ロッシ Ducati Team Ducati 1'56.735
7 S・ブラドル LCR Honda MotoGP Honda 1'56.827
8 A・バウティスタ San Carlo Honda Gresini Honda 1'57.068
9 K・アブラハム Pramac Racing Team Ducati 1'57.773
10 R・ド・ピュニエ Power Electronics Aspar ART 1'57.844
11 A・エスパルガロ Power Electronics Aspar ART 1'58.153
12 Y・エルナンデス Avintia Blusens BQR-FTR 1'59.087
13 T・エリアス Pramac Racing Team Ducati 1'59.120
14 M・ピロ San Carlo Honda Gresini FTR 1'59.387
15 C・エドワーズ NGM Mobile Forward Racing Suter 1'59.863
16 M・パッシーニ Speed Master ART 1'59.865
17 J・エリソン Paul Bird Motorsport ART 2'00.316
18 I・シルバ Avintia Blusens BQR-FTR 2'00.329
19 D・ペトルッチ Came IodaRacing Project Ioda 2'00.854

COMMENT

J・ロレンソ選手談(予選1位/1分55秒799/20周)

「午前中まではセッティングが決まらず大変だったよ。それで、1000ccマシンをここで初めて走らせたときのものに戻してみたんだ。これが素晴らしかった。心から楽しんでライディングができて、電子制御システムに頼らずに気持ちよくスライドした。こうなると、いつまでも走っていたくて、走り続けているうちにラップタイムも縮めることができたんだ」

B・スピース選手談(予選4位/1分56秒331/23周)

「全体的には、とてもいい予選セッションだった。フロントロウ獲得を目指すタイムアタックのなかで、何度か小さなミスが出てしまったけれど、マシン自体は非常に好調で、チームも順調に作業を進めてくれていた。決勝用セッティングではペースも十分に上がっているので、明日はミスやトラブルなく走り切って、どこまでやれるか確認したい」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談

「見事な予選セッションだった。ラップレコードを更新してのポールポジション獲得は素晴らしい。予選でようやく問題が解決し、リアのグリップが向上した。これが、それまでの3回のフリープラクティスとは違っていたところだ。明日はドライ・コンディションになってくれることを願っている」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談

「ホルヘは、とくに予選セッションの後半の走りが素晴らしかった。見事なポールポジション獲得だ。ベンのほうは、最終ラップでダニ・ペドロサに抜かれてフロントロウを逃してしまったが、この結果以外は非常に好調で、ペースも良く安定していた。セッティングもうまくいっているので、明日はきっといいレースを見せてくれるだろう」

C・クラッチロー選手談(予選2位/1分55秒995/19周)

「モトGP予選での最高の順位。しかもモンスター・ヤマハ・テック3チームとの契約更新にサインした直後という、絶好のタイミングだった。テック3とヤマハとモンスターの期待に応えるための最も適したやり方だったと思う。これでまたマシンの素晴らしさをアピールすることができたし、これこそが、僕が将来をこのチームに賭けようとした大きな理由のひとつだということもわかってくれたと思う。

昨日のプラクティスも好調でトップ3に入ることができたので、今日も必ずいい走りができると信じていた。ただセッションの半分くらいのところで、つまらないミスで転倒してしまったのは残念。おそらくコース上唯一と思われる路面の荒れた部分に乗ってしまったのだろう。これで、セッションの残りをスペアマシンで走らなければならなくなってしまったんだ。転倒したマシンのほうはセッティングが気に入っていたんだけれど、もう一方にもすぐに慣れてラップタイムも上がっていった。その結果の2位。そしてホルヘの隣からのスタート。決勝が楽しみで仕方がなない。もちろん厳しい戦いになるだろうが、好成績獲得を信じている。目標は5位以内」

A・ドビツィオーゾ選手談(予選5位/1分56秒559/22周)

「ラップタイムは非常に良かったし、決勝用ペースにも満足している。コンディションは昨日と大きく違っているが、問題点は変わらない。とくに決勝距離を走るなかでフロントが限界に近づいてしまうのだけれど、これはおそらく、誰にとっても同じなんじゃないかな。明日までにこの部分を改善したいと思っているけれど、それと同時に今日は、ソフト・タイヤに交換するタイミングを間違えたというのもあった。ソフト・タイヤの最後の1本に履きかえるのが早かったために、いつものような終盤で詰めていくやり方ができなかった。

もっとロレンソに近づきたかったけれど、依然として表彰台を狙っていける位置にあると思う。このコースではヤマハの4人全員が好調だが、もうひとつの問題は天候。明日は雨の予報なので、すべてが変わってしまう可能性もあるんだ」

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